トリック劇場版4 ラストステージ 感想 ※ネタバレ思いっきりしてるよ！

初日の初回、見ましたよ！

うるっせえおばさんが映画開始直後に暗くて進めへんどうのこうのと叫んでて
ぶっ飛ばしたろうかと思いました。(映画始まったんだから暗いの当たり前やんけ)

まあそれはそれとして…。


※注意※
これからはネタバレ満載です。
まだご覧になっていない方、これからご覧になる予定の方は、
この感想を読まない方が楽しめると思います。


ネタバレいいよ！って人は、ご覧ください…。















見終わったあとに思ったのは、
本当にこれで終わりなのか？？？


ってこと。

いや、楽しみましたよ

見てる間はすごく楽しみましたけど

なんだか、ものすごくあっさりトリックだったなーと…。

1，2，3、SP、映画、矢部謙三スピンオフなど、全部見てる身としてはそう思いました。



呪術師の正体、カミヌーリとは何なのか、

そして、フーディーニ&妻のベスと山田奈緒子&上田次郎の対比など、目を見張るところもあったし、

小ネタも多すぎず少なすぎず、

そして何より矢部が奈緒子上田と一緒に行動を共にしているというのが、

映画版では初(だよね？)なので、それが嬉しかったですけど…。

今すぐDVDにして繰り返し見たいぐらいです。


でも、超あっさり。
事件解決も、超あっさり。
岩のCGが、CGすぎてちょっっと思いました。真面目なシーンなのに。


いいのかこれで！


良かったところもあげておきましょう。

まず、夏のトリックというので、あの独特のむし暑い空気感が戻ってきて、
初代のトリックっぽいなーと思いました。

奈緒子も、上田も、他のトリック劇場版と比べると、すごく真面目だったし。
特に上田とか、普通に真面目で誠実な男だったよ。何かアク抜けたよね。


そして、石原刑事が出てくれたことも、自分的には超プラスポイント。
願わくば、また矢部との絡みも見たかったけどね…。

そして照喜名、の中の人すげーやつれてね？大丈夫？？と心配になったのであった。


キャラクターも、おふざけしすぎずで、物語に集中できました。
谷岡役の北村一輝さん、オネエがハマりすぎ。ノリノリで演じすぎ。
超強烈キャラでしたね～。





ま、この東南の島での事件自体はどうでもよくておいっっ


ラストステージは、ラスト30分のためだけにあるといっても過言ではないですね。

だから、わざと事件自体はあっさりにしたのかな？
そう考えると、良かったのかもね。ラストシーンがより引き立つから。

あのラストはね…初めて見た人には( ゜д゜)ポカーンだろうけど、
シリーズをずっと見てきた人にとっては、もう何ともいえない気持ちになるラストですよね。


ここからはラストの壮絶な壮大なネタバレがあります。
知りたくない方は戻るボタンをクリックしてください。














本当にネタバレしまくりだよ！！いいの！？
戻るならイマノウチ！




















それぐらい、ラストの締め方は良かった。個人的にはね。
長年トリックシリーズを追い続けてきた人は、よりいっそう感動できたのではないかな…。

実際自分は感動しましたもん。
ああああああああああああああああああっ・゜・(ノД`)・゜・ってなりました。


トリック1の1話から、ラストステージまでに、上田がどれだけ成長したのか、
奈緒子と出会って上田がどれだけ変わったのか、それがひしひしと感じられて、
もう何か、涙とも違う溢れ出す何かを感じましたよ。ブワッときたよ。


月光のBGMに、これまでのシリーズの映像を流すっていうのはね…卑怯ですよね。
全部見てきた者にとっては、これほど感慨深いものはないですもん
この感想も月光を聞きながら書いているというどうでもいい情報をお伝えします


山田奈緒子と上田次郎という二人は、単なる恋愛関係というものではなく、
とても深い信頼関係というか、心の結びつきで成り立つ特別な関係で、
二人で半人前、という言葉が一番当てはまると思います。


上田に出会う前の奈緒子は、過去に囚われ、
心に闇をともした売れないマジシャンでした。
でも、上田と出会い、過去を受け入れ、そして誰よりも大切な存在ができた。


奈緒子に出会う前の上田は、臆病で弱虫で、すぐ気絶して、
キザでイヤミったらしで、友達のいない男でした。
でも、奈緒子と出会い、怖いことを怖いと言えるようになり、勇敢な男になりました。


その関係性の変化を、ずっと見てきているからこそ、
あのラストは感動なんて薄っぺらい単語で片づけるレベルじゃないんですよっ(大熱弁)


1では、よそよそしさもあった二人が少しだけ距離が縮まり、

2では、すっかり名コンビとなった二人が新たな過去を共有し、
奈緒子が上田にまた逢いたいと思うようになり、

3では、上田が奈緒子に対して明確な好意をぶつけ(ジュブゼイムっつっただけだけどね)

ラストステージでは、上田が霊能力者たちに再び挑戦状を叩きつけました。

あれは、里見お母さんがいうように、
『奈緒子の死後の声を聞くことのできる霊能力者を探すため』…ではないと思うな。


二人が初めて出会ったきっかけを再現することで、
5000万という賞金をちらつかせることで、
奈緒子に来るように、メッセージを送っているのだと、自分は解釈しました。


つまり、上田は奈緒子が今でも生きているんだと、1年間ずっと信じてたんだよね。
また会いたいと心から願ってたんだよ…。ううっ。


そう思ったら、上田が愛おしくて愛おしくて。

それからはさーー上田がただひたすら奈緒子を待ってる姿が本当に泣けて泣けてしょうがなかった。

月光BGMでこれまでのトリックの映像が走馬灯のように流れるもんだから、

もう上田にも感情移入するし、現れない奈緒子にも感情移入するしで、

もうねえ、やばかったね


そして、奈緒子(らしき人)が、現れるわけよ。

そのときの上田の、感涙の表情が、また、もうね、グッとくるわけよ

服もさ、1話のときと同じなの

やるマジックも、1話と同じなんだよ


こんなん、泣くなっていうほうが無理じゃん
ふざけんなよぉっ・゜・(ノД`)・゜・

多分、これまでTRICKシリーズを見てきた人は、
ラストでの上田の表情と同じ表情をしていたのではないかと…。

上田は、見ている人の表情を代弁…じゃないですけど、
代表者となってくれたのではないかと…。

それぐらい、秀逸なラストだったなと、そう思うわけです。

また、奈緒子と上田が出会えた、二人になれた。
素晴らしすぎませんかっ。


あいたい
いまから
しすらな
て　はい

を超えたね、ラストとしては(あくまで個人的な感想です)


あの奈緒子は、間違いなく奈緒子で存在してて、生きていた、というオチだと思いますが、
記憶喪失なのか、どうやって連れてきたのか、そこらへんは曖昧で、

そこもまた、良いと思うわけです

いいじゃんご都合主義でも

上田の奈緒子を思う力と、奈緒子の力が合わさって、奇跡起きたんだよ

おそらくあの爆発と同時に底が抜け助かったんだと思いますが(序盤のマジックドッキリが伏線だったのね)


何か無理やり区切りをつけた感のあるトリックでしたが、見て良かった
これ以上のラストは作れないだろうな。


このドラマでの仲間由紀恵さんと阿部寛さんは本当に全編を通じて魅力的でした。
もちろん、生瀬勝久さんも野際陽子さんも、そして出演された方々
すべてイキイキとしていました。



14年間、本当にお疲れ様でしたと言いたいです。
いっぱい楽しませてもらって感謝しかない。

本当にありがとうございました。






でも、いつかまた戻ってくることを願ってますからしつこくね
奈緒子が記憶を取り戻すのをずっと見守ってる上田とか、見たいじゃん！
つか新シリーズスタートできるよね！都合いい感じに二人の関係リセットされたし！



公式HP
映画HP






そういや、ケイゾクSPも柴田が記憶喪失になったっけ…。
ううむやっぱり記憶を取り戻すところまでやってほしいぞトリック

2回目の感想

3回目の感想



【追記】
パンフレット買いました。それを読んだ上でのラストステージ考察をしてみました。
よろしければこちらもご覧ください。パンフレット買った。さらに落ち込んだ。


【さらに追記】
Twitterでラストステージ感想をちらちら見てると、
上田と奈緒子のラストがまどマギのほむらちゃんとまどかみたいというつぶやきを見て、
なるほど、と思いました。

自分はさやかが好きですが、ほむらちゃんのあの残酷なまでの運命に立ち向かう強さは、
上田にも似たところがありますよね。展開も。



【さらにさらに追記】
ラストステージが地上波で放送されるようです。
ラストの意味がわかんねーよ！！！って人に…
つ1話


バトルロイヤル感想