久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

気持ちのいいホテルの条件

2010-10-28 09:32:40 | Weblog
 先週土、日の沖縄は、雨には合わずよかったのですが、何とも暑かったこと。30℃はあったようです。空は夏の空、まだセミがミーミー鳴いていました。
 この中で、続けて2日ゴルフをしたので、帰りの飛行機では爆睡。でもひたすら仕事のことは忘れて”どうしたらちゃんとクラブに当たるか””どうしたら真っすぐに飛ぶか””いかにスコアーをよくするか”これだけを考えて、汗だくになってゴルフ場を駆け回っていました。

 今回は、2日目にプレーしたゴルフ場のホテルに宿泊。ここは2回目の宿泊ですが、ちゃんと2回目だということが分かっており、予約の部屋よりも階を上の方のグレードアップしてくれ、到着した時からいい気分です
 部屋に入った時はすでにうす暗くなっていましたが、海が見え、眺めも上々。内装もモダンでシック。ホテルメイドのウエルカムクッキーが置いてあったり、ミネラルウオーターがポットの所にもベットサイドにもあり、ちょっとしたサービスが嬉しいものです。
 ホテルのタオルを触った時に、そのホテルの格が分かるような気がするのですが、ここのタオルは本当に上質で気持ちがいいです

 ホテル内には、スパやプール、談話室、ライブラリーもあって、DVDも借りれます。
 レストランでの夕食も静かで大変おいしく満足。というのもここのホテルは12才未満か16歳未満はお断り。大人のホテルです。
 ですからレストランでもロビーでも大きな声で話したり、ガサガサ動き回る人はいません。なぜかほっとするのです。内装や雰囲気も海外のリゾートに来たような気さえします。

 ホテルの利用目的はいろいろです。便利な場所で、気持ちよく寝れればいいという目的の時もあれば、1晩でも「あー別世界、落ち着く、来て良かった」と思えて、幸せになれるホテルも必要だし・・・
 今回のホテルのように、作りは贅を尽くし、お金をかければできるでしょうが、あの雰囲気を作りだすのはオーナーの思い、従業員教育でしょうか。

 まだまだいいホテルはたくさんあるのでしょうが、行ったホテルで「うん、ここはいいな。私に合っている」と思えるホテルがひとつ、ふたつと増えていくのは嬉しいですね
 

博多座の違う楽しみ方

2010-10-19 15:34:39 | Weblog
 博多座主宰の演劇講座に行ってきました。会員だけの案内でしょうか。今年で7回目になるということで、知ってはいましたが、初めての参加です。年間、と言ってもこの10月がスタートですが、来年の3月までに4講座で、8千円。

 今日1回目でしたが、行ってびっくりしました。150人、いや200人ぐらいいらしていたでしょうか。平日の13時から2時間ですので、ほとんど中高年の女性。リタイアされたような男性が数人でしょうか。
 博多座を支えているのは女性だなとつくづく思いました。というより、日本の文化を支えているのは女性と言っても言い過ぎではないかもしれませんね

 今回の講師は、今博多座で開演しているミュジカル「マイフェア・レディ」の演出をしている西川信廣氏。「役者のわがまま、演出のいじわる」という題で、どうして演出家になったか、これまで役者とどう舞台を作ってきたか、良く知っている役者の名前をあげて、たとえば、杉村春子、江守徹、草笛光子、米倉涼子など、その人とのエピソードなど・・・なかなか聞けない話で、あっという間の2時間。益々演劇に関心がでてきました
 今月の「マイフェア・レディー」は、見に行くつもりがなく、チケットは買っていなかったのですが、主演の大地真央の役作りの熱心さなど聞いていると、行ってみようかなと思いました。

 娯楽ですから、楽しめばいいのですが、その演劇の背景や演出家のことなども分かってくると、また違った楽しみ方ができるなーと思った次第です。博多座もいいことしているなと思いました
 

エネルギー関係の視察をしてきました

2010-10-18 08:47:16 | Weblog
 今日は日曜日。最近仕事が間に合わないのと、休みの日の”この静けさ”の中での仕事の効率の良さを知ってから、土、日のうち土曜に仕事が入っていない日曜や用の入っていない祭日はオフィスに出かけています
 今日もガラガラのバスで、通常の通勤時間より10分以上早く着いて、9時前から仕事に取り掛かれました。
 これから書きます先週木、金の視察移動の新幹線の中で、構想を考えていた講演資料の作成に着手。集中して出来るので、完了。その後調査のアンケート作りをして、昼食は、ゆっくりサブウエイでおいしいサンドウイッチ食べ、夫と待ち合わせてお見舞いに行くまでの間、これを書いています。あー何と一人の静かな職場は仕事が捗ることか

 さて、先週の14,15日に行ったのは、九州エネルギー問題懇話会の念に1回の視察で、今回は、名古屋の新名古屋火力発電所と岐阜県にある、核融合科学研究所と超深地層研究所の3か所。
 博多駅から新幹線で3時間半、その後バスで約1時間というハードなスケジュールでスタート。しかし考えようによっては、だれにも拘束されない3時間半の列車の中は、自由時間。たくさん持っていっていて仕事も出来、本も読めましたし、ものは考えようかもしれませんね。

 新名古屋火力発電所は、中部電力の発電所で、何が珍しいかというと、コンバインドサイクル発電というもので、通常の火力発電より熱効率が高いので、古い発電所の燃料より35万トン/年(LNG)減らすことができ、それだけCO2の削減にも貢献しているといえるわけです。
 機械的なシステムについては難しくて理解できない所もあるのですが、今回勉強になったのは、電力会社によって、発電燃料構成比が大変違うということでした。
 中部電力の場合、LNG41%、水力19%、石油16%、石炭13%、原子力11%に対し、我が九州電力では、原子力41%、石炭27%、LNG17%、水力7%、石油5%(2008年)というものです。
 地域差や燃料調達、経営の考え方の違いでしょうか。今回のお話では、現在の火力発電の効率を上げるのと同時に、発電の時CO2を排出しない原子力の割合を高めることが課題だと言われていました。エネルギーのベストミックスという言葉を考えさせられる視察でした。

 その日は名古屋に宿泊したのですが、ちょうど名古屋は、COP10の開催場所になっており、この日から開催ということで、ちょっと街がざわついていました。やはり名古屋は大きいですね。愛知県の人口は、730万、名古屋市は220万と福岡と比べても大きな都市であることがわかります。  

 次の日、バスで高速に乗り、岐阜県へ。初めの訪問先は、核融合科学研究所。人類エネルギーの長年の夢である核融合とは、簡単に言うと、海水から重水素を取りだし、それを使って核融合をさせその時のエネルギーを取りだすというもの。日本の場合、海水は山ほどあるので、これを元にしてエネルギーが出来るのならば、こんなに有効なエネルギーはありません

 今回良く分かったのは、温度を上げていくに従って変わっていく、個体ー液体ー気体ーの次にプラズマがくるということ。プラズマテレビって知ってるように言っていましたが、気体をもっと加熱することによって、原子の原子核と電子がばらばらになって飛び回る状態をプラズマといい、その時光がでるのですね。
 プラズマ状態をもっと高温に、また高密度にすることによって、核融合が起こり、この時にたくさんのエネルギーが出るということです。
 しかしまだまだ研究の段階で、ここでは、プラズマを閉じ込める実験やその時に出る熱に耐える装置などを研究しているということでした。

 次の瑞浪超深地層研究所でも、今問題になっている原子力発電から出る高レベル廃棄物の地層処分のための研究とでもいいますか、ここに埋蔵するということではなく、地層研究をしている所でした。
 初めて300mの地下に潜り、チリの700mには比べものにもならないでしょうが、結構暖かく、あまり気持ちがいいものではありませんでした。
 深く掘り下げて行くことによって、地層・岩盤がどうなっているのか、水がどのように滲みだしてくるのかなどなど調べているということです。

 どちらもおっしゃていたのは、研究が進むかどうかは予算次第。確かにお金がかかることですし、すぐに結果が出るものではありませんが、事業仕分けの「一番でなくてはいけないのですか」に象徴されるような、今だけの考え方でいいのでしょうか。人類に役立つと思われる研究は、続けて、積み上げていかなくてはいけないのではないでしょうか。
 それにしても、500億とかいくらとか気が遠くなるような予算。福祉や教育にもお金あいるし、難しい問題です。であればよけいに、議員さんたちの無駄なお金の使い方など、もっと考えてほしいですよね

卒業して35年・・・

2010-10-11 11:13:20 | Weblog
 この土、日、津田塾大学の110周年記念行事に出席、東京に行ってきました。卒業して35年になるんですねー。確か100周年の時も行ったので、学校へは10年ぶりでしょうか

 今回は、現在同窓会福岡支部の支部長をしている関係で、早くから情報が入っており、また、学校からは招待という形で来ていましたので、出席しようと早くから決めていました。
 行事としては、土曜の夜に「天満敦子ヴァイオリンリサイタル」があり、日曜は式典とシンポジウムというものでした。
 
 土曜の15時半に大学のバドミントン部でいっしょだった友達と宿泊するホテルで集合。再会をなつかしみながら千駄ヶ谷のキャンパスへ。この千駄ヶ谷の津田は、長く同窓会が所有しており、ホールや英会話スクールを開設していたのですが、今年大学に寄贈。ホールはそのままありますが、英会話スクールの方は閉じて、大学として主催する一般人向けの講座や英語の先生のためのフォローアップスクールなどを開設しています。

 コンサートには少し時間があったので、近くの喫茶で、積る話に花が咲きあっという間に時間に
 天満敦子さんは、7代目か何代目かの津田の学長の姪御さんで、その関係から、100周年の時もコンサートをされたそうです。私は初めてでしたが、それは素晴らしい演奏でした。雨降る中、会場は満席。すべて無伴奏での演奏で、1部は、ちょっと変わった演目で、日本人、間宮芳生さんの無伴奏ヴァイオリンソナタなど。どのように聞いたらいいのか、戸惑っているうちに長い曲は終わりましたが・・・
 2部は、がらっと変わって、天満さんとストラディヴァリウスが一体となったような、鮮明?透き通った?クリーンだけれど優しい、ちょっとどう表現したらいいのかわからない、感動の演奏でした
 特に、最後のルーマニアの作曲家ポルムベスクの「望郷のバラード」の時は、舞台の照明が落され、ぼーっと浮かび上がる天満さんから奏でられる曲は、この世にものとは思えないほどすばらしものでした。
 実は、数か月前に、高樹のぶ子が書いたルーマニアを舞台にした音楽にまつわる小説を読んでいたので、今回この曲を聞くのを楽しみしていたのです。ルーマニア革命と音符による謎解きと恋愛というなかなか洒落た小説で、小説にもポルムベスクのことが出てくるので、思い出しながら聞いていました。

 感動のうちに演奏会は終わり、雨の中、ホテルのすぐ傍に予約していた和食やさんに繰りこんで、それからは、食べて、飲んで、またしゃべって、ホテルに帰ってからも2次会よろしく、部屋で飲み会
 実は、彼女は、群馬で校長先生をしていて、私が教育委員をしていることも知っているので、学校現場の話をしてくれたり、私もいろいろ質問したりと、仕事の話も交えながら久しぶりに心おきなく酔って、しゃべった夜でした。

 次の日は、彼女とは分かれ、今度は小平の本校の方に。中央線の国分寺駅で乗り換えるのですが、学生の頃は、スーパーが1件と商店街ぐらいしかなかった国分寺が、びっくりするように大きな立派な駅になっており、店もたくさんできて、まったく面影がなくなっているのには驚きました
 そこから西武国分寺線に乗って2つ目の鷹の台で下車。ここは前回大学に行った時、その変わりようにびっくりしたのですが、以前は無人駅のように小さな駅で、1時間に1本しか電車が通っていないような田舎でしたが、周辺には運動公園が出来たり、ここも様変わり。しかし、武蔵野の面影はまだ充分残っており、ほっとしました

 10時から、ホールで記念礼拝が行われました。在学中、津田がキリスト教の学校というイメージがまったくなく、一度もチャペルには行ったことがなかったのですが、今回、讃美歌を歌ったり、聖路加国際病院理事長の99才になられる日野原先生の説教をお聞きして、改めて津田の歴史とキリスト教との関係を知ったのでした。
 テレビや新聞では拝見したことがありましたが、日野原先生の話は素晴らしかったですね。「朽ちるものと朽ちないもの」という題でしたが、聖書の話を津田の歴史、そして、人間はだれでも寿命があって、肉は必ず朽ちるけれど、精神は受け継がれて残っていくというような話でした。このお話が聞けただけでも来たかいがありました

 その後の記念式典では、飯野学長の挨拶や、日本私学連盟会長の早稲田大学学長の祝辞など、どのお話を聞いていても、創設者の津田梅子さんの素晴らしさや、自立した女性を数多く輩出してきた歴史などを再確認するいい機会になりました。
 今回の110周年にあたっては、同窓生から2億円近い寄付が集まり、後でぐるっと見てまわったのですが、7号館など新しい施設もできており、同窓会の力は大きいなと思いました。

 昼食は、招待の方々との立食パーティ。午後からは、高校生エッセーコンテストの表彰式、卒業生によるシンポジウムと続きました。
 今回シンポジウムも期待していたのですが、ちょっと物足りなく感じました。しかし、小規模な大学なので、110年の歴史がありながら、卒業生は3万人ぐらい。その卒業生の活躍は素晴らしいものがあります。今でこそ少なくなりましたが、国会議員が多い時は、国会津田会というのがあったくらいです。

 すべて3時半ぐらいに終了したのですが、しばらく学内を見て回り、小じんまりとしたいい大学だなと思いますが、私たちの時代とは随分変わったなと思う面もあって、何しろ35年も経っているのですから・・・

 学校を後にした鷹の台駅までの帰り道、大学時代のいろいろなことが思い出されるのと同時に、「あーもう少し勉強しておけばよかったなー」友達はたくさん出来たけれど、先生ともう少し親しくしておけばよかったなーなど、このいい環境の学校を振り返って、少々後悔に似た気持ちを感じたのでした。