奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

探偵ガリレオ/東野圭吾

2006-02-28 02:14:30 | 本など_東野圭吾


こういうの好き
文庫

オカルトを科学で解明する名探偵登場!
突然、燃え上がる若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、幽体離脱した少年……。天才科学者が常識を超えた謎に挑む連載ミステリー

↑は出版社の内容紹介

さすが、理系出身の東野圭吾らしい作品
数々の殺人トリックを物理的理論から解決していく
もちろん私の物理的知識では理解不能な箇所が多いが、それでも、ストーリー展開の面白さ、登場人物(湯川&草薙)の魅力のおかげで一気に読んでしまった
(1日で読了・・・・ちょっともったいない感じ)

で、なんとなく私自身が賢くなった気になれるのも嬉しい

ただ、こんなに見事なトリックを次から次へと紹介してしまって模倣犯が出て来ないかちょっと心配だったり・・・・

ガリレオシリーズは「予知夢」「容疑者Xの献身」と続くのでまだまだ楽しみ
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

2006-02-27 00:45:00 | 映画など_いろいろ


えっ~っと・・・嫌いじゃないけど・・・
DVD

好き嫌いが両極端に分かれる作品だと思う
私自身は嫌いじゃないけど、キューブリックが本当に伝えたかったことは理解できていないような気がするし、この映画のよさをちゃんと伝える自信が無いので人にはお薦めできない

かなり強烈なブラック・ユーモアが満載だが、ブラック過ぎて「ここって本当に笑っていいとこ?」とその都度顔を引きつらせてしまう感じ

そもそも登場人物がみんな異常で、ちょっと考えると"こんなのあり得な~い"って感じなのに、作戦実行の手順がやけに細かく丁寧に描かれていて本物っぽかったり、国家の危機だというのに大統領宛に公衆電話から連絡を取ろうとしたり、自販機が壊れることを心配したり・・・・、何から何までが"ひょっとしたら、こんなことも起こり得るかも・・"という部分がしっかり残っていて、そのバランスが絶妙だなぁと思った

で、「笑えちゃうんだけど、でも、笑ってる場合じゃない」というジレンマがさらに私の心を捉えて離さなくて・・・

最後の最後に本当に爆弾を落としてしまって、キノコ雲の映像と、場違いなのんびりと美しい音楽が流れて来た時には
「あ~あ、おバカさんばっかりだからこんなことになっちゃってぇ~」とけらけら笑いつつも、また、「こんな風に笑い飛ばしていい問題じゃないのでは・・・・・?」と、うすら寒くなってしまったのである

この映画が製作された年代(1964年)を考えると、当時の観客の心情はもっと違ったものだっただろう

結局は、笑っていられるほど今の時代は平和だということなのか、あるいは笑っている私が平和ボケしているということなのか・・・
なんにしても、いかにもスタンリーキューブリックな感じの映画だ

      ★ピーター・セラーズの1人3役には全く気がつかなかった
         絶対もう一度見直す!

(2006/2/26 DVD)


ふたりにクギづけ

2006-02-27 00:42:49 | 映画など_いろいろ


結合双生児のお話
DVD

結構際どいテーマだと思う
以前からよく書いているが、私は障害や病気をネタにしたコメディはあまり好きではない
でも、この作品はよかった
何が違うんだろう・・・・と考えてみたところ・・・

とにかく全編を通じで、主人公二人に対する温かさみたいなものが伝わってくる
だからといって、登場人物がすべて善人で彼らの応援をする人ばかり、というわけではなく、世間の偏見や、それに伴う嘲笑などもきっちり描かれている

特典映像の中に
笑いを取る場面でも,観客が不快に思う部分は全てカットした」という監督の言葉があった
それがこの映画を素敵な作品にしているポイントなんだろう
ファレリー兄弟の作品が全て素晴らしい、とは思っていないが、映画を作る上でのこの姿勢には心を打たれてしまった
だからこそ,作中に本当の障害者を起用しても何も違和感無く私達観客は映画を楽しむことが出来るんだろうなぁ

ただ、最後のミュージカルは余分だったかな
グレッグ・キニアの歌自体はよかったけど、あのシーンで一気に俗っぽくなってしまった気がする
メリル・ストリープのためなの・・・・か?

逆に、エンドクレジットのロケットのコメントは素晴らしかったけど
(2006/2/26 DVD)


真実の行方

2006-02-27 00:41:40 | 映画など_いろいろ


いわゆる法廷モノ・・・なのかな?
DVD

でも、私自身の印象は法廷シーンよりエドワード・ノートンの演技の方がずっと強烈だった
多分エドワード・ノートンがまだあまり有名じゃなかった頃の作品だと思うけど、それ以外にもたくさんの実力派といわれる俳優が出ているにも関わらず、終わってみれば彼の演技ばかりが頭に残っている

ただ、映画作品としてはどうなのかなぁ
私ごときでもオチが読めてしまったし、途中で意味ありげに散りばめられたエピソードがみんな中途半端なままほったらかしにされちゃったし・・・・・
(検察・財団・協会・ヤクザとの癒着関係とか、雑誌の取材とか・・・・)
全てエドワード・ノートンに飲み込まれて消化不良のままどっか吹っ飛んでしまった感じ
でも、私自身法廷モノは嫌いじゃないので、十分楽しめた

     ★おまけ
       
10年前(1996)の作品で、誰も彼も若い!
        エドワード・ノートンなんて"可愛い"って感じ(それも彼の演技力?)
        ローラ・リニーは今よりずっと細くて、すごく綺麗!
        元々好きな女優さんだけど、あんなに綺麗だったなんて知らなかった
        彼女は話し方がすごく美しいので(声が良くて発音にメリハリがある)、
        本作みたいな検事の役はぴったり

(2006/2/26 DVD)


学生街の殺人/東野圭吾

2006-02-27 00:41:08 | 本など_東野圭吾


色々考えさせられる内容だった
文庫

物語そのものは、またまた密室殺人の謎解きモノ
タイトルに"学生街"とあるものの、舞台となっているのは"新"学生街にとって代わられてしまった"旧"学生街で、登場人物に学生はほとんど出てこない
で、全体のムードもなんとなく気だるくて、かといって間延びしているわけでもなく、中盤から終盤に向けてじわじわと謎が広がり、また色々なことが明らかになっていく展開は、なんだかすごく好き

この作品では、相変わらずの謎解きの楽しさはもちろんのこと、主人公の内面の描写も良かった
主人公光平が、広美を一途に愛する気持ち、彼自身がモラトリアムの真っ只中にいることの苛立ち、焦り、親に対する申し訳なさ・・・等々がひしひしと伝わって来て、それだけに、終盤の父親のセリフに対する気持ちや、広美の本心がわかってしまったときの切なさ等が自分のことのように思われてしまった

私自身の覚書の意味も込めて、心に残った部分をちょっと長いけど引用してみようっと

1年ぶりに会った父親との会話・・・
自分のこれからのことについて何か指示するつもりじゃなかったのか?と父親に問いかける主人公に対して
       父:「どんな人間でも、一種類の人生しか経験することはできん。
             一種類しか知らんわけだ。それなのにほかの人間の生き方をとやかくいうことは、
             傲慢というもんだ」
主人公:「道を誤ったらどうするんだい?」
       父:「間違ったかどうかも、本当は自分で決めることだと思うがな。
              間違いだと思えば引き返せばよい。小さなあやまちをいくつも繰り返しながら、
              一生というのは終わっていくものではないかな」
主人公:「中には大きなあやまちもある」
       父:「それは、ある」
            「その場合でも、その事実から目をそらしてはいかんだろうな。
             償う気持ちを宝にして、その後の事に当たるべきだろうな。
             それでなくては、生きてはいけん。たぶん、な」

こういうところが私が東野作品にハマってしまった大きな理由の1つだ

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スイミング・プール

2006-02-26 17:17:16 | 映画など_いろいろ


ん~~~困った

DVD

参った
最後の最後で「へ???どゆこと??」と頭の中が真っ白になって
それまでは、映像の美しさや全体の雰囲気や二人の女性の体を愛でる作品だと思っていたのが
全て吹っ飛んでしまった

で、なんとか途中の伏線とかヒントを見付けようと思って、夫が観る時にもう一度観てみた
(普段は時間を置かずに2回観ることは滅多にないんだけど・・・)

でも、2回通して観てもやっぱりわからん
私って頭悪いの?

と、それぢゃ、あんまりにあんまりなので、色々なシーンを反芻しつつ私なりに考えてみたところ・・・

やっぱりジュリーはサラが作り出してしまった作中人物だろうなぁ、と思った
マンネリ化してオバさん連中にしかウケない連作から抜け出したい
ジョンにカマってもらいたい(それなのに娘を優先させるなんてヒドイ)
等々の屈折した思いを抱えたままフランスに行って、とことこん独りぼっちで過ごしてるうちに作り出してしまったサラの想像上の人物だろうと・・・

ジュリーはサラにとってジョンを奪ってしまった憎むべき相手である
だから、ビッチでだらしなくて連れてくる男は不細工で・・・と蔑んだ目で描写されている
が、その一方で若くてスタイルが良くて自由奔放で・・・・という自分の憧れが投影されてもいる

で、そんなどうしようもないけど憎みきれないジュリーが犯してしまった殺人を自分の賢さと(庭師に対する)オンナの魅力で覆い隠し、ジュリーを守った、ということで自分の存在価値を確立させたかったのではないだろうか?
そして、そういう小説を書くことによって、彼女の満たされない思いが発散されたのではないだろうか?

ただ、彼女はあくまでも小説家としてちょっと物語を作ってみただけであったので、ロンドンに帰って本当のジョンの娘を見たときに、「自分の中のジュリーはあくまでも想像上の人物だった」ということを再認識して、穏やかに微笑むことが出来たのだろう

と、一生懸命考えてみたけど、わからない点が多すぎる
庭師の娘の容姿、言葉には何の意味が?
ジュリーの傷跡には何の意味が?
最後にジュリーとジュリアとサラがシンクロして手を振っていたシーンには何の意味が?

あ~・・でもきっと何度見てもわかんないんだろうなぁ
(夫は"ワケわかんないけど、わからな過ぎるからもう一度観る気にもならん"と言ってました)
誰か私をすっきりさせて

    ★おまけ
       とにかくサニエちゃんのカラダが素晴らしいです
       ぼ~っと観てると話の内容がわからないまま、
       頭の中には彼女の美乳しか残ってない、という羽目に陥るでしょう

(2006/2/25 DVD)


確定申告

2006-02-26 01:01:07 | 独り言

去年の秋、仕事を辞めたので年末調整してもらえなくて、確定申告する羽目になりました

私があまりにもぐ~たらぐ~たらしてるので、見るに見かねた夫が全部やってくれて、さっき税務署のポストに投函してきました

やれやれ助かった~って思ってたら
「報酬として還付金の半額いただきます」ですと!
とほほ・・・・

★毎年タレントさんが税務署で直接申告してる姿が報道されるけど、
    私は郵送or税務署のポストに投函ばかりで、直接窓口に持って行った事はないです
    あの報道見るたびに、
     "郵送でいいのに、いくら売名のためとは言え、
       忙しいのにわざわざ税務署まで出かけて大変だなぁ・・・"って思います

 


五輪!(女子フィギュア)

2006-02-25 14:28:39 | 独り言

荒川選手おめでとうございます~

参加することに意義がある、とかオリンピックを楽しむ、とか言ってもやっぱり順位のある競技である限りはメダルがないよりはあったほうが、順位は少しでも上のほうがよいに決まってますよね

そんな重圧に負けることなく、淡々と(←私にはそう見えました)演じ切った荒川選手は本当に素晴らしかったと思います

それにしても・・・・昔(←?)は
「フィギュアみたいに見た目が勝負の種目は日本人って不利、手足が短いし、色が黒いし・・・」って思ってましたが、荒川選手や村主選手を見る限りだと、全然そんな印象はないですね~
3人とも海外の選手に負けずにとても美しかった

でも・・・なんていうのかな
上に"淡々と"って書いたように、すごーく印象に残る演技じゃなかったような気がしました
たとえば・・・
フィギュアっていうと、いまだに伊藤みどり選手の名前が色々なところで取り沙汰されるし、私も彼女の演技はしっかり記憶に残っていますが、荒川選手がそういう意味で後世まで語り継がれるかなって考えると・・・どうなんでしょう?
(もっとも、渡辺絵美選手のように、違った意味で構成まで名を継いで行く、というケースもありますね~)

もちろん、"フィギュアでアジア女性初の金メダル"という点では名前がずっと残るでしょう
それに、引退をほのめかしているという噂もありますが、まだまだこれからの活躍も楽しみです

なにはともあれおめでとうございました

★いっそのこと、イナバウアーで2分くらい滑り続ける、とかやってくれたら強烈だなぁ・・・・


だらだら

2006-02-25 14:05:35 | 独り言

久しぶりにスキーなしの週末です
(私は行きたいってゴネたんだけど、過労&腰痛 気味の夫に却下されました)

朝からたまっていたVIDEO&DVD観まくってます

それでなくても最近かなり脂肪を蓄積気味なのに・・・・これぢゃやぶぁいなぁ・・・・・とほほ


ドラマ・白夜行7

2006-02-24 00:13:39 | 独り言

いい感じにハマって来ました
というか、原作と別物だ、という頭の切り替えがやっと完了した感じです

ひたすら、はるかちゃんかわいいなぁ、とか、
山田クンにこんなふうに言われたら"コロッ"だなぁ、とか
これって、思いっきりブスとブ男だったらこんなに一途になれるのかなぁ、とか
そんなことばっかり考えながら観てます
(邪道?)

ああ、来週も楽しみだわ   

★おまけ
       小説・白夜行
       ドラマ・白夜行1
       ドラマ・白夜行2
       ドラマ・白夜行3
       ドラマ・白夜行4
       ドラマ・白夜行5
       ドラマ・白夜行6


復帰・・・?

2006-02-23 23:37:39 | 独り言

今日は出社しました

はい、あんまり無責任なのも良くないしね
もし、昨日の私の書き込みを見て心配してくださった方がいらっしゃったら、かたじけないです
ご心配お掛けしました、とりあえずまだ大丈夫みたいです

でも、またイヤイヤ病を悪化させる出来事が
もう諦めるしかないのかしら・・・

明日は良くわからないメンバーで飲み会です
つまんないかもしれないけど楽しいかもしれないから行って呑んで憂さ晴らしてきます

え~いぃ、負けないぞー


50回目のファースト・キス

2006-02-23 02:09:00 | 映画など_いろいろ


ドリュー・バリモア 好きの夫が借りてきた映画
DVD

記憶障害」って流行ってるのかな
メメント」に始まって「エターナル・サンシャイン」(←コレは障害じゃないけど)「私の頭の中の消しゴム」「博士の愛した数式」・・・

「メメント」始め他の作品では、障害を抱える本人や周りがそれを乗越えるために自分の周りをメモだらけにしていたのに対し、この作品では、本人は全く気づかないまま、周りの人間は本人に気づかせないように気を遣い続けたまま、毎日を送っていた、という点が対照的

もう、この時点で
「それって却って残酷なのでは・・・」とちょっと引き気味になってしまったのだが、アダム・サンドラーが現れて、VIDEOを作って見せて毎日新鮮な気持ちで恋に落ちて・・・
という話の流れに、かわいそうな中にもちょっと救いがあってよかった、このままもう一度事故に遭って病気が治ればいいのに・・・などとHappyEnd好きの私は思ったけど・・・・

結局彼女の障害は治ることなく、二人は結婚して子供まで作って・・・・
あたかもHappyEndみたいな終わり方

でも、やっぱりこれって悲劇だよなぁ・・・・
以前「博士の愛した数式」でも書いたけど、思い出を共有できないって悲しい

最後ホロっと来ちゃったけど、
「よかったね」じゃなくて「可愛そう、あなたも家族もずっと大変だね」の気持ちから出た涙

やっぱり、こういうネタをコメディに持ってくる話はあんまり好きじゃないや

でも、全体の雰囲気とかドリュー・バリモアは好きなので映画自体は悪くないと思う
(わかりにくくてごめんなさい)
ベタでもいいから希望が欲しかったかな

     ★おまけ
        「シックスセンス」のネタバレがあります
        「シックスセンス」をまだ観ていない人は、この映画は先に見ないほうが良いですよん

(2006/2/22 DVD)


ココだけの話・・・

2006-02-22 20:55:27 | 独り言

実は、今日仕事を休んでしまいました

ちょっと頭痛がしていた程度だったのですが・・・
一応シャワー浴びて着替えてコンタクト入れてお化粧までしたのですが、どうしても玄関から足を踏み出すことが出来ず・・・
まだ布団の中にいた夫に(←彼は会社には無関係ですが・・・・)
「今日、休んでもいい?」と訊きつつ返事も待たずに布団にもぐり込んでしまいました
結局、朝の7時前からついさっきまで一度も目覚めることなく、ずっと眠ってました

ああ・・・・罪悪感・・・・

今までどんなに会社イヤイヤ病がひどくても、休んだことはなかったのに・・・・
明日から気持ちを入れ替えてがむばらねば・・・・


閑話

2006-02-21 01:04:00 | 独り言

お昼休みのお話です

未婚の女性二人(30歳前後)のお言葉
「彼氏とか旦那さんにするのは"役に立つ人"がいい
「なんかあった時に使えない人はイヤ


・・・・なんと!?   そういう基準があったのか!
"優しい""頼りになる""面白い""収入がいい""ルックスがいい"・・等々は二の次らしいです
(「そりゃ、色々備えているのに越した事は無いけどね」だそうで・・・)

役に立つ!使える!

よくよく考えるとすごい表現だけど,説得力あるなぁ・・・

ちなみに私が夫と知り合う前に描いていた理想像
★必須
・趣味が合う
・頼りになる
★希望
・背が高い
・首が太い
・声が良い

・・・・なんだかお子ちゃまダ・・・・


プライド 栄光への絆

2006-02-20 00:53:51 | 映画など_いろいろ


スポ根アメフトもの
DVD

私が今までに見た同様のアメフト映画では、
アル・パチーノの[エニイ・ギブン・サンデー]がすごく好きで印象に残っている

でも、同じアメフトを扱っていながらこの2作は似ているようで大きく異なる
・高校生←→プロ
・勝つことを使命として町じゅうから期待されている←→オーナーのお荷物
・実話←→創作

・・・・などなど

中でも監督役のアル・パチーノビリー・ボブ・ソーントンがすごく対照的
(でありながらどちらもすごく良い)
私自身の中で
俳優:アル・パチーノ・・・・大好き
俳優:ビリー・ボブ・ソーントン・・・・ちょっと苦手
という先入観もあるかもしれないけど・・・・

(どうもビリー・ボブ・ソーントンというと、腹にイチモツありそうな気がして、
この作品でも前半では「途中で投げ出すんじゃないか・・」なんて思ってしまった)

とにかく、"勝利"に対する"周囲(学校・町・家族)の執着"が異常なほど強い
戦術に口を出しまくる教師陣、一度負けただけで"監督をクビにしろ"とわめくマスコミ&町衆、息子の練習や試合中に乗り込んできて罵りまくる父親、ドクターストップがかかっているのにそれを隠してプレイさせようとする叔父、朝食の最中に作戦のテストをする母親・・・・などなど

途中で観ていて不愉快になったシーンもいくつかあったほど
実話だって知らなかったら「いくらんでもそりゃ誇張しすぎなのでは・・・?」って思ってしまっただろう

そんな中で、ビリー・ボブ・ソーントンの監督振りは意外なほど素敵だった
全体として淡々とした演じている印象だったが、プレッシャーに対する苦悩、選手達への愛情は要所要所でしっかり伝わって来て、決勝前の静かなスピーチも(ちょっとクサかったけど)すごく胸に沁みた
(もちろん、アル・パチーノの試合前の激しいスピーチもよかったけどね)

監督も含めてスーパースターやすごく目立つ人物がいるわけでもなく、恋愛も無く・・・・
終わってみればやっぱりスポーツっていいなぁ、感動をありがとう、と素直に思わせてくれる"いい映画"だったと思う

ただ・・・
複数のシーンを同時進行で映してセリフや映像が交代で流れる・・・
という手法が何度も取られていたが、シーンによってはちょっと鬱陶しかった
決勝戦前、敵味方の両方のロッカーを映したシーンはすごく良かったと思うけど、
それ以外(インタビューを挟み込んだり)は却ってわかりにくくなっちゃってたんじゃないかなぁ

あと、最近のドキュメンタリータッチの映画でよく使われる手ブレっぽい映し方
あれも眼が疲れるから苦手
(2006/2/19 DVD)