日本の美、盆栽

春夏秋冬、様々に変化していく木々、
いつも心を和ましてくれる盆栽に乾杯!

赤松 ・ 山採り

2007-02-24 17:30:33 | 盆栽

所有者の許可を得て5年前に山採りをしました。
黒松の豪壮な樹容に比べ、赤松は柔和樹容、子供の頃から身近で見慣れたポピュラーな樹です。幹肌が赤みをおび、枝が柔らかく垂れ下がり、風がさーと吹きぬける老木に風情があり、心が和み大好きです。

この樹は、細幹の割に枝葉が混みすぎ上部に樹勢が集中して、車枝の(一箇所に枝が集中している)部分が太り上下のバランスが取れなくなるので、余分な枝はジン(雪の重みなどで折れて枯れ幹に残り白骨化した枝)として残し整姿してみました。
植替えは、染井吉野が開花する頃に、潅水時、水はけが悪くなってきたら赤玉土(硬質)6割・桐生砂4割の配合で植え替えています。
6月中旬~下旬にかけ、短く揃った葉を鑑賞する為、新芽を全部元から鋏で切り落とし2番芽を出します。
秋には短い葉が揃い、樹全体のバランスが取れると思います。

遊び心で2月20日に天気も良かったので改作してみました。


マユミ

2007-02-15 11:32:45 | 盆栽

寒風の中、我が家の庭より撮影してみました。
木々は錆色、寒々とした感じ信州は厳冬のさなか、北風の中に春がこいしい時期です。
手前の高架橋は長野自動車道の分岐点です。

信州も地球温暖化の影響か、私の体感では3月初旬の陽気がこの所数日続いています。
写真のタポポは、我が家の裏庭の土手で勇気を与えてくれるかのように元気よく開花していました。

この木はマユミです。秋には可愛らしい実が鑑賞することが出来ます。盆栽に仕立てたくて畑に5年前鉢植えのものを下ろしました。
目的は、幹の太りを早くするためと、改作が目的です。2年前に古枝を払い新しい枝に吹きなおしました。3月中旬に鉢に上げ、5月下旬に枝が固まらない柔らかなうちに大まかに針金をかけ、効きの悪い所は銅線を(アルミ線より効きが良い)他はアルミ線で整姿をして、この木のあるべき姿を想定しながら、これからのプロセスを楽しみながら鋏でつくりこんで行こうと思っています。


長寿梅

2007-02-05 15:04:33 | 盆栽

7年前に、鞍馬石に黒松と長寿梅を植付けてあったものを植え替えました。
あまり植替えをしたくなかったが、潅水時に徐々に土が流され土が少なくなってきたことと、添えに(黒松のみだと常葉で一年中四季感がないため)長寿梅を植えてあり、勢力が強く根がはしってと見込んで思いきって植え替えました。
根をほぐして見るとやはり太く強い根がはしっていました。
勢力のバランスをを考え、長寿梅のみで植え替えて見ました。
根はしっかりとしていたので、根上り樹形にしてみました。
根を露出してからあまり年数が経っていないので、はだが若く上下のバランスがとれていません。
今後じっくりと作りこんでいけば、見られるようになると思います。(平成18年10月撮影)