Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

ラテン・ジャズのワタシ的5枚。

2006-08-12 21:50:49 | Latin Jazz
ラテンの名盤を画像付きで5枚並べてテキトーなコメントを付けるシリーズ。
今回はラテン・ジャズ編。(ブラジル系は含まず、アフロ・キューバン系に限ってマス。)
このジャンルは正に現在進行形で傑作が産み出されていますが、ワタシは、ココ5年くらいは新作を追っていないので、ソコらへんはゴメンナサイです。

で、並べてみたトコロ、ジェリー・ゴンサレスを除き、キューバ人に占拠されました。
やはり、ヤツらのグルーヴ製造能力の高さは並ではない。
まぁ、キューバ人だけのアンサンブルは、最初のヤツだけだが。
ついでに言うと、実はニューヨーク・レコーディングのが多いし。

では、行ってみましょう。


フランク・エミリオ&ギジェルモ・バレット(Frank Emilio-Guillermo Barreto)
『Algo Bueno』(1959)

正に名作。正統なラテンジャズ。基本ですね。


ジェリー・ゴンザレス(Jerry Gonzalez)
『Ya Yo Me Cure』(1980)

正に金字塔。絶対的一枚。
ニューヨークが生んだハードボイルド・ラテン・ジャズ。
Jerry Gonzalez - Ya Yo Me Cur!) - Evidence
↑ご試聴下され。


パキート・デリヴェラ(Paquito D'Rivera)
『Reunion』(1991)

圧倒的技術力が生むスゲぇスピード感!!!
これぞラテンジャズの醍醐味。
ジョバンニのパーカッションが凄い。
Paquito D'Rivera featuring Arturo Sandoval, Giovanni Hidalgo, Danilo Perez, Fareed Haque, David Finck & Mark Walker - Paquito D'Rivera: Reunion - Reunion
↑ご試聴どーぞ。


カルロス・パタート・ヴァルデス(Carlos "Patato" Valdes)
『Master Piece』(1993)

スリリングなのにエレガント。
世界国宝級のグルーヴ・マスターが生んだ傑作。
コンガのグルーヴのなんと凄まじい事よ。
Patato Valdes - Master Piece - Cute
↑ご試聴あれ。


オマール・ソーサ(Omar Sosa)
『Prietos』(2001)

あらゆる音楽ジャンルの中でも、現在、最もクリエイティヴな一人。
アフロ・ビート、ラテン、ジャズ、ラップが渾然一体となった凄まじい音楽。
あまりの凄さに、聴いた人は、必ずこう述べる。
「スんゲぇええエ~ッッッ!!!」と。
Prietos
Omar Sosa
Otá

このアイテムの詳細を見る


ラテン5枚シリーズは、次回、「マンボその他」編をもって終了予定。
当然、ティト・プエンテ師がニヤニヤしながら待っているであろう。

一日一ポチお願いします  人気blogランキングへ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジャズらしいジャズ」のレイ・バレットを忘れなさるな。

2006-08-12 09:53:09 | Jazz / Cross Over


レイ・バレット(Ray Barretto)
『Standards Rican-ditioned』(2005)

昨年の12月にレコーディングされていたレイ・バレットの遺作。
タイトルが、アノ名作『Rican/Struction』を意識しているようにも思えますし、参加メンバーを見ても、ビシビシにシャープな方向かと思いますが、なんとビックリ、この21世紀の世に、堂々たるハード・バップ・フォーマットのストレート・ジャズ。
まさか、遺作になるとは本人も思っていなかったでしょうが、ニューヨークのリズムを支え続けた巨人のラストとしては、とっても相応しいような気がして来ます。

雰囲気としては、例えば、ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)の『Blues Walk』(1958)とか、J.J.ジョンソン(J.J. Johnson)の『The Eminent Jay Jay Johnson Volume 2』(1955)とか、何の躊躇もなく1950年代。(若干、60年代イディオムも聴こえますが)
昭和で言うと30年とか33年とか、そんな良き時代のジャズが、今の良い音質でウッカリ甦っちゃった、と言った趣の作品ですね。
肩肘張らず、眉間にシワ寄せず、リラックスして聴ける好盤。

こんな感じに近い。
↓↓↓

『Blues Walk』(1958)
このアルバムのコンガは若き日のレイ・バレット。


『The Eminent Jay Jay Johnson Volume 2』(1955)
コチラのコンガはサブー(Sabu)でした。

晩年のバレットのラテンジャズ・アルバムは、まるごと一枚アート・ブレイキーへのオマージュってのもあるし、エリントン作品を取りあげるコトも多かったですし、「ジャズへの恩返し」はずっと続けていたんですね。
その、総決算が、この堂々たる21世紀のハード・バップ・アルバムとなった『Standards Rican-ditioned』なんでしょう。

「ジャズらしいジャズ」のレイ・バレットを忘れるな!

それが、このアルバムが遺作となった意味かもしれないですね。

一日一ポコお願いします  人気blogランキングへ

Standards Rican-ditioned
Ray Barretto
Zoho Music

このアイテムの詳細を見る
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする