JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

何から書こうかと

2017-08-30 15:31:49 | 日記
私が自らライブを中止したのは10年前の乳がん発覚時
やはり、七夕ライブを計画していたのと
秋に一つ他の店で少し大きなライブを企画していたので
6月中に仕事の区切りをつけて
7月から治療開始(抗がん剤)に合わせて
デスクワークならできるだろうと事だったので中止した。

それ以来、自分の企画を中止するなど
考えもしなかったので
今回、七夕ライブを中止したのは結構ガックリ来ている。
そんな体力も、気力もないのか、と。

この10年間、活動を自粛気味なのだが
「○○さんは闘病しながらずっとステージに立っていた」などと言う話を聞くと
はっきり言ってちょっとむっとしたことは確か。
そもそも、病期が違い、治療が違う。
また、私は弾き語りもしているが、基本シンガーで
比べられている人はピアニストだったり。。。。
人生初めての抗がん剤治療というものを受けながら
髪は抜けるし、手は動かなくなるし
長時間立つのも辛いし、熱が出る時もあれば、寝込む時もある。
そんな状態で歌えるのか?
しかも、お客様からお金を取っているのだ。

やはり、抗がん剤治療中はデスクワークの仕事しかできない。

もちろん、私は経理もしていたので
デスクワーク仕事は普通通りバリバリやっていた。

世間の人は芸能人の闘病を見ただけで
闘病ってこれくらいなんだ、みんな同じだろうと思いがちだが
治療はそれぞれの状態で全く違ったりする。
最近は再発防止の為に抗がん剤を追加する人も多いが
何パーセント量というのをコントロールすることもできる。
100パーセントはやはり、負担も大きいが
既に転移している人は仕方が無かったりする。
そんな中で、手術後にホルモン治療だけの芸能人たちの体験談を聞いて
それくらいで仕事に戻れるのに
何を大袈裟に、と思われて
必要以上に残業をしたり、営業の仕事に出かけたり、という
追い詰められる抗がん剤治療中の患者さんもいたりする。

思い込みで人を見るのはやめてくれ。

しんどい時はしんどいのだ。
精神的にも追い込まれるので、うつ病になる人も多い。
そして、病期が進むほど再発リスクは高くなり
再発したらどうしようという不安にも悩まされるのだ。

実際、再発転移してしまったら
「ああ、これで私の人生は長くないと決定したのね」と
開き直れたりして、ちょっとすっきりと思い切った行動に出られたりする。
しかし、残念なことは確か。

私は残された時間がどれくらいなのか?
復帰できるのか?
復帰しなくては、残った時間など無駄なだけ。
本当に焦ったり、凹んだりの今の毎日。
とりあえず、ヴォイストレーニングはしっかりとやろう。
ソルフェージュをしっかりとやっている最中。
基礎は裏切らないだろうと思っているし
呼吸法等はやはりクラシックをやっていた方が身につくような
過去の経験から、そんな気がする。

というわけで
今は毎日2時間(20分歌い、10分休むので歌うのは1時間半くらい)
しっかりリハビリをしています。
少しずつ時間を延ばしますが
今日はダメだな、という日は歌わない。
喉に変な癖をつけないように。

9月22日、うちの5軒先のイタリアン「ラ・テラ」の周年パーティで
地味に復帰。
パーティなので、凝った曲は歌いませんし
ピアノ等は持ち込むのが困難なので、自作カラオケですが
楽しんでいただけると思います。
またご案内しますので
乞うご期待!!!

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