明けましておめでとうございます。本年も本ブログを『海外癌医療情報リファレンス』とともによろしくお願いいたします。
年末、がん予防のニュースが飛びかっていました。カリフォルニア大サンディエゴ校Moores癌センターの発表です。
毎日1,000IUのビタミンD3を摂取することにより、最大50%大腸癌、乳癌卵巣癌などの癌に罹患するリスクを下げるとみられる。研究者らは、国民の健康のために、毎年何百万人もの命を奪う病気の予防の安価な手段としてビタミンD3の摂取を増やすよう迅速な対応措置をとることを求めている。これらの研究はJournal of Steroid Biochemistry and Molecular BiologyとThe American Journal of Public Healthに発表された。1996年1月から2004年12月に行われたビタミンDと癌に関する63の観察研究(うち30は大腸癌、13は乳癌、26は前立腺癌、7は卵巣癌)に基くものである。この対象について書かれた実質すべての観察研究の総合的な解析は系統的レビューと呼ばれ、どのような単一の研究よりも結果は明確で、新たなコンセンサスを確立する上で重要な方法であると科学者らのあいだで認識されているものである。
「ビタミンD3の推奨される1日の安全摂取量は全米科学アカデミーによって完全に算出、確認されているうえ、今回の観察研究で明らかになった利点は大きい。したがって、国民の健康向上のために、速やかにビタミンDの摂取拡大措置をとるべきである。」と執筆者らは語る。
1000IU/日とは全米科学アカデミーによって定められた安全値の半分である。これらのビタミンDとは、食事、サプリメント、日光浴(15分未満)などを含む。牛乳コップ1杯でも100IUしか摂取できず、多くの人々にビタミンDは不足しがちである。オレンジジュース、ヨーグルト、チーズなどの食品は栄養強化され始めるだろう。Moores Cancer Center at UCSD原文記事
Tips内関連記事「高用量Calcitriol(ビタミンD)と前立腺癌、乳癌など」*Calcitriolは活性化ビタミンD3(cholecalciferol)(made from 7-dehydrocholesterol)
「癌に対する日光(ビタミンD)の役割」
年末、がん予防のニュースが飛びかっていました。カリフォルニア大サンディエゴ校Moores癌センターの発表です。
毎日1,000IUのビタミンD3を摂取することにより、最大50%大腸癌、乳癌卵巣癌などの癌に罹患するリスクを下げるとみられる。研究者らは、国民の健康のために、毎年何百万人もの命を奪う病気の予防の安価な手段としてビタミンD3の摂取を増やすよう迅速な対応措置をとることを求めている。これらの研究はJournal of Steroid Biochemistry and Molecular BiologyとThe American Journal of Public Healthに発表された。1996年1月から2004年12月に行われたビタミンDと癌に関する63の観察研究(うち30は大腸癌、13は乳癌、26は前立腺癌、7は卵巣癌)に基くものである。この対象について書かれた実質すべての観察研究の総合的な解析は系統的レビューと呼ばれ、どのような単一の研究よりも結果は明確で、新たなコンセンサスを確立する上で重要な方法であると科学者らのあいだで認識されているものである。
「ビタミンD3の推奨される1日の安全摂取量は全米科学アカデミーによって完全に算出、確認されているうえ、今回の観察研究で明らかになった利点は大きい。したがって、国民の健康向上のために、速やかにビタミンDの摂取拡大措置をとるべきである。」と執筆者らは語る。
1000IU/日とは全米科学アカデミーによって定められた安全値の半分である。これらのビタミンDとは、食事、サプリメント、日光浴(15分未満)などを含む。牛乳コップ1杯でも100IUしか摂取できず、多くの人々にビタミンDは不足しがちである。オレンジジュース、ヨーグルト、チーズなどの食品は栄養強化され始めるだろう。Moores Cancer Center at UCSD原文記事
Tips内関連記事「高用量Calcitriol(ビタミンD)と前立腺癌、乳癌など」*Calcitriolは活性化ビタミンD3(cholecalciferol)(made from 7-dehydrocholesterol)
「癌に対する日光(ビタミンD)の役割」
Aspirinについては、出血経口などのリスクが若干なりともありますが、Vitamin D3ではそこまでの心配はないようですね。
ビタミンD3ってなに?IU(international unit)って?という疑問にあれこれ皆さん情報交換されていました。またまとめたいとも思うのですが・・
ビタミンD(IV)も以前から治療に研究されています。ある患者さんはすでに医師の指示で6年間安全値の何倍もをサプリで服用されてますが検査でも副作用はみられなかったそうです。(*注:ビタミンDは摂取しすぎると有害)ちなみに夏のビーチに1時間いると10000IUだそうですが、ほとんどの人は不足しているということ。
「これまでの栄養学情報の多くが時代遅れになってきており」新たな発見に常識を変えていかなければならないでしょう。
ビタミンDは、上皮の角化の治療薬として使われますが、内服において、すべての上皮細胞の細胞分裂に抑制的に働くとすれば、すべての「癌」についての上記の結果を支持すると思われ、興味深く拝見しました。
脂溶性であるだけに組織移行性も良好と言うことでしょうか?
一方で、高カルシウム血症や、尿中のカルシウム増加などに対する影響の有無についても興味あり。注目することといたします。
>上皮細胞の細胞分裂に抑制的
というのは利きそうですね。(∩.∩)v
ビタミンDは、ビタミンというよりはホルモンなのだそうです。
まだまだ私も十分に理解できていませんが、先のコメントの患者さんにしても、他の資料でもあまり副作用が重大とは見ませんでした。こんなサイトもあります。
http://www.cholecalciferol-council.com/index.shtml
確かにビタミンDが問題になるのは、整形外科などで大量のカルシウムといっしょに処方されたりしたときであったなあと思い出しました。ありがとうございました。
「過剰摂取は有害」とされてますから…
素人にとやかく言えるものではありませんので情報のみです。
ku_md_phdさんの内容の濃いブログも拝見しました。これからもよろしくお願いします。