昨日も取り上げた小説「
永遠の0」ですが、
マンガ版を電子書籍で大人買いしました。なかなか評価が難しいです。ストーリーは
オリジナルキャラがいたり、原作のキャラがいなかったりでマンガに合わせているともいえるし、後半の駆け足な展開からすると、5巻で終わらせるために詰め込んだのかもしれません。
別の作品だと思って読めばとても面白いと思います。小説版をそのままマンガにしたものを期待したら酷評するしかないかもしれません。しかし、小説、マンガ、映画・・それぞれに合った表現があるはずで、自分はこのマンガ版は正解なんじゃないかなと思います。
一気に1巻から5巻まで読ませる魅力は十分にありました。
考証がいまいち?ってレビューも見ましたが、ちょっと足りないところがあるかな程度と思います。巡洋艦の描写が巡洋戦艦になってたからといって問題ないです。それよりも、小説では、ゼロ戦、グラマン、20mm機関砲、空母…海面すれすれから急上昇しての急降下、巴戦などなど
なかなかイメージが湧かないかもしれません。
戦記もの、戦争映画、エースコンバットなどの戦闘機ものゲーム、これらに親しんでいないと文章をイメージ化するのは難しいと思います。
中攻っていわれて頭に姿が浮かびますか?ムリですよね?桜花の異常な外観も見てみないとわかりません。
これらを補うのがマンガ版の魅力です。ちなみに、ジパングや沈黙の艦隊などよりははるかに現実的な描写と思います。
ストーリーでいえば、淡々と書いているので、それぞれの
人物像については原作を読んでからでないと?かもしれませんね。
日本が戦争に敗れた要因についての描写がほとんど全部抜けてしまってるのもさみしいところです。自分を含めてマンガ版だけを読んだ人はあまりいなさそうですから…
しかし、小説を読んだ人の次の楽しみ、まずはマンガ版で品定め、どちらにも応えてくれる良作と思います。ぜひどうぞ!ちなみに、戦場ものとして松本零士先生の
ザ・コクピット、新谷かおる先生の
エリア88などもオススメしておきます。