黒い老犬は電気ウナギイヌの夢をみるか

誰にでも人懐こく無防備な笑顔で近づくので、人からよく「犬みたいだね」と言われるのだが、最近それも意外とアリかなと思う僕。

コジュケイ

2016-08-18 17:08:35 | 僕と妻との非日常

夏休みは家族で過ごした。




旅行行って海で遊んで、
料理作ってビール飲んで、
テレビ見ながらゴロゴロしながら、
家族で過ごした。




裏山の鳥が鳴き始め、夜が明けた。
ウグイス、シジュウカラ…

コジュケイの鳴き声が一層耳に響く。
「チャチャチャっ、チャチャチャっ」っていうリズムの繰り返しが独特なのだ。



「なんか『見せてっ、見せて』って言ってるように聞こえるね。」


隣で目を覚ました妻がつぶやいた。


「いや、オレには『ディスアポイントっ、ディスアポイント』って聞こえる。」

僕はそう答えた。

妻はコジュケイの声にしばらく聞き入り、


「ほんとだ。そうも聞こえるね。」

と答えた。



「きっと、『見せてっ、見せて』って頼んでやっと見せてもらったものが思ったほどスゴくなくて失望して、『ディスアポイントっ、ディスアポイント』って嘆いてるんじゃないの。」


僕がそう答えると、
妻は楽しそうに笑ってくれた。


しばらくすると声を詰まらせて、
妻は泣いていた。



「ごめんねぇ。」



「何が、ごめん?」



「あなたいなかったら、あたしホントに悲惨な人生だったなぁ。いろいろできなくなっちゃって。」



別に謝る必要はない。
家族が支え合うのは、当たり前。

一人で生きていけないのは、みんな一緒だぞ。
こちらこそ、十分なフォローできなくてごめん。





裏山では、コジュケイが鳴いている。


『生きてっ、生きて』って、


全力でエールを贈ってくれている。


嘘じゃない

2016-08-16 05:29:56 | 僕と妻との非日常
「フェイスブックで見たんだけですけど、奥さん大丈夫ですか?」って質問はやめてもらいたいんです。

大丈夫か大丈夫じゃないかという観点からいうと、全然大丈夫じゃないので。
大丈夫なら、わざわざ公表しません。
いろいろとご迷惑をおかけしてしまっている、いわば説明責任なんです。

でも、だからと言って正直に「ああ、全然大丈夫じゃないですよね。」と答えると、困った顔&黙り込む&気まずい空気。

とりあえず「大丈夫です」って答えとけばいいのかな。ああ、そういう判断もめんどくさい。
不器用な僕は、嘘をつくのに相当な労力が必要なのです。

全然大丈夫じゃないですが、
僕らは幸せなんです。

それは嘘じゃない。

ズルいのキライ

2016-08-16 05:02:09 | 我が自閉的人生
時々わからなくなる。

僕は教師。子どもたちに道を諭すのだ。
でも、一体どんな道を諭せばいい。

こずるく他人の足を引っ張って、
自分の立場をよくするための方法か。

愚直にまっすぐ生きて、
人からただ利用されても納得する美学か。



…まあ、両方なんだろうね。
子どもたちにいろんな引き出しを作るのが、
僕らの仕事なのかな。

分かっちゃいるけど、割り切れない。

はい、

スースースーダラダッタ
スラスラスイスイスーイ♫

スースースーダラダッタ
スラスラスイスイスーイ♫

っと。

これだな。