ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2003年2月号

2003年02月01日 | 2003年

奥田充央さんのあらたな出発です。
こんなに早く、奥田さんの器を置くようになるとは思ってもみませんでした。
昨年9月号のブリキ星通信で紹介した、パン職人の彼です。
パン屋の仕事をやめ、まだ1年も経っていないのに木の器の初作ができました。
ブリキ星だけでなく、たくさんの店に並んでほしいと願っています。

オープン以来、じっとして動かなかった大正時代の三輪車
(雑誌「Pen」1月号に掲載)が売れたのもうれしい出来事です。
代わって店内には1920年頃のイギリスの三輪車が登場。
赤・緑・白のコントラストが可愛らしく、これは素晴らしい…
と勝手に思っているのですが、普通の家には、なかなか置けないかもしれませんね。
でも、ブリキ星にとって、三輪車は永遠に不滅(?)です。

以前、大作をお借りしてブリキ星に展示させて頂いた
大浦こころさん。
彼女の作品が渋谷区立松涛美術館の特別展「現代日本の水彩
表現」で展示され、福岡から上京された折、久しぶりにお会
いできました。
特別展全体のなかでも、彼女の作品
「のびのびひろがってゆく身体」「飛び降りる人」
「くるくるまわる人」は、きわだっていました。
狭い空間にはおさまりきれない表現だけれど、
いつか、ブリキ星で個展を、と思っています。
荒木珠奈さんの企画展には、たくさんの方々に来て頂きました。
特に、小さな椅子をクモの巣のような絹の糸にかける
インスタレーションは好評でした。
それにしても、搬入・展示がこれほど大変だったのは初めて
のこと。荒木さんが、クモ人間のようになって、絹糸をはり
めぐらせていく作業は正味13時間以上。見ていて気の遠く
なるような作品制作でした。表現している人はスゴイ。
いよいよ、2月5日から、日置路花さんの書の登場です。
ご期待ください。