地域の未来・志援センターからのお知らせ

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地域デザインスクール第二回講座

2005-09-03 | 地域デザインスクール
9月3日(土)に、以下の要項で地域デザインスクールの第二回を開催しました。

■─┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│2│ 持続可能な地域づくりの道具箱(その1)   講師:井上淳之典
└─┘━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   日時:9月3日 (土)10:00~16:30
   場所:ウィルあいち(愛知県女性総合センター) セミナールーム1
   内容:~お金の稼ぎ方、使い方から「環境問題」を考えよう~
      会社経営のシュミレーションゲームを通じて、脱競争、
      地域循環共生社会を体感するワークショップを行います。

‥ はじめに

 参加者の自己紹介、続いて、講師の井上さんの現在の活動紹介がありました。
 井上さんは、子ども活動支援センターの事務局長として、員弁(いなべ)町コミュニティスクール事業の運営に関わっておられるそうです。この事業は、学校完全5日制の実施にともない、土日の子どもたちの居場所づくりを、ということで平成14年度から始まったもので、民間非営利団体のいなべこども活動支援センターが運営をしていますが、地域の人たちが企画・運営に関わっており現在11の教室があるそうです。平成16年度は、実に、全小学生の4人に一人がこのコミュニティスクールに参加したことになるとか。
 「小中学生をおもなターゲットとした子どもたちの教育」という問題を地域で解決していこうとするときには、子どもたちの日常的な行動範囲を考えると、中学校区ぐらいの単位がアプローチしやすいんですと井上さん。
 第1回のデザインスクールで、「『地域』がはじめにあるのではなく、問題があって、それを解決するために『地域』という枠組みでデザインする」という説明がありましたが、員弁町のコミュニティスクールも、そうした『地域デザイン』の一つといえそうです。
 また、井上さんは、1999年頃から「地域通貨」に関心を持ちはじめ、四日市を中心に地域通貨の流通実験や、地域通貨を用いた市街地活性化事業に関わってこられました。この「地域通貨」は、地域循環型社会を実現していく重要なツールであることは確かなのですが、「地域」という言葉のもつ曖昧さも手伝って、なかなか理解しにくい面をもっています。
 そこで、まずは私たちにとって日常的で親しみやすい「円」のお金を使い、会社経営という切り口から、地域循環型社会というものをイメージしてみようというのが、今日の講座のねらいです。

‥ ゲーム開始

会社ゲームは、正式な名称をトータルゲームといい、双申株式会社の嶋崎喜一氏により開発された、次世代型のマネジメントゲーム -市場や資源が限られた低成長時代を背景に、お互いに共生しながら生き延びる方法を模索する、脱競争社会をイメージしながら会社経営をシミュレーションできるゲームです。
 はじめに、井上さんからルールの説明があり、4人一組の3グループになり、練習ゲームを行いました。
 午後から本格的なゲーム。ワンゲームが一期分の会社経営にあたります。井上さんに代わって、鶴田清さんと戸上昭司さんにゲームのコーディネーターになっていただき、本講座では合計4期分のゲームを行いました。
 ルールに慣れるまでは硬い様子でプレーをしていた参加者も、ゲームが進むにつれ、それぞれの性格がしっかり現れて、成功の歓声、悲運や失敗の嘆き、うずまく笑い声のなかで、ゲームはどんどん盛り上がっていきました。
 一期分のゲームが終わるたびに、社員に給料を払い、機械の維持費・減価償却費、税金や株の配当といった会計処理を行い、期末の自己資本を算出し、それぞれの自己資本の推移をグラフにプロットしていきます。そこには、順調に資本を伸ばした人、経営悪化の一途をたどって破産寸前になった人、波乱万丈の経営状態だった人など、それぞれの経営の流れをみることができます。

‥ ふりかえって

 「人、もの、かね、情報」の流れと効率、研究・広告といった戦略的投資、さまざまな状況(運・不運)に対応するリスク管理、といった経営上大事なことがゲームを通して見えてくる一方で、自分の会社のことだけを考えていてはうまくいかない場面が出てきます。
 全ゲームが終了した後で、それぞれが気づいたことを付箋に書き、一つずつ読み上げながら一枚の紙に貼り付けていきます。全員の付箋が張り終えた後でその紙を全員に配布し、気づきの共有を行いました。
 「楽しかった」「経営は難しい」「人件費は馬鹿にならない」「税金が高い」といったものから、「助けあわないと皆倒れる」「みなに協力を求めるとうまくいく」といった共生への気づきもあげられました。今日体験したのは4期分でしたが、もう少し続けてやれば、共生のための具体的方策までが見えて来たかも。
 今回の講座では、時間の関係で、それぞれの気づきを深く掘り下げるところまではいきませんでしたが、これからの講座を通して、今日の気づきが深められていくことと思います。

‥ さいごに

 市場の動きが把握でき、その市場を動かしている人どうしのつながりが見え、おたがいに助け合うことで、市場を活性化し共に生きることのできる社会 - それは、グローバルな市場での競争をやめ、「地域」に持続可能な共創の市場をデザインすることです。ゲームを通して、少しだけ、その可能性に気づいた今日の講座です。
(事務局 筏井)
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