日本の美、盆栽

春夏秋冬、様々に変化していく木々、
いつも心を和ましてくれる盆栽に乾杯!

涼を求めて

2007-07-20 14:51:32 | Weblog

夏 到 来

どっぷりと暑い夏にひたるこの季節、涼をもとめ、山と海に出かける人も多いと思います。私も身近に涼を求め、玄関先に風知草を(葉が、風になびく方向で風の向きを知ったことから命名されたようです)飾って見ました。風知草と聞いただけで涼しさを感じます。さやさやと風にそよぎ、葉と葉がすれあい、風を呼び、まさに夏の飾りにもってこいの草です。

玄関は人と人とのふれ合いの場、「今日は」回覧板ですお願いします。アラ!この草涼しげでいいですね、なんと言う草ですか?と聞かれ、これをきっかけに妻はいろいろな話題に花が咲いているようです。昔の井戸端会議とでもいいましょうか?


風知草、飾(飾り台)焼酎瓶、炊飯用の昔の蓋を使って見ました。

 


台湾ジャコウ草、自然実生のネジ花と屋久島オオバコがアクセントになり可愛らしく感じます。飾(飾り台)は近所で土蔵を取壊した時に戴いた漬物用の瓶で、一風変わっていて面白いと思います。

ジャコウ草の香は、ほのかな優しい香がします。

 


ビックリ ! 仰天

2007-07-09 15:42:48 | Weblog

ビックリ ! 仰天


先日、家内と久しぶりに1泊2日の旅に出かけました。

何時も出かける時に、留守中の盆栽への潅水を誰に依頼するかが話題になります。今回は、初日は長男に頼み、翌日は高校生の孫に頼みました。(水圧を強くし土の流失等不安な点は多々ありますが)

梅雨期は高温多湿での成長が旺盛な時期で乾きも早く雨が降ったからと一見、土が湿り潅水しなくても大丈夫のように見えますが鉢土、鉢中は乾いていることがあります。

特に、雑木類は乾きが早いので、軒下に取り込み乾燥を防ぎ水不足対策をとり出かけました。

旅も無事終わり帰宅、早速、暗い中、盆栽の状態を見回り異常の無い事を確認まずは一安心。

次に、畑の野菜類(キュウリ、シシトウ、なす等)1日~2日放置しておくと成育の早いこの時期本来の風味は味わえなくなるので急いで収穫した所、キュウリから葉柄と葉が出ていてビックリ!我が家では過去にさかのぼって見ても突然変因的なものが出来た記憶はありません。

時にはこの様に変わったキュウリを収穫するのも野菜作りの醍醐味かも知れません。

今後はなぜこの様なキュウリが出来たのか土壌、肥料、農薬、品種、気温等の因果関係を追及して見たいと思います。

 


海水浴と黒松

2007-07-01 05:11:57 | Weblog

 海 水 浴 と 黒 松 

昭和48年秋に勃発した第4次中東戦争を機に、アラブ産油国の石油価格の大幅な値上げで、我が国もオイルショックに見舞われ、スーパーの店頭からはトイレットペーパーが消え、日本全土に物不足を起こすとともに、風説の流布でものが無くなると消費者が買いだめに殺到し、パニックが起きた年でした。
当時は、多くの企業が7月下旬に3~4日の夏休みを導入していました。子供が小学生でこの時期、毎年日本海へ海水浴に行くのが恒例の行事になっていました。
目的地にクーラー無しの軽自動車で、長距離走行と、道路状況が悪く、安全運転のため中間の休憩場所として、親戚にお世話になり休息をとらせて戴きました。
この黒松はこの時に出会いました。主は海釣りが趣味で、佐渡に出かけた時に採取し庭に植えてあり、見たところ葉色は黄緑でかろうじて生命を維持している様に見えたので譲り受け、樹勢をつけ盆栽に作り込むことにしました。
その後の培養管理のプロセスは省略させていただきますが、ようやく根上りの斜幹樹形で多少は見らきれるようにはなって来たと思っているところです。
芽きりの適期が来たので6月30日より新芽を切り、2番芽を吹かし、葉を短く引締まった姿にする短葉法で、この樹の場合は、第1回目は弱い芽を切り、一週間後に第2回目の強い芽を切ります。
今年は2回で済まし(普通弱い芽、 中位の芽、強い芽と3段階に切りますが)秋には単葉に揃い全体的なバランスがとれなんとか楽しめることを願っています。
子供と渚で楽しく遊んだ頃の思い出の一鉢です。