Cafe SLOWHAND

珈琲と紅茶の小さなカフェのお話

新聞週間

2015年10月18日 | 日記

秋らしい爽やかなお天気が続いている。
実りの秋を迎え、農家の人たちは黄金に
輝く稲の広大な海を泳いでいる。
こっちでも、あっちでも稲刈りをやって
いて、刈り採りが済んだ田んぼは、バリ
カンで丸坊主になった少年のよう。
ここまでお天気が続くと、お仕事もはか
どっているだろう、と自分のことのよう
に喜んでいるレイラです。

こんないいお天気だと、お客さまは少な
いだろう。みんなはきっと、お洗濯をし
たり、公園にお散歩に行ったりすっから
ね。
きょうも一日のんびりすっか、と思いな
がらパパは新聞を読んでいる。

すると、こんな記事が書いてあった。
「今週は新聞週間」
へぇ~っ、そんなんがあるんだ。
愛鳥週間は知ってるけれど、新聞週間な
んて初耳だった。

みんなが生活するうえで、暮らしに役立
つ情報をシッカリつかむのは大切だ。
その手段として新聞というものはとても
重要で、それを改めて感じてもらおうと
いうことらしい。
パパも、もっぱら情報の入手は新聞に頼
っているものね。

「情報」・・・
誰かが言ってたな、情報とはよく言った
もので「情」に「報いる」とは本当だっ
て。
新聞や雑誌の記者さんは、記事を書くた
めにいろんな人から情報を入手しなきゃ
なんないよね。
でも、とっておきの情報を、人はそんな
に簡単に提供してはくれないでしょ。
だからね、記者さんは、その人のところ
に一生懸命通って、ネタを提供してくれ
るよう頼むんだ。
そう、何度も何度も足を運ぶのさ。
するとねその人は、記者さんの「情熱」
や「心情」に「報いる」ために、こっそ
りネタを披露してくれるんだって。
そうかぁ、情報を集めるって大変なんだ
ね。

今ではさ、パソコンやスマホがあるから
さ、指を軽くタッチするだけで簡単に情
報を入手できるようになったし、同時に
情報を発信することも超簡単だ。
お店や個人でお手軽に情報の受発信がで
きて便利な時代になったよね。

ただね、手軽すぎるから油断しちゃいそ
うで怖いとパパは言っている。
よくあんのがね、
「こないだお店に行ったけど、閉めてた
ね、何か大変なことでもあったのかと心
配したよ」って言うとさ、
「あれ?来たの?facebookに、閉めま
すって書いてたでしょ!」って答えが返
ってくんだもの。
そんな時、何だか情報が粗末に扱われて
る気がしてなんないんだな。

そんなことを考えながら、新聞週間に新
聞を読んでいたら、お客さまが入ってき
たよ。
さあパパ、仕事仕事!

お洗濯やお掃除で忙しい中、わざわざ足
を運んできてくれたお客さま。
その「心情」に「報いる」ために、きょ
うも丁寧にコーヒー淹れようね・・・
 


2番がいい?

2015年10月12日 | 日記

秋深し、どこからかサンマの焼ける匂い
がしてきそうだなぁ、と秋風に吹かれた
だけでヨダレを垂らして、パブロフの犬
のように条件反射をしてしまうレイラで
す。

この時期になってくると、あったかい飲
みものが恋しくなる。
そこでママは、久しぶりに紅茶研究所を
開くことにした。そう、数ヶ月に一度、
日曜日の午前中に開くマニアックな紅茶
教室のこと。

この季節に忘れてならないのは、ダージ
リンの「セカンドフラッシュ」。
そのセカンドの茶葉を、二つの有名な茶
園から取り寄せて、香りや味がどんなに
違うか飲み比べをしてみようというのが
今回のテーマだ。

ちなみに、インド東北部のダージリンで
夏に摘まれる茶葉のことはセカンドフラ
ッシュと呼ばれていて、年間で最も質が
いいと言われているらしい。
春摘みは「ファーストフラッシュ」秋摘
みは「オータムナル」というんだって。

そうかあ、一番目よりも二番目の方がい
いんだ。
ねえ、パパ。
1番じゃなくて2番手でいいんだってよ
と、レイラは長い人生の中でまだ一度も
1番というものになったことがないパパ
を慰めた。
そう、スポーツも、お勉強も、そしてお
仕事でも、パパはいつも馬群の中から上
位の方を眺めるだけ。
どうやら、上位入賞とかに全く関心はな
いらしい。

そういえば、こないだ、誰かがパパに聞
いてたな。
「ライバル店」ってどこですか?って。
パパはどこだと答えんのかなと、レイラ
はクレートの中で耳をダンボにしていた
ら、パパの応えはこうだった。
「ライバル店なんてない・・・」

スゴい、パパはスゴ過ぎる!
向かうとこ敵なしってか?自信漫々だな
と思ったら、
パパいわく、喫茶店なんて、誰かと何か
を競うものでもない。
同じルールで、同じ環境でやるわけじゃ
なし、やりたいこともそれぞれだから、
順位なんて決めらんない、って。

だよね、
強いて言えばライバルは自分自身か。
真面目にやってる?問いかける相手は、
常に自分しかいないものね。

さて、ダージリン・セカンドフラッシュ
の飲み比べ。上質の茶葉は、二つの茶園
でどう違うのか・・・。 
これもね、どっちの方が美味しいかって
比べんじゃない、個性の違いを楽しむの
さ。
お待ちしてま~す!

11月8日(日)11:00-12:00
cafe SLOWHAND
参加費1,000円(定員5名)※要予約