一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

クラシック・カフェ

2024年03月04日 | 日常
NHKのらじるらじるで、
FMの「クラシック・カフェ」を聞きながら、
リードの作業をするのが最近のお気に入り。
クラシックを聞きながらだと集中出来て仕事が捗る

ニューヨークだとクラシック専門のラジオ局があって、
24時間クラシックをやってるので、よく流しっぱなしにしてた

今までいろんな曲に出会ったけど、
まだまだ知らない曲があるよなあ。
もっと知りたいなあ
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中川先生を偲ぶ

2023年12月26日 | 日常
先日、僕の人生に大きな影響を与えた恩師の一人、
中川良平先生がお亡くなりになりました。

大学3年時の最初の出会いを、
まだ昨日の事のように覚えています。
いろいろと衝撃的でした(笑)。
「出来の悪い子ほどかわいい」ってことでしょうが、
先生にはよく面倒見てもらって、かわいがってくれました。
先生に出会わなかったら、
アメリカに行くこともなかっただろうし、
今頃ファゴットを吹いてなかったかもしれません。

写真は92年のアスペン音楽祭にて。
向かって右が中川先生、左が元ニューヨーク・フィル副首席奏者で、
「リードの名人」と言われた恩師ハロルド・ゴルツァー先生。
ゴルツァー先生も04年に亡くなっていますが、
僕の中ではお二人共このイメージのままです。

アメリカで長年演奏活動をされた先生は、
いつも「世界ではこうなんだよ。」という話をして下さり、
それまで狭い世界しか知らなかった僕の目を、
海外へ向けてくれました。
毎回のレッスンの刺激的なこと!
先生の教えを受けることが出来て本当に良かった。
先生との思い出もいっぱいです。
これは90年アスペン音楽祭の時。

相変わらず不肖の弟子ではありますが、
これからも先生に習った事を大切に伝えていこうと思います。
先生、ありがとうございました。
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アギーラさんと対面

2023年10月15日 | 日常
今日は今アメリカで最も注目されている作曲家の一人、
ミゲル・デル・アギーラさん(Miguel del Aguila)にお会いしました。

コロナ禍直前の2019年リサイタルで、
彼の作曲したファゴットとピアノの為の「サンセット・ソング」を演奏した時に、
SNSを通じて「あなたの曲を下関で演奏します。」と知らせたらとても喜んでくれて、
彼自身のSNSで「日本の下関で自分の曲が演奏されます」と何度も告知していました。
その数ヶ月後に世界はコロナ禍に突入。

そしてだいぶ収まってきた今年。
4月に突然彼から「日本に行くから会おう!」と連絡をもらい、
驚き喜びつつも彼の旅程に合わせて東京で会おうと思ってたら、
福岡にも来ると言うので、博多で会う事になりました。
という訳で一緒に朝食を食べに(笑)早朝から新幹線で博多へ

右がアギーラさん。左は同行者のロウさん。
二人共とても穏和で知的な方々でした。
日本は初めてだけどとても気に入ったそうです。
YouTubeにアップした今年の僕のリサイタル動画も見てくれていて恐縮

こんな機会はめったに無いので、
「ファゴットの曲をもっとたくさん書いて下さい」と、
しっかりお願いしておきました
彼自身ファゴットやオーボエは好きな楽器で、
「日本風のを書いてみようかな?」と言ってました。

三人で朝食を食べながら2時間くらいいろんな話をして、
面白い話もたくさん聞けてとても充実した楽しい時間でした。

持参した「サンセット・ソング」の楽譜にサインをもらいました
これは近いうちに再演しないとなあ

これによるとお土産に持って行った獺祭も喜んでくれたようですね(笑)
「最近下関弁しかしゃべってないけど、久々の英語大丈夫かなあ?
と思ってたけど、まあ何とかなりました
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オペラ座のオーケストラ

2023年08月22日 | 日常
中学生の時、恩師の岩崎隆司先生が貸してくれたファゴットのLPレコード。
そのジャケットに使われていて「この絵かっこいい」と刷り込まれてしまったのが、
ドガの名作「オペラ座のオーケストラ」。

ドガの有名な「踊り子」の一連はニューヨーク近代美術館で見たけど、
これはフランスのオルセー美術館にあって、まだ見たことなくて。
僕がアメリカ暮らししてた間に何度か日本に来てたらしい。
ポストカードは持ってるんだけど、もっと大きい複製画が欲しいなあ
・・・と思ってネットで探して良さそうなのを見つけたのはもう随分前。

リサイタルだのなんだのに押されて、忘れたり思い出したりしてたけど、
「Shimonoseki Bassoon Days」が終わったところでまたその気になったので、
また忙しくなって忘れる前に注文

来た来た

おおっ

これこれ
キャンパス生地に印刷してラップを掛けた「ギャラリーラップ仕上げ」というらしい。
紙じゃなくキャンパスに印刷してあるからリアルな感じ。

このまま飾っても良いんだけど、
どうせならちゃんとした額に入れたくなる。
それにラップが光るからか、
細かいディティールが潰れてる?

やっぱり額に入れたいわー
というわけで、またまたネットで同じサイズの額縁を注文。

これなら良いんじゃない?
早速入れてみよう。

おーこの方が断然良い
壁に掛けよう。

部屋の雰囲気変わるなあ
僕のリード机から見上げるとこんな感じ。
いいねえ~気に入った

角度のせいで斜めに傾いてるように見えるけど、
正面から見るとちゃんと真っ直ぐ

ファゴットのレッスン室っぽくなった笑。
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こちらも定演間近

2023年03月16日 | 日常
午後からHN高へ
こちらも定演前で慌ただしい様子。

Hさんのリードがだいぶへたばってて、
再調整してもなかなか復活しない。
よくさらってるなあ

そしてK中のIさんも二回めのレッスン。
前回よりだいぶブレスビルダーが吹けるようになってる
この調子でどんどん息が使えるようになろうね。

Iさんが吹くのを隣で見守るHさんの眼差しが優しくて、
目線を外して見せたいぐらい笑。
まあ後輩みたいなもんだよね
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年の瀬だけど

2022年12月31日 | 日常
今日も朝からリードを削って、
いつも通りの1日でした

今年はウィズコロナということで、
コンサートがだんだん復活してきてうれしかった。
だけどイベント関係はまだなかなか難しかったな

来年はコロナに気兼ね無く、
もっと音楽活動が出来る世の中になって欲しいものです

皆さん今年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください
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先端の手削りは大変

2022年12月30日 | 日常
航空自衛隊北部航空音楽隊ファゴットのFさんが帰省してきて、
「メイキングマシーンお借りしたいです
彼女がうちに来るのは久しぶりだなあ。

出てくる出てくる10本入りリードケース。
持ってきたブランク70本
時々交代しながらどんどん削りつつ、
自衛隊音楽隊の興味深い話をいろいろ聞かせてもらいました。

そしてお土産は・・・

ブルーインパルス メルヴェイユ(クッキー)
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「思い出の映画音楽コンサート」佐賀公演終了!

2022年11月20日 | 日常
今日は「思い出の映画音楽コンサート」佐賀公演でした。
これですこれ
クリックすると大きくなります。
新下関から博多までは新幹線で30分弱
鉄道ファンじゃないけど500系こだまはカッコいいよなあ。
朝からテンション上がるわ

長崎は何度か行った事があるけど佐賀に行くのは初めて
佐賀市文化会館はいいホールでしたよ

今回も映画ファンの方々が多かったみたいで、
いつものクラシックのお客さんとは違うムードを感じました。
映像付きだと見てて楽しいでしょうね。

前回の北九州公演同様にスクリーンで名場面を上映しながら演奏。
今回も我々の真後ろなので、またスクリーンは見られず

今回のファゴットパートは僕と重松真央君の二人。
お疲れさまでした

これはほんとに良い企画だなあ。
下関でもやって~
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音階練習書いてみた

2022年01月13日 | 日常
ここ数年、初心者を教えて感じてるんだけど、
ファゴットは C管楽器なのに、吹奏楽では移調楽器にあわせて、
最初に教え込まれるのは C durじゃなく B durの音階らしくて、
初心者の子達は楽譜が何調であろうと、自動的にシやミに♭を付けたり、
「ドを吹いてごらん。」って言うとシ♭を吹く子も
で、どうもそれが初期の上達を妨げてる気がするので、
対策として初心者用の音階練習を書いてみました

最近のレッスンで試したら使えそう
レッスンがまだちょっと先になりそうな学校には今日発送。

C durも B durと同じくらい大事にして欲しいよなあ
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JDRホームページリニューアル

2021年09月20日 | 日常
この夏、日本ダブルリードがホームページをリニューアル。
「全国各地の講師の先生方の紹介ページも新しくするので、
 プロフィールの追加や変更などありましたら知らせて下さい
・・・と連絡をもらったのは夏の初め

夏のドタバタがようやく落ち着いたので、
やっと文面を見直して、追加&修正してもらいました

今回はトップページのメニューから、
レッスン講師の検索欄に直接行けるようになっていますね。
画面撮りで恐縮ながらこんな感じ。

写真も変更
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春の準備

2021年03月12日 | 日常
もうすぐ新入生ダブルリードが増える時期なので、
ブレスビルダー用のしょうゆ差しを仕入れてきました。

昨年はコロナで学校が止まって、新学期開始が遅れたせいか、
多くの学校で、新入部員が例年より若干少なめで、
入部希望者が減ると、ダブルリードの人員は更に減るという悪循環
昨年下関では、中1ファゴットは数人誕生したけど、
高1ファゴットは結局0人なので、
今年は全員中2と高3という布陣。
さあ、どうなるかな
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昭和から時を越えて

2020年10月18日 | 日常
楽譜の山を漁って探し物をしていたら、
珍しくも懐かしい物を発掘

ちょっと大きめな、クッション入り封筒。
書かれた郵便番号は3桁で昭和感漂う。
そして「Band Journal」の印。
高校生の頃、バンドジャーナルを毎号買っていて、
プレゼント企画に応募してもらった物

中身はヨーロッパの著名なファゴット奏者、
ミラン・トゥルコビッチ氏の直筆サイン!
じっくりご覧あれ

僕が手書きした偽物じゃない証拠に(笑)、
同封されていた編集部からのお手紙。
そうか~「音楽を求めて」っていうコーナーだったな。
手書き原稿のコピーが用意してあったんだろうなあ。
これまた昭和な感じ
クリックすると大きくなります。
バンドジャーナル誌は、
来日演奏家のインタビューを毎号載せていて、
必ずサイン色紙のプレゼントがあったなあ。
今もやってるのかな?
この時も確か当選者は3名だったはず。

高校生の頃から、時は少し経ったけど、
トゥルコビッチ氏は今なお憧れの演奏家の一人だなぁ
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トリオで遊ぶ

2020年09月12日 | 日常
Y中ファゴットTさんが、先輩のC高ファゴットAさんと、
2人で連れ立って遊びに来たので、
ファゴット吹き3人揃えば、
ワイセンボーンのトリオやるしかあるまい

今回は2人に上のパートを任せて、
僕は3番パートで下から支える方に

こういうのって、ブラスやオケの合奏の中で吹くのとは、
役割が全然違うから、勉強になるし面白いよね
こんなに延々とメロディーを吹いたり、
ベースラインじゃない内声部を吹くのって、
合奏のファゴットの役目じゃ、なかなか無いからなあ

うちでソーシャルディスタンスの2メートル確保しつつ、
ファゴットアンサンブルしようと思ったら、3人が限度か~
また続きやろうね
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「身体と音楽との調和」

2020年05月31日 | 日常
下関チェンバーアンサンブルで一緒に演奏している、
ヴァイオリニストの志村寿一君。
彼が弦楽器専門誌「サラサーテ」に連載しているコラムが、
まとまって一冊の本になり、今朝アマゾンから到着。
これはめでたい

まだ拾い読みしただけですが、
ニューヨークの日本居酒屋で、お酒を酌み交わしながら、
彼が語っていたことが、いろいろ書いてあって、
しかしそれが活字になると、こんなに説得力が出るんだなと(笑)。

一応弦楽器奏者向けの体裁だけど、他の楽器の人にも、
考えるヒントをいろいろ与えてくれる本です。
今日からまた勉強させてもらおう

先日用事で電話かけた時に、初版は千部だと言っていたので、
都会はともかく、地方にはどれくらい入荷するか分からないし、
興味がある方はお早めに入手を。重版がかかるかどうかは皆さん次第

今度下関に来たら、この本にサインしてもらおう
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ちぐスマ!テレビタイムマシン

2019年12月12日 | 日常
昼食を取りながら、ボンヤリとテレビを眺めていたら、
tys(テレビ山口)夕方の情報番組「ちぐスマ!」の、今日の番組予告で、
突然第九の4楽章と共に流れるちょっと古い映像。
「あれ?・・・これ自分出たような?
という訳で、夕方テレビの前に陣取って放送待ち

ちょっと昔の山口のニュースをアーカイブする、
ちぐスマ!の「テレビタイムマシン」のコーナーで、
作詞家のなかにし礼さんが新訳した日本語の第九を、
山響が山口初演した時のコンサート映像が流れました。
そういえばこのコンサート、当時もテレビ放送されたなあ

以下、画面撮りですが。

指揮者は飯守泰次郎氏。
「長年ドイツで活動していて、最近日本でも指揮し始めたばかり」と、
当時紹介されたと思います。

山口市民会館大ホールに、合唱もオケもぎっしり。
さて、僕はどこに居るでしょう?「ウォーリーを探せ!」だな

当時はデジタル録画じゃないので、この画質で精いっぱい。
この頃まだ大学生で渡米前。数年後に長いアメリカ暮らしが始まるとはつゆ知らず。
倍管で演奏したなあ。ベルが4つ。
コンサート前半は「展覧会の絵」をバレエ付きでやりました。

客席もお客さんいっぱい

オケにも合唱にも見慣れた顔がたくさん。ちょっと若いけど(笑)。
なんとも懐かしい気分になった映像でした
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