信州は4月半ば頃から染井吉野が開花し始め、ようやく長い冬から解放され、動植物が本格的な活動期に入ります。
盆栽も目を覚まし、室内に保護したものは、上旬になるべく曇天無月の日を選んで棚に出し外気にならします。
植替え、鉢上げ、石付、さし木の最適期、鉢、特に植え土は前もつて十分準備しておき、根が乾いたりしてダメージを与えないように気を付け、植替えが素早く手順よく出来るように段取りをしておきましょう。
雑木類は早目に終わるようにし、松柏類は今月一杯で終わるようにします。
このキンロウバイは3月下旬の剪定時に、切り落とした古ずんだ枝を挿し(春挿し)、木の特徴をかもしだす為に、ほとんど無肥料の状態で急激に肥やさないように徐々に育てて来ました。
その結果、細幹でか弱いチビスケでも一人前に、根張り、立ち上がり、幹肌の荒れ、こけ順、葉と葉の節間が短くキンロウバイの特徴が表現されていると思います。
いつ、さし木をしたか思いだすことが出来ません。
昨年の春、駅弁の器に水はけ用の穴を開け植え付けて見ました。(昨年の初秋に撮影)
邪道と思われがちですが、ときにはこの様な遊び心があってもいいと思いますが。
如何なものでしょうか?
上の2枚の写真は挿し木で作り込んで来ました。昨年までその都度さし木をしていたので、鉢数が多くなり幾年経過したか不明です。(寒樹と開花期に撮影)
昨年の6月に(夏挿し)さし木をした鉢、次の出番を待っています。
春挿し、熟した枝を挿すのに比べ、夏挿しは新梢挿しと言い、今年の春から伸びた枝の組織が固まりかけた頃に挿す方法です。
春挿しに比べ、立ち上がりが直線的で古枝挿しと比べると素材として劣るような気がします。
一度,水盤に水穴を開けようとして
なかなかホルソーが食い込まず力イッパイに押し込んだら
割った経験あります
その釜茶碗は,平気でしたか?