マルシェの恋人
油絵&コラージュ 40cm×40cm
ヨーロッパ各都市には決まって広場がある。
中世のころは 魔女裁判で有罪になった人が火刑に処されたり
パリのコンコルド広場でもマリー・アントワネットがギロチンにかけられたり・・・と
多くの血を吸ってきた広場だけど 今は そこで お祭りや市場が開かれたり
のどかなもん。
私が住んでいたエスリンゲンにも市庁舎前のマルクト・プラッツでは
週3日 市場がオープン。
スイスなどから新鮮な野菜 チーズ 花など 種類は少ないけど
お粗末なスーパーの物に比べたら 何倍も魅力的。
パリのマルシェでは 花をただただ積んで売ってる。
水の入ったバケツに差すでなし 上からジャンジャン積んで 下の花は堪ったもんじゃないはず。
明るい日差しを避けた薄暗いテントの下では 薔薇の香りに 誘われた恋人たちが・・・。
油絵で描いたあと グレイ色のクリアファイルを恋人同志の形にカット。
それを貼って テントと薔薇以外の部分に 上から黒いメッシュレースを貼る。
薔薇じゃなく 彼らを見つめる不躾な私の視線など 気にならない恋人達。
butterrice