モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今年もインフルエンザのシーズンがやってきました。
昨年はA・B型インフルエンザの治療薬「タミフル」と、衝動的な飛び降りなど異常行動との関連性が疑われ、厚労省が「10代以下への投与を原則中止」という措置を取りましたが、現在までのところ、異常行動の原因がタミフルにあったという結論には至っていません。
しかし、措置はそのままなので、中外製薬による今シーズンのタミフルの供給は昨シーズンの半分、600万人分に減らすことになり(ソース:読売新聞)、グラクソ・スミスクライン社の吸入薬の「リレンザ」という治療薬の在庫が、前年の6倍の300万人分用意されるそうです。(ソース:日刊工業新聞)
さて、インフルエンザというと予防接種が任意で受けられますね。
この予防接種のワクチンは、A型の亜型のうちの2種「Aソ連型(H1N1)」「A香港型(H3N2)」と、「B型」の3種類のインフルエンザウイルスに対するワクチンを混合して作っています。
ところが、それぞれのウイルスには少しずつタイプが違う「株」がたくさん存在します。
同じ「Aソ連型」ウイルスの中でも、ワクチンとして打ったものと感染したウイルスとでこの「株」が大きく違うと、ワクチンの効果があまり期待できないこともあります。
ワクチンの生産量と、有効期限が限られているので、全種類の株のウイルスの分までワクチンを毎年用意することはできません。
そのため、毎年3月に、WHOがその次の冬に流行しそうな、Aソ連型・A香港型・B型インフルエンザウイルスの株を1種類ずつ予測して発表し、各国はこれに従ってワクチンを作ります。
それまでの流行状況を十分に解析して予測が行われるので、毎年そう大きく流行株の予測が外れることはないのですが、今年の日本においては、ちょっと微妙な状況のようです。
国立感染症研究所(感染研)・感染症情報センターでは、国内での感染症の発生状況などについて情報を提供しています。
インフルエンザも毎年11月下旬頃から、流行レベルマップや感染者数などのデータが毎週掲載されるのですが、現在のところ今シーズンの分はまだ更新が始まっていません。
しかし、最新情報のページに随時速報が掲載されています。
この最新情報を見ますと、先週から今週にかけて、千葉県と神奈川県で、過去5年間で最も早いペースでインフルエンザ患者の発生報告がされています(ここでは東京はまだ報告が掲載されていませんが、都レベルのデータでは同様の傾向が見られます)。
そして注目したいのは、まだデータ数は非常に少ないのですが、千葉県・神奈川県のこれらの患者さんから分離されたインフルエンザウイルスは今のところみな「Aソ連型」であり、しかもその株を詳しく調べると、今年のワクチンの「Aソ連型」の株と大きく違うタイプのものもあるようなのです。
ということは、もしこのままこの「Aソ連型」のウイルスが流行すると、今年のワクチンではこのウイルスには効果が弱く、流行をあまり防げないという事態になる可能性もあります。
ヴィシア家では毎年みな予防接種を受けていて、これまでは家族の誰もインフルエンザにかかったことがありません。
今年ももう接種を済ませた(子供は2回接種の1回目)のですが、この「違う」ウイルスが流行してしまうと、心配ですね~。(^^;
既に先週、町田市と練馬区の小学校・計2校で、1年生の学級閉鎖・学年閉鎖があったそうですから、昨シーズンと違い今シーズンは、早々に流行期に突入しそうです。
長文になりましたが、インフルエンザにかかると大変ですから、皆さんもどうぞ気をつけてくださいね~。
(11/7 追記:一部、混乱しやすい用語を訂正しました)
インフルエンザは風邪と間違えやすいし、流行の型もよくわからないんですね。
うちの近くにあるグラクソ・スミスクライン社ってそんな会社だったんですか。
グラクソって言うから・・・・
タミフルが問題になる前、絶対に休めない月末に服用した友達がいました。
効いて来ると「何だ!この爽快感は~!」って位、仕事がはかどったそうです。
うちの母は洗濯機のない時代、何十人分もの洗濯をする担当に。
そのときある人が精力剤だと注射をしてくれた途端、
ターボ全開になったそうです。
「あとで考えたら覚せい剤だった」と言ってました。
もしかしたらタミフルだったかも?
インフルエンザは、現在はだいたい記事中に書いた3つのタイプ(A/H1N1、A/H3N2、B)が毎年流行を繰り返しています。
グラクソ(Glaxo)・・・イギリスに本社がある、世界2位の売上げのグローバルな製薬会社なのですが、小学生男子の格好の餌食になりそうな社名ですよね。(^◇^;
タミフルが開発されたのは90年代後半なので、「洗濯機のない時代」のお母さんの謎の注射は、そーいうお薬だったのかもしれませんね・・・。
タミフルは、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬(既にいるウイルスを殺せるものではないです)なので、栄養ドリンクみたいに「元気を出す」というものではないんですよ。
お友だちは、それまで最悪の体調だったのが、タミフルでウイルスの増殖が抑えられて、熱も下がり体力が回復してきたので、相対的にすごく元気になった感じがしたのではないでしょうか。
昨シーズンは流行のピークが例年より後ろにずれ込んだのですが、今シーズンはむしろかなり早いようです。
私も「もらえる病気はもれなくもらう」タイプなので、毎年ワクチン接種は欠かしていないのですが、効いてくれますように・・・。