酒と地域と近代化遺産・庵田の日常雑記

『地域文博・高炉館』管理人庵田の、愚痴と嘆きとどうでもいい日常。

今日は新聞を読み解いてみましょー(投げやり)

2006年05月05日 21時53分22秒 | 雑談とか
※注…筆者は格闘技観戦が嫌いではないですが、プロレスはちょっと勘弁、です。また、過剰演出はチャンネル変更対象です。


亀田兄は2回TKO勝ち、弟も1回KOの勝利

(朝日新聞)

亀田兄弟が初競演…興毅がTKO、大毅がKO勝ち
(読売新聞)

亀田興毅:二回TKO勝ち 弟の大毅もKO勝利
(毎日新聞)

大手三紙といわれている新聞から、スポーツ記事の醍醐味を考えてみたいと思います。(軽く鉄拳風味?)
まず表題から言えることとしては、読売の「競演」という表現。ボクシングのエンターテイメント性を強調させており、なかなかのニュアンスです。

さて、次は記事の内容。
『亀田は「どんなもんでぇー。気持ちよかった」とご機嫌。』(asahi)この朝日の記述は大手紙らしからぬ、かなりの砕けっぷり(もともと踏み込みがちなのが朝日)。臨場感を感じさせますが、試合の呆気なさをも暗示させています。
読売は終始淡々と記述を重ねますが、「世界前哨戦」(yomiuri)という記述を敢えてしているところに、突き放し感を覚えます。いや、たしかにリング実況も、場内アナウンスも、TBSの中の人(笑)も同様の表現をしていますが、それを記載してしまうと、はじめからそのように決められた試合なのか、あるいは通過点としての試合でしかなかったと読者に思わせ、この部分は意図的なものを感じます。
最後に毎日。『亀田は03年12月のプロデビュー以来、11戦11勝(10KO)』『亀田大毅(中略)戦績は3勝(2KO)。』(MSN-mainichi)etc..
やたら細かいです。
元々毎日はあっさり記事をまとめることに長けていますが、やたらデータを並べているのは、勝者のあいかわらずの「強さ」を思わせているのでしょうか。あるいは対戦者の世界ランキング32位という部分をどうにかしたいが為でしょうか。

新聞記事ひとつとってみても、意外と違いがあって面白いものです。さりげなく、しかしながら思わせぶりな文章を私も書いてみたいものです(しみじみ)。
あ、そうそう。今回の試合を放送したのはTBSでした。ご参考までに。