定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

年末のごあいさつ

2008年12月31日 | 定年後の徒然日記
今年もいろいろな事がありました。
四川大地震にも関わらず北京五輪は中国の国威を大いに発揚しました。リーマンブラザーズを発端とする世界大不況に突入しました。その米国では初の黒人大統領誕生で最高のアメリカンドリームを実現。翻って政府自民党は福田氏の「あなたとは違うんです」の捨て台詞で麻生氏にチェンジしたけど漢字読めなくて支持率最低です。

さて、我が家の一年は…
親父が脳梗塞で倒れ、日大板橋病院から中伊豆リハビリ、そして中村橋のホームへと。親孝行のまねごとと親父への感謝と男の老いを考えさせる長い時間でした。

家内は比較的に穏やかな一年でした。デーサービスにも慣れ、右手右足の不自由も少しは改善されたような。少ない言葉が更に少なくなったのは心配ですが、時々は笑ってくれるようになってきました。

ワタクシはといえば、家内の介護が生活の一部になり、介護そのものが穏やかな日常の繰り返しとなったこと。メタボの指摘と腰痛の繰り返しで大反省、一念発起でスポーツジムに通い4キロ減量に成功したこと。東斜面小道造成工事をやり遂げたこと。くらいかな。

そういえば…ジろー(猫)は厄年でした。
夏にはお尻の腫れもの手術で痛い思いをし、更には黄色い襟巻をつけてご近所の失笑をかったこと。しかも年末になって、何と、ナント、またもや黄色い襟巻をつける羽目となったのです。



突然食欲がなくなり、おとなしくなったと思ったら、下顎に穴が空いて血が滴り落ちているじゃありませんか。これはもうてっきり悪性腫瘍ではなかろうかと大いに心配して、早速、例のお医者さんに。

「どれどれ?ふ~む・む・む…穴が空いてますねぇ」
やっぱり…あの、センセ、癌とかじゃ…

「ジロチャン、外に自由に出られるんでしたよね」
えぇ…専用の出入り口があるものですから

「なるほど…ケンカ…ですねぇ」
ケ、ケンカですかぁ?

「若いニャロメにやられたんですねぇ…メス猫なんかを取り合って」
うちのジロー、メスにあんまり興味ないんですがねぇ

「ケンカの原因はわかりませんけどねぇ、この傷はケンカですねぇ、若い不良猫に咬まれたんですよ。ジロチャン、歳も考えなくちゃねぇ」


「ま、膿も出ちゃってますからね、抗生物質の飲み薬と軟膏を塗って、四日もすれば治るでしょうね。じゃ、少し切開しますからね、足押えてね。」

看護婦さん、二人がかりでジローを抑えて…

ギャ、ギャ、ギャ~~~~~~~~~~~~
もう見ていられません…

「薬も塗りこんでと…」グリグリ
ギャ、ギャギャギャギャ~~~~~~

「えっと、この前のお尻の手術のときに使った襟巻あります?」
あっ、あの黄色いの…ありますあります。

「じゃ、襟巻つけてね、四日くらいは外に出さないでね」


で、またもや、こういう顔になってしまったのです。笑ってやってください。


いえ、ワタシは笑いませんよ、


そうじゃなくても怒ること怒ること…ますます関係が悪化してしまったのです。


今月来月は、冬剪定、寒肥、誘引、移植、とバラ栽培の最も忙しい時期。とりわけツルバラの剪定と誘引は大変です。



一本杉にからめたニュードンをほどき、剪定して、石灰硫黄合剤を塗り…これだけで二日がかりです。あぁ、しんど。



皆様の一年はいかがでしたか?
寒気いよいよ厳しい年の瀬、くれぐれもお体ご自愛ください。
今年一年、本当におせわになりました。ありがとうございます。
どうぞ皆様、良い年をお迎えくださいますよう。

ピッチが速くなったような…

2008年12月23日 | 定年後の徒然日記
ウィスキーの減りが早い。一本空けるのに一週間だったのが、四日で空になる。一本を四日なら速くないかな。
夕方、ヤオハンかナガヤで買い物して帰った後、水戸黄門を見ながらビールを飲む。水戸黄門はどうでもいいけど。
家内もコップに半分ほどつきあう。これが楽しい。缶を三つ空けて、それから夕食の準備。メニューは四日おきの繰り返し。もっとレパートリー増やさなくちゃ。

家内が寝付くのは夜八時。もっと起きていてほしいんだけど。
一人の時間になると瓶を傍において。
どうもおかしい。
いつもはチビチビ飲むほうなのに、このところピッチが速い。
最近飲むのはジョ黒、昔流行ったブランドだけど甘く感じる。シングルも旨かったけどね、ブレンドに逆戻り?次はオールドパーかな。

酒とバラの日々という映画があったね。酒におぼれて、夫婦が壊れていく話。ジャックレモンがいい味出していたっけ。
夫の酒浸りに苦しんでいた妻が、そのうちに妻も酒浸りに。
最後のシーン、妻が夫に訴える。
ねぇ、一緒に楽しみましょうよ、なんで一緒に飲んでくれないの。こんなに寂しいのに…ねぇ、なんで?
そう訴える妻を捨てるのか?僕だったら、とことん一緒に。
でも大丈夫だよ。僕はジャックレモンにはならないからね。
クリスマスイブ、寝入っている妻、
楽しいクリスマスってずいぶんと昔の事のようだ。

市井の芸術

2008年12月18日 | バラ日記
冬のバラを見に久しぶりに河津バガテル公園まで足を運んだ。あいにくと寒風吹きすさぶ日で花壇見学も早々に暖をとろうと花壇前のオランジェリー(多目的ホール)に入った。地元有志によるバラの写真や絵画などが展示されていた。特段の興味もなく見るともなしに作品を見て回ったが、押し花の作品を見たとたん、一つの作品の前で釘付けになってしまった。



美しい…
押し花は今までいくつも見てきたが、これほど美しいと思った作品には出会えていない。



6点の押し花が出品されており、いずれも素晴らしい作品だ。中でも、このバラの押し花には感動した。小輪のつるバラの押し花であるが、つるバラの美しさを自然以上に表現している。大きさも10号くらいで玄関ホールに飾るのにちょうどよい。
同行した家内も娘も、その作品に強く引きつけられている。



花弁、蕊、葉、蔓、その形、その色、その配置、そのディテール
う~ん…美しい。その素晴らしい作品に感動すると同時に、その作品をなんとしても欲しくなってしまった。



出品者は地元河津の矢島節子さんとある。公園の担当者から作者の電話番号を聞き出し、その場で電話をかける。
作品に感動した旨を伝え、何とか譲っていただけないだろうかとお願いすると、近くに住んでいるのでお会いしましょうとの由。

30分ほどで矢島さんがお出でになり、早速に購入の交渉。
趣味としての押し花なので譲るのは構わないが、妥当な値段が判らないとおっしゃる。何回かのやりとりの後で価格が決まったが、その価格は申し訳ないほどの低額であった。後で娘から、「遠慮されてとても低い価格を言われたのに、それに乗じて安すぎる価格で決めてしまうなんて、お父さんもケチね」と言われてしまった。

安すぎる価格を聞いたからではなく、我が家のリビングルームに飾る大きなバラの押し花を作っていただけないかと申し出た。実は、我が家のリビングには何も飾られていない白壁がある。玄関やダイニングや洗面所などには絵画(油絵)がいくつか飾られている。日動画廊からの10号の油絵や家内の伯父(二科会の審査委員)の油絵など数点の絵画がかかっているが、リビングの白壁に飾りたいと思う絵画に出会えなかったのだ。欲しい絵画は25~30号くらいの大きな絵画。それもバラか海の絵が欲しかったのだが、欲しいなと思った絵画はいずれも高額で手が出なかったのである。

そんな大きな額の押し花は出来ないと言われたが、結局、12号くらいの大きさの押し花額を3枚連続して一つの作品に仕上げる方向で引き受けていただいた。もっとも、製作に使うバラが時期的に無いので来年の五月まで待たなくてはならないが。娘から「ケチね」と言われないよう、希望する価格を遠慮なく申し出てほしいと伝えたが、まだ遠慮されているようだ。





玄関にホールで飾った額。玄関ドアーを開けると真正面に見えるような位置に飾った。正解だった。外から帰ってくる度に、このバラの作品が迎えてくれる。我が家にあるプロの画家のどの作品より、この市井の芸術作品が一番のお気に入りとなった。


マタタビ付きのネズ公

2008年12月12日 | 定年後の徒然日記
娘から「マタタビ付のネズミ」が送られてきた。
たしか、娘のお友達のプレゼントだったっけ?いつもジローがお世話になりましてすみません。

封を開けると…ジャ~ン、出たぁぁぁぁ! あのネズ公が鎮座してるではないか。mmmmm、リアルだなぁ。

この前なんか、あんまりリアルすぎて本物のネズミをジローが咥えてきたぁ~と勘違い。

ジ、ジロー、何咥えてんだ?ん、ネ、ネズミ~~~~~~
仰天しちゃってワナワナ震えながらテイッシュ20枚位重ねてようやくゲット、で、即トイレにポイね。
ポイしてから、あれ?なんか…変…も、もしかして…あの猫じゃらしについてたオモチャのネズミ?ゴ、ゴメ~~~~~ン
ジロー、怒ること怒ること、しばらく家出して帰ってこなかったもんなぁ。

で、再び送られてきたネズミ、なんと今度はマタタビ付のスグレモノ。こんなのジローに見せたら、もう大変な事になっちゃうんじゃないかなぁ。

早速ジローをからかっちゃおっと。
ホレ、ホレホレ、ネズちゃんだよー

ん?


な、なんだ?


お、おおおおおお!ネズ公じゃねえか

オマエ、確かトイレに流されたんじゃ?

チョンチョン…チョチョン


お、お~っと


逃げるなって


カリカリ


たまりましぇ~ん (こんなに長くなっちゃって)


もう一回チョン


バシッ、


ガブッ


ガブ~~~~~~(大興奮)


ん?


んん?


オマエ…笑ったろ
「笑ってませ~ん…クックック」
やっぱ笑ったじゃん


クゥ~~~馬鹿にしてーー


また家出してしまった…

晩秋の娘達(3) 今年のバラの最後です

2008年12月08日 | バラ日記
夜十時、この時間に鳴る電話に胸騒ぎ…。「…もしもし?」

親父が入居したホームからだ。どうした?何かあったのか?
ベッドから自分で立ち上がろうとしてそのまま倒れてしまったらしい。見回りのスタッフがベッド脇で倒れている親父を見つけて騒ぎになった。
自分で歩けると思いこんでベッドから離れ、体を支えられず腰が崩れたようだ。幸い骨折も打ち身もなく問題はなかったようだが、自分の体の状況が自覚出来ていないところが恐ろしい。幸い何事もなかったから良かったようなものの。
夜遅い電話に良い話はない。

風邪を引いたようだ。ゾクゾクと悪寒がする。鼻がつまりグスグス、肩のあたりがザワザワ、目がショボショボ。
昨日は天気が良いのにひかれて河津バガテル公園へのドライブとなった。だがあいにくの北風。寒かったが晩秋のバラを見たかったし、来年のガーデニングクラブ総会においてバラ栽培の講師を依頼するバガテルのM氏に挨拶する目的もあった。

寒風吹きすさぶ中バラを見て回ったのが悪かったようだ。でも、同行した家内は風の気配無しでほっと胸をなでおろす。無理は禁物と反省。今夜は早く床に入ろうと、マイスリーとジョニ黒をひっかけ床に入る。
体調が悪い時は碌な考えをしないものだが、今夜もあれこれと不安の嵐が騒ぎ立てる。

晩秋のバラも今日で最後だ。

メニーハッピーリターン


ライラックローズ


ルイ・フィリップ


レデイー・ヒリンドン


ローゼンライゲン


晩秋のバラのトリを務めるのは
羽衣


ところで、バガテルに行ったお陰で素晴らしい芸術と巡り合うことになった。市井の芸術家の作品であるが、その作品が我が家に届くので次回ご覧いただこう。



驚いたのなんのって!かつての同僚がご近所さん?

2008年12月04日 | 定年後の徒然日記
伊豆高原親和会のゴミステーション清掃問題は以前に書いた。その時、我がブロックの利用する12番ゴミステーションについては当番決めは行わず、ゴミの捨てに行くつど気がついた人が清掃するボランテイア制とする事が決まった。で、二ヶ月間試行した。結果は? やはり当番制にしたほうが、という声が出て俄か会議と相成った。
で、12番ゴミステーションの利用者がステーション前に集まり侃侃諤諤!その結果

①毎月10日20日30日の日に、交替で各二人(二世帯)がゴミ当番としてゴミステーションを清掃する事。
②桜並木通りに面するゴミステーションなので通がかりの第三者などがゴミや粗大ゴミを捨てていくのは解決できないので、他の場所に移転するよう管理事務所に依頼する。

の二点が決まった。
それはともかく、ゴミステーション前に集まった各人の中に「ん、どこかで見た人だなぁ…えっと…」という御仁が。
めいめい自己紹介の時に、Hです、と言うではないか。
H?H氏?もしかして…あのH氏?ジローが現役の頃の勤務先T社の…あの時は北海道統括支店長だった…あのHさんじゃないか?

会合が終わってお開きとなったとたん、御仁がつかつかと。

「もしかして…Nさん?」
そうです、あっ、T社でご一緒したHさん?お久しぶり~!


「こんなところでお会いするなんて…まさかですよぉ…まだご活躍で?」
とっくにリタイアですよ、残り火のような頼まれ仕事で月に一度程度は出かけますがね。Hさんは?

「59で早々と退職したんです。もう営業の世界は嫌になって…で、今は毎日が庭仕事」
Hさん、確か北海道ですよね

「ええ、自宅は北海道にあるんですがね、夫婦二人してこちらにやってきました」
北海道の自宅に帰ることもなく、ここ伊豆高原に終の棲家を新築し、奥さんと二人の静かな生活を始めたという。

「もう営業の世界はいいや…と思いましてね。その角を曲がって、ほら、あそこに見える家ですよ」

絶句!我が家から徒歩数分の、しかも同じゴミステーションを利用するご近所に、Hさんがお住まいとは…驚いたのなんのって。

T社である新規事業を担当していた時のこと。北海道北見にプロジェクトの生産工場を立ち上げ、北海道での市場開拓に全力集中していた頃だ。ひと月の半分は札幌のホテル暮らし。単身住まい故、夜は北海道の肴と酒の毎日だ。その時の北海道統括支店長がH氏。小生は本社からきた新規事業責任者。何かとぶつかり合う立場ではある。その後、H氏は東京本社へ転任。北海道に家族を置き、東京本社で部長を務めていたはずだ。

あれから10年以上経っただろうか。
あの札幌の企業戦士H氏が、ここ伊豆高原を終の棲家と定め、しかも、その住まいが我が家と目と鼻の距離で、同じゴミステーションを利用するお仲間になったとは…脂の乗った企業戦士も今ではどこか穏やかな表情ではある。

奇遇というか邂逅というか、こんな話ってあるのだろうか。

一度一杯飲みましょうか。

晩秋の娘達(2)

2008年12月03日 | バラ日記
親父も中伊豆を退院し、中村橋のホームに入居した。夕餉に剣菱の燗を猪口に二杯、ご満悦らしい。
入居以来、毎日一回は親父からの電話が入る。携帯を持たせ、1を押したら通じるようにしたのがアダとなった?

「お~い、聞こえるかあ?こんや、晩酌飲ったよお、お猪口二杯しか飲ませないんだよお、聞こえてるかあ?今度いつ来るんだあ?じゃあな」

寂しいのだろうか。東京じゃ中々行けないよ。ま、不安のない毎日がおくれるのなら何よりだ。正月には会いに行こう。

師走 世間では何かと忙しい時期だ。
だが、リタイアの身には変わらぬスローペースな毎日が繰り返される。親父が東京へ帰ってからなんだか暇になったかな。

ん?スローな毎日?そうはいかなかった!
娘達にとっての真冬は大忙しだ。
12月はツルバラの誘引をほどき、葉を落とし、剪定し、消毒し、再度誘引し、寒肥を施す。これが一番手がかかる。杉の木のニュードンなどは一日がかりだ。ツルバラだけで15本あるから、ざっと二週間がかりだ。

12月も末になると今年注文した大苗が届く。年末になって大苗の移植…なんだってこの時期に送ってくるんだ!

大晦日、今年も年を超え、また一つ歳を重ねる。

1月は木立バラの剪定・石灰硫黄合剤塗布・寒肥施肥、100株の作業は寒風吹き荒れる日にはつらい。12月1月はバラ栽培のもっとも忙しく厳しく夢のある時期なのです。

晩秋の娘達、その2です。

バフ・ビューテイー


ファーストラブ


ブラックテイー


フレンチレース


ヘリテージ


マ・パーキンス


メイワンダー







晩秋の娘達(1)

2008年12月01日 | バラ日記
先日、たけちゃんの応援を得てとりかかった南道路際の木製フェンス工事が完成した。



生い茂ったアベリアを引き抜き移植する、整地する、石を取り除く、もうこれだけで汗が噴き出るのだが、力仕事はたけちゃんが引き受けてくれた。もっとも大切な基礎工事(束石の設置)も二人でやればスムーズに事が運ぶ。
そこまでいけば、柱と桟木と頭つなぎを木ネジで止めて防腐防虫塗料を塗れば出来上がり。
たけちゃんのヘルプに改めて感謝!
このフェンスにはこの冬、シュラブの伽羅奢、ローラアシュレイ、ERのフェアー・ビアンカ、ウィズリーの大苗が入居する予定だ。

さて、もう12月、晩秋の伊豆高原は少し寂しい。娘達も木枯らしに身を震わせながら今年最後の艶を競っている。

チャンピオン・オブ・ザ・ワールド


セシルブルネ


ジュリア


ザ・フェアリー


ゴールド・バニー


コーネリア


ギー・ド・モーパッサン


オレンジ・モールスダック


エブリン


アリスター・ステラ・グレイ


アルンウィック・キャッスル



オープンガーデンは11月30日をもってクローズいたしました。
来年5月1日のオープンをご期待ください。