映画『コンタクト』

秋の夜長に・・・
私の大好きな映画の話をさせていただきます。


私は小さいころから、まだ文字を読めない幼稚園の時から本が好きで、親や祖母に何度も読んでもらって内容を暗記して、ページをめくりながら大人に読み聞かせていた本が何冊もありました。

本は、とても手軽に安価に、知らないことを教えてくれます。

自分以外の考え方や生き方も教えてくれます。


ＳＦもたくさん読んできました。

ある程度有名な作品は読んでいると思います。

素人向きの科学系の本もジャンルに係わらずたくさん手にしてきました。


『コンタクト』はＳＦ映画ですが、当時わかっている範囲での科学の粋を集めた、科学的にもスピリチュアルな意味でも、本当に素晴らしい作品だと思います。




ここから先、映画のあらすじになります。。。




内容は、人類よりも知能が高いと思われる地球外生物が、数字の素数を使って自分たちの存在を示す信号を送ってきます。

ジョディ・フォスター演じる科学者がその信号をキャッチし、交信に成功し、その後送られてきた設計図を基にその地球外生物に会うための装置を製造します。

装置に乗り込んだジョディ・フォスターは、地球上のその装置から一歩も出ることなく、とても不思議な体験を、地球上の時間とは合わない長い時間の中で過ごすというものです。



この映画の中で、地球外生物は敵ではなく仲間であり、私たちが宇宙で唯一の孤独な存在ではないことを伝えようとします。

地球外生物は、肉体を見せることなく言葉も使わず、イメージでメッセージだけを伝えてきます。

肉体を持たないのか、なぜ見せなかったのかは映画の中では明示していません。

とても特殊な方法で、地球人の代表である、装置に乗った科学者に一番わかりやすい方法でメッセージを伝えてくるのです。


ジョディ・フォスター演じる科学者は、亡くなった父親に憧れと愛情を持ち続けて生きていました。

装置の中で過ごした地球時間のほんの一瞬の間に、科学者は地球の時間の流れとは違う長い時間を過ごします。

肉体は装置に縛られているまま、彼女は夜の星が輝く海岸にいました。

そこで彼女は亡くなった父親に会います。

父親は彼女を優しく抱きしめます。

その言葉のない体験で、科学者は自分が一人ではないこと、自分の気持ちや望みを知っている存在がいることを実感します。




私たちは基本的には言葉によってのみのコミュニケーションしか出来ません。

そして目で見える科学的だと言われるものを信じるように教育されています。



この映画に出てくる宇宙人は、科学者の最も望む形で愛を伝えてきます。

形としての証拠はなく、科学者の記憶と心に、存在を実感させるのです。




私たちは今地球という物質の世界の中、場所を借りて魂の成長をさせてもらっています。

私たちが意識していない、信じていないいろいろなタイミングや様々な方法で伝わってくるたくさんのメッセージが、私たちの周りには溢れていると言われています。

私たちはそれらたくさんの助けを受けながら、魂の成長をさせてもらっているのです。



いつか、すべての魂がそれぞれのタイミングで、物質ではない次元での旅に移行する時がくるのだと、私は思っています。

それまで、物質の世界を十分味わって、喜びとともに次の次元に行けたら、とても幸せです。