奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

幻夜

2007-05-31 23:39:09 | 本など_東野圭吾


白夜行の続編・・・・?
幻夜

★白夜行と幻夜の両方のネタバレしちゃってます
  どちらか一方しか読んでいない方はご注意を

数々の設定や謎は白夜行の続編であることを示唆している
でも、決定的な証拠があるわけではないし、ちょっと無理があるのでは?という部分も無いわけではなく、どうにでも解釈できる

他人にはまったく無関係に見える二人の男女が、お互いが生き抜くために次々と犯罪を犯す・・・・
という展開は白夜行と同じ

ただし、白夜行では雪穂と亮司はいわば対等の立場であり(世間に対しては相当差があったけれど)作品の中での描写も同じような感じだったと思う(二人とも心情表現はナシ)

しかし、本作品では、美冬と雅也は対等とは言い難い
途中までは、雪穂と亮司の関係と美冬と雅也の関係はほぼ等しいかのように思えたのだけけれど、どんどん雪穂の謎は深まり、雅也の苦悩は大きくなっていく
そんな苦悩する雅也の心情は細かく描写されるのに、最後の最後まで、美冬の本心や正体はわからないまま

そういう意味でも、この作品は白夜行以上に後味が悪く、しかも、主人公美冬の考えを推し量るのは難しい

結局のところ、美冬は雪穂なのか・・・?
彼女が本当に追い求めているものは何なのか?
雅也を失った後、彼女はまた別の"同志"を探すのか?

暗い気持ちで余韻に浸りながらも、色々なことを考えてしまった

一つの作品として読んでももちろん面白いが、それだと、どうしても白夜行には及ばない、と思えてしまう

でも、読後に白夜行とのかかわりを考えだすと、どんどん世界が広がり、また違った意味で色々と楽しむことができる

作者自身は"続編"とは言っていないようだけれど、"深く関連のある作品"として、ここまで考えられているのは見事だと思う

★おまけ
  阪神大震災に始まり、地下鉄サリン事件、ミレニアムパーティ、等など、時事に絡ませた構成も時の流れがわかりやすくて面白い

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バックダンサーズ!

2007-05-30 21:30:45 | 映画など_いろいろ


え~っと・・・・

バックダンサーズ!

ごめんなさい
最初から"ながら鑑賞"してました
いわゆる"アイドル映画"で、あまりのめり込むような内容でもないし、特に好きな俳優が出ているわけでもないし・・・・
夫が平山綾目当てでレンタルして来た

ダンサーが主役でありながら、ダンスのシーンがイマイチ
血を吐くほど練習するシーンや、ダンスが好きで好きでたまらないことを感じさせるシーンが無く、彼女たちのダンスに対する愛情が伝わって来ない
カッコよければ、アイドルになる足がかりになれば、子供を失望させなければ・・・・・・・・
それなら別にダンスじゃなくてもいいんじゃない?って感じ

で、サイドストーリーがやけに演歌臭い(元キャバ嬢のシングルマザーとか、生き別れた父親とか、売れるために脱ぐ・・とか・・・・)のもちょっとひっかかる
もっともっと彼女たちがかっこよく見えるダンスシーンをたくさん盛り込んでほしかったなぁ

特にラストのライブ!
どう考えても彼女たち"バックダンサーズ"のバックダンサー達の方がずっと上手でかっこいいんだもの
初心者のアイドルが一気に上手に踊れないのは仕方ないにしても、それをなんとかバレないように撮るべきでしょう

最初から"ダンス映画"じゃないと思って観ればいいのかも・・・・?

★おまけ
  夫は鑑賞途中で何度も
  「なんだか平山綾は昔ほど可愛くなくなったなぁ」
  とぼやいてました
  じゃ、この映画借りた意味ないじゃん

(2007/05/27 DVD)

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ロッキー5

2007-05-29 04:04:52 | 映画など_いろいろ


原点回帰?

ロッキー5

★ネタバレ注意
  かなり映画の内容を書いちゃいました
  ごめんなさい

下町の貧しいチンピラ青年がアメリカン・ドリームを成し遂げた「ロッキー」
「ロッキー2」ではチャンピオンに君臨
「ロッキー3」では大切なコーチでありパートナーのミッキーを失い、新たなパートナーアポロを得る、という挫折と復活を描き、「ロッキー4」ではついにアメリカ国家を背負うまでになる

そして、この「ロッキー 5」
ドラコとの死闘で脳に障害を受け、その上、財産まで失ったロッキーは生まれ育った街、フィラデルフィアに戻って来る
そこで、ミッキーのジムを引継ぎ、更に、自分を慕うトミーと出逢い、トレーナーとして出直す

と、こうやって書くと悪くないんだけど・・・・
結果的に"原点"であえるフィラデルフィアに帰ることになった原因はかなり強引


そして、ラストの決着の付け方はボクシングではなくて喧嘩
ある意味、"ストリートファイター"の姿こそがロッキーの"原点"なのかも知れないけれど、曲がりなりにも元チャンプと現チャンプが喧嘩でカタをつけるなんて・・・・
はっきり言って、ロッキーのことを全く応援する気になれなかった

しかも、周りの人間も二人の喧嘩を止めるどころか煽っているなんて・・・
途中にも、なんだか納得できないシーンがたくさんあったけれど、ラストが一番"がっかり"だった
プロスポーツを描く作品として、ロッキーには最後まで"プロスポーツマン"であって欲しかったのに・・・・

この作品で良かったのは・・・・
回想シーンで出てくるミッキーだけだ
過去の二人(ロッキー&ミッキー)のやり取りや、何度もフラッシュバックで挿入されるミッキーの映像には胸がジーンとしてしまった

★おまけ
  一番納得できなかったのは、親子のやり取り
  反抗しまくる息子に対して「俺たちはチームだろ」と言い続けるロッキー
  一言「オレはおまえの父親なんだから」と言えばもっとすんなり受け入れてもらえたんじゃないのか?
  反対に、父親の仕事場に乗り込んで相手にされないからって拗ねる息子
  それに対して、息子を擁護する母親
  そうじゃないでしょう
  父親は、家族のためにお金を稼がなくちゃいけないから働いているんでしょう
  それを邪魔したり、それに非難するのは間違ってるんじゃないかなぁ
  これは母親のしつけの問題だ
  (息子の部屋を勝手に他人に使わせたのはロッキーがいけないけどね)

★おまけ
  これでやっと「~ファイナル」だ!

(2007/5/26 DVD)


MyBirthday

2007-05-28 21:53:07 | 独り言

昨日は MyBirthdayでした

こうやって健康で平和に年を重ねることが出来ることを
色々な人に感謝する日でもあります

なんだかあっという間の1年で、情けないことに何も成長できていません
でも、(例え自己満足でもいいから)何か1つだけでも"成長した"と実感できるような1年を送りたい

それが、この歳(←へへへ一応ナイショで・・)の目標です


久しぶり~

2007-05-27 21:51:23 | 独り言
土曜日にUSJに行ってきました
今年初です!

で、今回の目的はなんと言っても3月からスタートしている、新アトラクション
"ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド"
(って既にかなり出遅れてますが・・・・)!

開始から2ヶ月経っているとはいえ、まだまだ混んでいるだろうから久しぶりに開門ダッシュで並ぶぞ!と気合を入れていたにもかかわらず・・・・・

寝坊しました
ごめんなさい

で、9時開門なのに、到着したのは9時20分頃・・・・
当然、とっくに200分待ちの行列が出来上がっていました
とほほ

せっかく来たのに200分もボーっとしてるのはもったいないなぁ、ということで、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドに並ぶのはやめて、ひとまず以前来た時と内容が変わったアトモスフィアを順番に楽しむことにしました

ダンス・コーラス・スタント等はちょっとずつ内容が変わっているものの大体今まで見たものと同じような雰囲気でした
(だからと言って、決してつまらなくワケではなくて、それぞれすばらしいです)

今回、かなり感動してしまったが、"  ドローン・イントゥ・ア・ドリーム "これは一見の価値アリ!です今後、USJに行く予定のある方!

ここで私から種明かし・・・なんて野暮なことはしません是非、現地でナマで見て感動して下さい

そして、期間限定イベント"スパイダーマン3 ムービー・フェスティバル"実際に撮影に使われた衣装や小道具を見ることができますま、それ以外の内容はたいしたことないのですが、先日映画を見たばかりなので、結構楽しめました

そして、もう一つ「トト&フレンズ?プレミアショー」

これまで、"スペシャルショー"として年に数回上演されていた期間限定ステージが、今回から"Premiumショー"として生まれ変わった!  そうです

新しく"劇団  "を旗揚げし、今回がその初公演!ということで、"オズの魔法使い"を"トト"の視線でなぞる、という、かなり見ごたえのあるステージでした

ま、歌ありダンスありギャグも満載・・・と、ノリは"スペシャルショー"と殆ど同じなんですけどね

今までは、ビートルジュースや綾小路麗華のキャラクターに負う部分が多かったので、ソレに比べるとちょっとパワーダウンした感はありましたが、今後、今回のような感じでUSJのいろんなアトラクションにちなんだステージが続くのかと思うととっても楽しみです

で、結局・・・・いつまでたってもハリウッド・ドリーム・ザ・ライドの待ち時間は2時間を切ることがなく、気がついたら"受付終了"になってましたとほほ・・・

ま、アトモスフィアは殆ど全て見ることができたし、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド以外のアトラクションはそれなりに楽しむことができたし、あまり贅沢は言えないです

楽しみは先に延ばしたほうが嬉しさも大きいしね

ということで、閉門までしっかり楽しんで、さらにその後ユニバーサルシティウォークでお買い物までして帰ってきました

疲れたけど、楽しかった~

ささ、いつハリウッド・ドリーム・ザ・ライドリベンジに行くか計画立てなくちゃ


LOST シーズン2

2007-05-26 02:19:54 | Review_いろいろ


シーズン"って何?

LOST シーズン2

"最終話"まで観れば何らかの決着が着くんだろうなぁ・・・と思っていて、大きく裏切られた"LOST"のシーズン1

すでにアメリカではシーズン3が始まっているらしい、との情報を得て
「ああ・・きっと、シーズン2も思いっきり"続く"の状態で終わるんだろうなぁ」
と、思っていたら、本当にその通りだった

私が今までに観てきたアメリカの人気ドラマは、一応シーズンごとにそれなりに"完"となっていたと思うけど(アリ-・マイ・ラブとか21ジャンプストリートとかSex and the City とか・・・)、最近はそんなのお構いなし、っていうドラマが多くなってきたような気がする(24 シーズンⅤとか プリズン・ブレイクとか)

私にとってその"シーズンの区切りなんてお構いなし!なラスト"初体験が、この"LOST"のシーズン1だった

と、まぁそんなことは置いといて・・・・

シーズン1が"墜落した飛行機で生き残った乗客の紹介"だとすれば、このシーズン2は"不思議な島の謎に迫る"って感じ
とは言ってもその"謎に迫る"っていうのも、迫れば迫るほど謎が深まる感じで、最後どうやって決着をつけるつもりなのか、いや、そもそも製作者側は決着をつけるつもりはあるのか?と思えてくるほどの展開

シーズン1の時には、乗客がみんな問題を抱えた人ばかりなので「普通に穏やかな人生を送っている人はこの飛行機に乗っていなかったのか?」なんて思ってしまったのだけれど、シーズン2では、余りにも予想外&意外な方向への物語の進み方に「これ、撮影しながら思いつきで脚本書いているのでは?」なんて思ってしまった

実際のところ、"島の謎"に迫っているようでありながら、シーズン1でロックが襲われた怪獣(だっけ?)とか、白熊の謎は解けていないし、リビーが入院していた謎も良くわからないままだし、ウォルトがなぜ狙われてのかもわからないままだし(←ウォルトって超能力者?)・・・・

なのに、シーズン2ではまたどんどん謎が増えてしまったし・・・・・
(あのでっかい"足"が一番気になる)

なんだか収集がつかなくなっているように思えてしまうのだけれど、最後まで頑張って観ればすっきりできるはず、と信じてこれからも観続けちゃうんだろうなぁ

★おまけ
  各人の内面に迫る部分が多いからなのか、極限生活が続いているからなのか、登場人物達のイヤな面の描写が多く、どんどん彼らのことが嫌いになってしまって素直に応援できなくなってしまって、ちょっと悲しい
特に、ジャック!
最初この頃は責任感が強い、って思っていたけど、シーズン1の中半以降はなんだか"オレ様"度がUPして高感度がDOWNしてしまった
チャーリーとハリーとマイケルは最初からずっと好きじゃないし、ケイトとソーヤもずっと気に入らないし

サイードがいい、って思っていたら女性の趣味が良くなくてがっかりだし、登場した瞬間からこの人はいい!って思っていたアナ・ルシアはあんなことになってしまったし・・・・

心から応援できる人が登場してくれないかなぁ

 


ドリームシップ エピソード1/2

2007-05-25 03:48:11 | 映画など_いろいろ

 
ケースに抱腹絶倒とかメガヒットとか書いてあったんだけど・・・・
ドリームシップ エピソード1/2

全編おバカギャク満載
のっけから色々なSFのパロディがたくさん出てきたり、それなりに気合の入ったSFXだったり・・・・
で、最初はちょっとだけわくわくしていたのだけれど・・・・・

う~ん・・・・笑えない・・・・・

ドイツではこういうのがウケるのかなぁ

脚本家が書きながら自分で「うひょひょひょ」と言ってる姿とか
撮影中にみんあ噴出しちゃって笑いが止まらなくなっちゃう様子とか
を思い浮かべてしまった

うん、作った人たちはさぞかし楽しかったでしょうね

★おまけ
  アムロ・シャア・カミーユの声優が吹き替え、と書いてあったので
  字幕で観た後、一応吹き替えでも鑑賞
  (つまんない、って文句言いながら2回も観ちゃったワケ・・・・)
  だけど、役柄上(オカマだからね)全然アムロでもシャアでもなくて、
  もったいなかった
  時々、「修正してやる」「オヤジにも・・・」とか言ってたけど


★おまけ2
  つまんなかったんだけど・・・・
  なぜか、あの変な歌とダンスが頭から離れなくて、
  気が付くと鼻歌でフンフン♪歌ってるんだよなぁ
  キケンキケン

(2007/4/21 DVD)

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48時間

2007-05-24 22:51:28 | 映画など_いろいろ


エディ・マーフィのデビュー作なんだって!
48時間

ストーリー自体は特に目新しい部分は無く(25年前の作品に"目新しい"ってのもナンですが・・・)、時間が経ったら細かい内容は忘れてしまうかも・・・・って感じ

せっかく"48時間"というタイムリミットを設けたのなら、それをもっと活かしてドキドキハラハラさせてほしかったなぁ・・・

ただ、エディ・マーフィーのしゃべりっぷりや、ニック・ノルティの"やる気がなさそうに見えて実は熱血マン"ぶりは強く印象に残った

エディ・マーフィーはビバリ-・ヒルズ・コップほどはちゃめちゃじゃなくて、けっこうハードボイルドなシーンもたくさんあって(人がたくさん死に過ぎ~!)、この後いろんな映画に出まくって大口開けて笑いまくっていた彼よりも、私はこの作品の彼のほうが好き

ニック・ノルティについては、今まで良く知らなかった(結構観ている筈なのに)
この作品での彼は、とにかく男臭くて、エディ・マーフィーを見事に引き立てていたと思う
他の作品でどんな役をやっていたのかまったく思い出せないけど、この作品でははかなりハマリ役じゃないかな

★おまけ
  そもそも「森のリトルギャング」の熊の声がニック・ノルティだったので
  夫が「ニック・ノルティは渋くてかっこいいんだぜ~」と薦めてくれた作品なのでした

(2007/05/20 DVD)

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スパイダーマン3

2007-05-23 21:41:52 | 映画など_いろいろ


やっぱりアメコミだったんだなぁ
オフィシャルサイト

アクションシーンは凄かった
サンドマンや隕石から発生した謎の黒い物体の動きなどCGも凄かった
でも、肝心のストーリーが・・・・・

予告を観て、""とか"ゴブリン"というキーワードだけ知り、この"Ⅲ"では、またピーターがうじうじ悩んで、暗い過去を引きずってとことん傷ついて・・・・でもそこから這い上がってまたひとつオトナになる、というストーリーなんだろうなぁ・・・と思っていた
ええ、私が勝手にそう思い込んでいただけなんだけど・・・

ところが・・・・
黒くなったピーターは(←彼自身は黒くないけどね)苦悩するどころか、軽薄になっちゃって腰をフリフリ指パッチン・・・
あらまぁ

1作目や2作目ではピーターの内面の苦悩が丁寧に語られていたと思う
例えば、1作目では、普通の高校生だったはずの彼が特殊能力のために身近な人を危険に巻き込んでしまう、それ故「孤独」になってしまう、という苦悩
2作目も然り
私の勝手な解釈だけど

そんなちょっと暗めの少年に色白でふにゃふにゃしゃべるトビー・マグワイアはぴったりだった

で、この作品

メインテーマは「復讐」と「赦し」(で、いいんだよね)

例えば、
1作目の名セリフがおじさんの
大いなる力には大いなる責任が伴う」であるとすれば
本作品の名セリフはおばさんの
復讐心は人を醜くしてしまう。自分を許して相手を許しなさい」(←うろ覚え)
だろう

更に、最後の決戦の前にはアメリカ国旗を背負って飛び立つスパイダーマン

ああ・・・なんだか変わっちゃったね、ピーター
それも"成長"なのかも知れないけれど・・・

で、結果的に彼の心の内ではなく3人もの敵との闘いがメインになり、盛りだくさんのエピソードは、多すぎるが故になんだか薄っぺらでご都合主義な面ばかりが気になってしまった
サンドマンはいくらピーターが赦しても犯罪者なのにあんなふうに飛んでっちゃっていいの?とか、あの黒い物体は寄生した人が持っている暴力的な能力を増幅させる筈なのに、なんでベノムはスパイダーマンと瓜二つになってしまったの?、とか・・・・

とは言っても、今作品でうれしかったのはなんと言ってもゴブリンJr.!

どうせならぎりぎりまでスパイダーマンとゴブリンは敵同士でいて欲しかった
で、最期の時に
お前を赦すよ、大切な親友だからな
と、ハリーにこそ言って欲しかった
と、これはトビー・マグワイアよりもジェームス・フランコの方がずっと好きな私の趣味なのですが・・・・

なんだか、文句ばかり書いてしまったけれど、鑑賞後の私の第一声は
「面白かったね」であることは否定できない
(夫は眉間に皺を寄せたまま返事してくれなかったけど)

映像と音楽は本当に迫力があって(あまりの迫力に空中戦では酔いそうになった)まったく退屈することはなかった

これだけ、あーでもないこーでもない、といつになくReviewが長くなってしまったのも、きっと面白かったことの証だね
(2007/05/19 劇場)
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ゲゲゲの鬼太郎

2007-05-22 04:10:41 | 映画など_いろいろ


子供たちはとっても喜んでマシタ
 オフィシャルサイト

サービスデーということで、保護者である大人が1,000だからなのか、公開から結構日にちがたっているのに満員御礼状態だった

普段レイトショーばかり観ている私としては、いつもと全く雰囲気の違う劇場内のざわついた様子になんとなぁく違和感を覚えつつも、
結局は子供向けの映画なんだよなぁ・・・
なんてことを再認識

で、鑑賞後の感想も
「子供向けだった」

いや、これは貶しているわけではなくて、いい感じに"漫画らしさ"に徹していたのがよかったなぁってこと
変に"水木しげるのゲゲゲの鬼太郎”ファンを意識し過ぎて、おどろおどろしくなっていなかったのもよかったし、子供でもすんなり理解できる善悪のあり方や、妖怪社会と人間社会との違い、などの表現も「子供向け」だと思えば納得できる

俳優陣の妖怪っぷりも見事
なかでもやっぱり大泉洋はすばらしい
次回は是非ネズミ男主役でスピンオフを作って欲しい

ただ・・・・ちょっとだけ気になったのは
「人間はいつかは死ぬ」と言っておきながら、お父さんを生き返らせてしまったのはどうかなぁ・・・・?
しかも、警察で拘置されていたはずなのに、生き返った途端「家へ帰ろう」でいいの?
あの世ランドはどうなったの?

など・・・・

細かいことにこだわり過ぎかも知れないけど、素直に「めでたしめでたし」と思えなかったのはちょっと残念だった

★おまけ
  田中麗奈は凄かったなぁ
  彼女の姿だけは「オトナ向け」だったと思う
  私はちょっと痛々しさすら感じてしまったけれど・・・・・

★おまけ
  鬼太郎にあってはならないものがちらっと見えてしまった
  夫は怒りまくってました
(2007/04/20 劇場)

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不撓不屈

2007-05-21 22:30:35 | 映画など_いろいろ


高杉良原作ノンフィクション作品
不撓不屈

原作を読んだときにも書いたけれど、縁あってこれまでに飯塚毅氏の人と成りに触れる機会が多かったこともあり、かなり真剣に観た

舞台が昭和30年代、ということで狙ったのかどうかはわからないけれど、オープニング(海岸の風景に続いて、ばばーんとタイトルが表示されるとか・・・)や途中にはさまれるナレーションなどかなり古臭い感じ
原作本もそうだが、内容が内容だけに専門用語や複雑な組織や役職の名称がたくさん出てきて映画にするのは難しかっただろうと思う

ナレーションの多用や、俳優陣のかなり力の入った演技は好き嫌いが分かれるところだろう

でも、、親に対して敬語を使う、とか、きちんと正座をして姿勢を正して食事をする、とか、背筋を伸ばしたまま深深とお辞儀をする・・・とか、"誠実"を絵に描いたような雰囲気は結構好きなので、最後までじっくり鑑賞できた

映画としての出来は必ずしも良いとはいえないかもしれないけれど・・・・・

★おまけ
  飯塚毅氏本人に比べると、殆ど栃木弁じゃなかったのが唯一残念だったところ・・・・

(2007/05/19 DVD)

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森のリトル・ギャング

2007-05-20 23:25:57 | 映画など_いろいろ


つい最近観たような話だなぁ・・・と思ったら・・・・
森のリトル・ギャング

自分のことしか考えないチンピラ主人公が、"仲間"と出逢い良心に目覚めヒトとして(←この言い方おかしいけど・・・・)成長する・・・・って、つい最近観た『カーズ』とソックリ・・・

ま、わかりやすくて普遍的なテーマであることは確かなので別に不満があるわけではないけれど、ちょっと食傷気味・・・・かな
原題は、「Over The Hedge」
垣根を越えて人間社会に乗り込む・・・という意味はもちろんだけど、
心の垣根を取っ払って、みんなFamilyになろう、という意味も込められているんだろう
もちろん人間は全くベツなんだけど・・・

そう、そういうことがテーマなんだろうなぁってことはよくわかる
でも・・でも・・・
結局のところ色々なことが解決されないまま無理やりハッピーエンドっぽくまとめてしまったラストにはちょっと疑問が残った

野性の動物たちが最後の最後まで人間のジャンクフードを美味しい!って思ったままでいいの?
人間社会には人間社会の事情があるのに、あの婦人達への仕打ちはちょっと酷いのでは?
私だって自分のうちに野性動物が上がり込んでいたらきっと必死で追い出すもの
あのまま開発が進んだら、次に目覚めた頃彼らの住処はどうなっているんだろう?
等々・・・・

CG技術は言うまでもなく見事で、動物に毛並みや自然の景色などは、ボーっと見てたら実写と間違えてしまいそう
ただ、ソレがあたりまえになりつつあるので、以前より感動は少ないかも

それだけに、ストーリーもうちょっと大人が観ても感動できるように丁寧に作ってほしかったなぁ

(2007/05/19 DVD)

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ロッキー4

2007-05-19 00:00:05 | 映画など_いろいろ


シリーズ4作目~
ロッキー4

ロッキー・ザ・ファイナルがやけに評判が良い
ちょっと前に"Ⅲ"まで観て、やや食傷気味だったけど
"~ファイナル"のおかげで、やっぱり"Ⅴ"まで観ておこう、と思って鑑賞

★ネタバレしまくりです
  ご注意ください

え~っと・・・・・
あまりにもストレートで暑苦しい(←貶しているわけではありません。他にいい表現が思い浮かばなくて・・・・・)ストーリーと、作品の殆どを占めるトレーニングと試合のシーン

今回は敵役が強烈!
とにかくでかくて不気味で恐い(その上、奥さんは超美人
そして、なんと言ってもロッキーのライバルでありコーチであり友人であるアポロをやっつけてしまう
ネタバレごめんなさい、でもいいよね
"ゲロッパ=J・B"まで登場させて、思いっきり派手な演出の後にやってくる悲劇は(わかっていても)かなり衝撃的で、その後、アポロのコーチが泣きながらロッキーに訴えるシーンには心を打たれた
私自身がロッキーよりアポロのほうが好きだからかも

ただ・・・・
その後に延々と続くトレーニングシーンと"撮影する手間省くため?"とツッコミたくなるほどたくさんの回想シーン
くどいほどの"アメリカ=善"、"ソ連=悪"という主張
どう見てもドラコの方が優勢で"あんなにボコボコに打たれたらとっくに2,3回死んでるな"という試合展開でありながら、やっぱり負けないロッキー(またまたネタバレごめんなさい
挙句の果てに、「俺たち二人は殺しあったけど、2千万人(←違うかも)が殺しあうよりはマシだ!」という演説

画面の中がアツく盛り上がれば盛り上がるほど、私はなんだかす~っと冷めてしまった
それなりに面白かったけど

やっぱりⅠが一番好きかなぁ

★おまけ
  Ⅰ~Ⅲまで、必ず試合のモチベーションを高めるのに大きな役割を担っていた
   エイドリアンの存在が、この作品ではすごく薄かった
  "Ⅰ"を観たときには、「ロッキーってラブストーリーだったのかぁ」なんて
  感じたほどだったのに・・・・・

(2007/05/13 DVD)

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深追い/横山秀夫

2007-05-18 02:51:25 | 本など_いろいろ


警察内部を描いた短編集
深追い

地方都市の警察署を舞台として、さまざまな事件や事故に関わる警察官(会計課の課長は"警察官"と呼ばないらしいけど)が主人公

相変わらず、警察の内部にまつわる様々な描写は興味深いものばかり
それでありながら、誰もが持っている弱さや優しさといった人間の内面も丁寧に描かれているのは、他の横山秀夫の作品同様見事で、ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまった

今までの警察モノの連作と比べると、それぞれの作品同士の関わりが全くなかったり、ちょっとぴりぴりした感じが抑え気味だったり・・・と、"軽い"印象が残った

でも、それは、決して作品自体が雑だとか質が低いというわけではない
とても素直に横山秀夫の"ワザ"に酔うことができる良質の1冊だと思う

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カポーティ

2007-05-17 03:53:12 | 映画など_いろいろ


アカデミー主演男優賞受賞!

作品としてはとっても地味な印象を受けた
カポーティの伝記、というより、"カポーティが「冷血」を書き上げるまで"というメイキングのような内容

とにかく全編フィリップ・シーモア・ホフマンの演技に圧倒される
傲慢でエゴイスティックでホモで「冷血」でありながらおしゃれで売れっ子というかなり"イヤなヤツ"=カポーティ

実際のカポーティを知っているわけではないけれど、他のフィリップ・シーモア・ホフマンの演技と比べても、かなり作り込んでいることが窺われる
当時としてはセンセーショナル(だったらしい)なノンフィクション作品を書くために、殺人犯に近づくカポーティ
犯人を「金脈」と言い、その死刑を強く望みながらも、いつしか彼らの中に自分自身の姿を重ね、苦悩し、彼こそが「冷血」であることに苦しむ

淡々とした物語の展開、美しい自然の映像、静かな音楽・・・・それらの連続でありながら私の心はずっと重苦しいままだった

なんだかよくわからない
この作品の良さを人に説明するのは難しい

とにかく、鑑賞中は気を緩めることが出来なくて、エンドロールが終わった後で大きなため息が出てしまった

決して好きではないけれど、カポーティ自身の人となり、そして、そんな彼の内面までも演じ切っていたようなリップ・シーモア・ホフマン
その、両方ともがすごく衝撃的だった

(2007/05/12 DVD)

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