モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
イチゴやりんごなど、値段はともかく年中手に入れることができる果物はたくさんありますが、その季節にしか味わえない果物もまだまだ残っていますね。
柿もそのひとつじゃないかと思います。
育った北海道では柿がとれないせいか、子供の頃そんなに柿を喜んで食べた記憶はありません。
ぱぴりお軍曹の実家がある島根県では、「西条柿(さいじょうがき)」という渋柿が作られていて、袋に詰めてドライアイスを入れて置き、”渋抜き”をして食べます。
画像の後方の、縦に長い柿が西条柿です。
毎年、島根から送ってもらっています。
ちっとも渋くなく、甘いですよー。
そして、今年は別便で違う柿もいただきました。
手前の濃いオレンジ色の柿です。(品種不明ですが・・・)
まるで食品サンプルのような鮮やかな色。柿色というより、もう緋色でしょうか。
この柿は、ぱぴりおのお父さんが元気だった頃に、自分の畑に苗木を植えて、今年初めて実がなったものなのです。
けれども、お父さんは柿が実るのを見ることなく、2005年に亡くなってしまいました。
初めて手にするお父さんの柿はずっしり重くて、しっかりとした歯ざわりの果肉がみずみずしく、太陽に当たってたっぷりと甘いのでした。
柿の写真は、ぱぴりおが撮ったものです。
メールに添付して、私のPCに送ってくれた写真のタイトルは
「親父の柿」。
なんか、じわっと涙が出ちゃいました。
病気ばかりして、ろくに顔も見せられませんでしたが、そんな私のことをかわいがってくれた、夕食後にはよくダイニングテーブルに突っ伏してうたた寝してしまっていた、ぱぴりおのお父さんのことが思い出されます。
お父さんは何年かに分けて苗木を植えたそうです。
みんな大きく育っているのでしょうね。
これからもずっと、毎年良い実がなりますように。
お父さんの柿なんですね。
「桃栗3年、柿8年」・・・・
柿の種を植えたとき、実がなる頃の自分なんて想像できませんね。
私は今、植えたら50過ぎに実をつけてくれるかどうかで・・・・
でも一度実を結んだら毎年美味しい実で楽しませてくれて、
そして植えた人がいなくても、実をつけ続けてくれるんですね。
野坂昭如がペットのオウムに自分の声をしこませた話を何十年も前に聞きました。
自分が死んでも奥さんが寂しくないようにって。
お父様の思い出はしゅんけい君たちの胸に甘い香りとともに刻まれるでしょうね
季節の収穫で思い出を語れるのはすごく日本人らしくありがたいですね。大事に召し上がってくださいませ。
ですね。
お父様が亡くなっても、こうして毎年、立派な柿が
届く度に、お父様のことを思い出すって
素敵なことですね。
よりいっそう、美味しく頂けると思います。
みんなでおいしくいただけば、いい供養になります。合掌。
★茶葉ママさんへ:
8年後のことなんて、誰にもわからないのでしょうが、未来に何かを託すとか残すとか、そういうことができるのが、人間であり人生というものなのかな、と思います。
未来のために、今の自分に何ができるかを考えて、それを淡々と実行することが、人間のミッションなのかな。
この柿がいろいろ教えてくれました。
★フィナンシェちゃんへ:
今回柿についてちょっと調べてみたのですが、こんなに品種があるんですよ。↓
http://www.kudamononavi.com/zukan/persimmon.htm
日持ちなどもありますから、時代とともに品種が徐々に入れ替わっていくのは、りんごなども同様ですね。
食べ物というのは人を思い出させますね。
「ぎゅうひ」というとフィナンシェちゃんを思い出します(笑)。
★ミュンコさんへ:
この柿は実物を見ても「食品サンプルでは!?」と思ってしまうような見事な色ですよ。
木からとってすぐに送っていただいたようで、とってもみずみずしいんです。
まさに産地直送ですね。ありがたいことですー。
★ぱぴりおへ:
お父さんに「おいしいですよ」って直接お礼を言いたかったです。
でもきっと、にこにこしながら見てくれていますよね。
どんどんいただきましょう!
私も柿は大好きです!
うちも旦那の実家から干し柿を貰い、今でもベランダにぶら下げています。
早く食べたら渋くて、ひ~ってな状態になることも…^^;
昔は私の祖父母の家で取れて、毎年貰っていたのが懐かしいです。
ぱぴりおさんのお父様も喜んでくれていると思いますよ^^
柿も桃も、日が経って熟してもやわらかくならないものが主流ですね。(フードマイル高いことが前提か...)
昔懐かしぐちゅぐちゅの桃柿を食べたいです。
★のりまき1975さんへ:
ご自宅で干し柿作りですか!それは楽しそうですね。
やっぱり早く食べると渋いんですか。
今年のできはいかがでしょう?(^^)
私は北海道育ちなので、田舎で柿の木がとれたのをもらった・・・という経験はないのですが、意外とそういういい思い出をお持ちの方が多いですね。
★フィナンシェちゃんへ:
今は「日持ち」が重視される感じですよね。確かに桃もそうです。でも日持ちがするものって、食感がやや固めのものが多いような気がします。
「桃は腐りかけが一番おいしい」というのは何の本に出てきたんでしたっけ。奥が深い言葉ですねぇ・・・。