JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

抗癌剤治療が始まりました。

2015-06-28 09:37:08 | 日記
24日に今回の抗がん剤治療 アバスチン+パクリタキセル
始まりました。
最初だけ入院加療にして頂きました。

入院も結構大変で・・・というか、今まで個室が取れなかったことはなかったのに
今回、前日に「個室はいっぱいだ」と言われて
えーーー!!!
それは困ったぞ!と。

えーらいこっちゃ!と自分用扇風機とか色々入院グッズも大部屋的応用の物を揃えていると
「個室が空きました」と!
ふ~~~~・・・・



希望より高く付いたけれど、まあ、私の精神的な安静のためには仕方がない。
私は他人と居るとどうしても「営業スマイル」になり
とても無理をしてコミュニケイトを取ろうとするので
大変疲れるのですよ。遠慮してトイレも行けないくらいで・・・。

まあ、そんな事もありましたが入院前日に新しい痛み止めをもらいました。



これは所謂医療用麻薬なのですが、とても軽いもので
ほぼ咳止めくらいのものです。
ゼホゼホと咳き込むのが、これでなくなる、かな?とか。
今後は乳腺外科と緩和外来と一緒に診察ということになるそうです。
「これからは痛いとか苦しいとかそう思ったらすぐに相談してください。
何も我慢することはないですよ」
なんてことを言われると、私は少し不安になってしまいます。
そんなに悪い状態?
私はまだ闘えるし、少なくとも3年は十分元気でいられるつもりなんだけど
え?違った?
優しくされることに慣れないってダメですよね。

まあ、そんなこんなでもこれで咳は止まります。
すっごくよく効いて、呼吸が楽です。

抗がん剤投与は2日めなので入院した日は検査をしたりボーっと過ごして・・・



以前に娘が貸してくれた漫画を読破しようか、と。
そして、DVDもたっぷり持ってきたし
7月7日の楽譜をちゃんと作り上げる作業も持ち込みなので
結構な荷物と仕事の量。
わたしはどこまで仕事が好きなんだろう???

そして、今回も姉との「あの世レーダー」も一緒。
これは姉とお揃いで買ったぬいぐるみで、姉のは彼女が一緒に天国へ持って行きました。
入院するとだいたい1回は霊のご訪問を受けるので
(そんなに恐くもないやつで、覗いていくだけですが)
ドキッとしないように、お守り代わりというところですか。



で、入院中に一番の悩みが食事。
ここは景色も良くて、快適なんですが
食事が・・・何だか私には美味しく感じられないのですよ。
煮物も味が薄い・・・のは仕方ないけれど、もっと煮込んだらどうなんだろう?とか
和物も数を入れ過ぎなので
これを二つに分けて、野菜2種類ずつの和物にしたら
一品増えた感じで、豪華な感じになるのに。。。
などなど色んなことがありまして
だいたい必需品はこれです。



汁物以外、だいたいのものにはこれをどっさり掛けて食べます。
醤油という手もあるのですが
やはり、減塩しているのだし、それは尊重しよう、と
レモン汁をどっさりかけて・・・殆どサラダ感覚ですね。

それでも自分で作らなくても食べ物が出てくるのは嬉しい事です。
あまり動かないので、熱圧も低め安定、みたいな。

2日めの午後に点滴開始です。
アバスチンはとても時間がかかり
また、粘性が高いので最後の方はなかなか落ちてこないし
でも、すっごく高いお薬なので1滴たりとも無駄にできない、と
看護師さん達が最後の方は天井まで薬を持ち上げての点滴でした。



で、こういう時に最近は必ず「新兵器」を発見します。
私が指で持っている四角いやつ。
この子は一体なんだろう?と尋ねた所
パクリタキセルという薬はたまに結晶が入っているので
それをろ過する「濾過紙」みたいなものだそうです。
へえ~~~~~
な~るほどね~
小さな小さな結晶でも、それが小石のように数個積まれると
そこで注射液が止まってしまいますものね。
よく考えていますよね。

まあ、そんな感じで点滴は無事終了し
その間、大人しく「ハチクロ」を読みふけり
水分もたくさんとって・・・。

そう、前の抗がん剤の時に教えてもらったこの方法。
抗がん剤前日、当日、翌日と
この3日間、水を1日2リットルくらい飲むと
微妙な吐き気もしなくなる、と。
今の主治医ではなく、前の主治医が患者さんから聞いた方法で
これで私は結構嘔吐する方の多い前の抗がん剤でも吐くことなく
楽に過ごせたのです。
もちろん、トイレには数え切れないくらい行きますよ。
薬剤に含まれている「身体が要らない」と判断した老廃物を
さっさと外にだすことで、大分楽になるのですよ。

もし、これを読んでいらっしゃる方で
抗がん剤治療の方は試してみてくださいね。

水は人間の体にとってとても大切なんです。
女性はトイレを気にして水分を充分に取らない方が多いのですが
ガッツリ、十分にとったほうが良いのです。
余分なものは汗になったり、お小水で出ていきますから。
最近は「汗をかくなんてみっともない」という風潮がありますが
汗で毛穴の老廃物も流してくれているんです。
いっぱい水分をとって、さらさらの汗がいつも出る状態で
いつでも、さっとトイレに行ける状態で過ごしたほうが良いのですよ。

まあ、そんな入院も終わり
帰宅したけれど、その日はダ~リンもお休みの日で
ずっと一緒だったし
夜になると何となく暇になって・・・
治療方針決定の前に「遊びに行くね」と言っていたセッションへやはり行くことに。
まだ遊びに行ったことのないお店で
知り合いが演奏をしていないと最初は何となく不安なので
調度良かったのですが、退院してすぐ?と。
でも、何だか元気そうだったから、遊びに行きました。

3日間全く声を出していなかったし
昼間に咳き込んでいたから声の伸びは良くないし
ハリもイマイチでしたが、まあ、セッションだし。
楽しめました。というか、音楽の中にいると生き返った感じ。
私はやっぱりこの中にいてこそ私なんだ、と。

翌日、入院のため、オフった爪を綺麗にしてもらい
ついでに美容院へ。

脱毛の時期について、結構しつこく主治医に訪ねていましたが
主治医は「え?以前のウィッグは捨てた?」と
脱毛事態を心配しているのかな?と
いえいえ、捨てちゃいませんよ。
だって、金髪で葬式に出向くことは出来ないから
お葬式にはちゃんとかぶっていけるように大事にしていますよ。
それに、金髪のウィッグももう少しで手元に届きますから
ハゲた姿を人前に晒すことはありません。

そんなことではなく、どうせなくなる髪の毛ならば
抜けてしまう前に日頃は出来ない髪型にしようじゃないか!
というか、色ですね。
奇抜な色にしても「もうすぐ抜けちゃうんで~」なんて言い訳できるし
楽しまなくては!!
こんなにおもいっきり遊べる絶好のチャンスなんですよ。
それで、何回くらい
もしくは何ヶ月くらい遊べるのかを詳しく聞きたかったわけですよ。
「以前よりも緩やかに徐々に抜けていきます」との事だったけれど
全部つるっつるになるのは
やはり1ヶ月半くらいで、前とそう変わらない。
では!早く遊ばねば!!

ジャラ~ン!



髪だけは元気な色!

金曜日はこうやって楽しかったけれど
その夜から猛烈に歯茎が痛みだして
土曜日はそれにだるさも加わり
体全体におもりが付いているような・・・
やっぱり甘くなかったのですね。
楽勝かもと思ったのも束の間。
お腹の具合も悪いし、咳き込むと苦しいし(薬で止まりますが)
悲しいのは、何も美味しいと思えないこと。
これはその内慣れるかな?

今日は日曜日。
昨日も練習で4~5時間立ちっぱなしだったし
足の付根から痺れるような痛みで
何だかね。やっぱり人生うまくいかないみたい。
ま、しかし、仕方ないしがんばろう。

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