珍珠茶日記

中国・台湾への旅行記など。

また発見!台北で素敵なカフェ -小食糖 Sugur Bistro

2014年05月18日 19時54分08秒 | 台湾
旅行中、朝ホテルを出て散歩中に偶然素敵なカフェを発見した。

Hotel73から東門へ向かう通りをわきに入った所で、すぐ近くの東門市場の台湾ローカルな雰囲気とは違った、そこだけ何か特別な静粛さがあった。

吸い寄せられるようにその場所に行くと、カフェである事がわかった。台湾伝統的な古い建物と洋館を合せた様なモダンな雰囲気。「小食糖 Sugur Bistro」 というのが店の名前の様だ。
ドアの前まで行き、中を覗いてみる。まだ営業時間では無い様だが、中で準備をしていた女性が僕に気付き、笑顔でドアを開けてくれた。
もう営業時間ですか?少し恐縮して英語で尋ねたら、「Almost!」との返事が返ってきた。とにかく、中に入れてくれる様だ。

 


建物の中は、アンティークな感じの西洋の家具類や雑貨、本、別の店のチラシなどが品良く並べられており、窓には猫のイラスト。音楽は昔よく聴いたヨーロッパのインディーズ風で、これも僕の好みにぴったりだった。ショーウインドウには、美味しそうなケーキもあるが、朝ごはんをホテルで食べたすぐ後だったので、飲み物だけにしておいた。
勿論お客は僕一人。心地よい優雅な時間を贅沢に一人占め。

すっかりこの店が気に入ってしまったので、その日の朝の予定を急遽変更して、ゆっくりここでカプチーノを飲んで寛ぐことにした。ちなみにカプチーノも110TWD。かなりの良心的な価格だ。



友達の台湾人に「良いカフェみつけたよ。」とLineを打ったら、直ぐに返事が来た。「その店知ってるよ。東區に支店があって。行ったことある。」との事。

猫も店を駆け回っていた。店の猫の様だ。いつも感じるのだけど、台湾人は本当に猫好きで、動物好き。カフェに行けばかなり高い確率で猫がいる。猫が居なくとも犬が居たりする。カフェだけでなく、雑貨屋さんやレストラン、ステーキ屋さんなど、猫がいては都合が悪そうな場所でも、店先で猫が普通にくつろいでたりする。

 

 

 

日本の僕の地元の京都でも、古い町家を改築したお店が人気な様に、台湾でも「老房子」を使用したところが色々ある様だ。この店もその一種だけれど、他と違うところは、建物一軒を全てカフェに使っているところらしい。2階にも部屋がある。



猫を追いかけて、店の中でしばし写真撮影を楽しむ。2回から見下ろす通りの様子も、またいい感じ。
今回も休みは短く、また直ぐ日本に帰らないと行けないけれど、次回の旅行でも、リピート確定の店。

カプチーノを飲み干して、店を出る時、店の女性が気持ち良い笑顔で送り出してくれた。

■追記
「旅々台北」さんにこの店に関する記事があった。
http://www.tabitabi-taipei.com/more/2013/0822/


さすがは旅々台北!良いお店をセレクトしている。
そこからの情報を少し抜粋すると、

・小食糖Sugar Bistroはパームシュガーをメインとしたカフェ
・お店で使用しているのは、CAMGOLDIAの「有機棕櫚糖(オーガニックパームシュガー)」
・50年以上の歴史ある台湾の伝統家屋をリフォーム
・健康食品であるパームシュガーと環境保護の概念を普及させるべく、店内で提供しているあらゆる食事とドリンクを全て手作り
・お店では商品を販売していて、一つの商品が売れるたびに、10元をカンボジアの子供たちの学校建設費用に寄付しているそう。良いお店ですね。

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小食糖 Sugar Bistro
台北市中正區信義路二段181巷3號1樓
9:30-21:00

台北で雰囲気のある新疆料理 -鴻疆石

2014年05月06日 18時48分11秒 | 台湾
永康街から師大夜市の辺りには、魅力的な店構えのカフェや食堂が沢山並んでいる。
この辺りに限らず、台北にはそそられるお店や場所が多く、いつか一ヶ月くらい掛けて、
台北の色んなお店を、片っ端から周ってみたいと切に思う。

このお店も、前を通る度に、ずっと入ってみたいと感じていた場所のひとつ。だが、
新疆(ウイグル)料理という事で、なんとなく入り難そうなイメージを抱いていて、
これまで外から店内をチラ見するだけ留めていた。

だが、今回思い切って、入ってみる事にした。

他の人のブログで調べてみたところ、人気店らしく予約した方が良さそうだったが、
面倒なので、直接行く事にした。

金曜の夜、19:00。 
店に入り、一名だと告げると、ウイグル風の若いお兄さんから予約はあるか?と訊かれる。
「ない」と答えると、店の大将(?)の様なおじさんが、店先のカウンターを指差して、そこに座れという。
どうやら、席は確保できた様だ。
直ぐ後で、何組かの客がやって来ては、「満席だ」と断られていたので、僕はラッキーだった様だ。

 


チャーハンの様な「羊肉抓飯」、羊肉、きのこの串焼きを2本ずつ、それから台湾ビールを頼んだ。
台湾ビールね。OKありがとう!と大将は笑顔になった。勝手にウイグルの恐そうなイメージを
抱いていたが、やはり台湾在住の人。親切で感じが良い。

料理はどれも、こってりした味付けだが、好みの味。しかも、かなり安い。串が90TWD、
羊肉抓飯150TWD、ビール100TWDだったかな。
メニューを見ると、「当店は10%のサービス料は頂きません」と書かれていた。
ウイグルは寒い地域であるため、食べ物は濃い味付けらしい。
注文した串焼きもスパイシー。

家族経営の様だ。大将の他におばちゃん(奥さん?)、それに若いおにいちゃんが働いていた。
おばちゃんは、何故か「赤いきつね」のTシャツを着ていて、どこか微笑ましい。

味は僕の好みだったが、実は2時間程前に、私藏不藏私でクリームたっぷりのワッフルと、
甘い紅茶を頂いた後だったので、完食できず、今回の台湾旅行の最後の夕飯を終える事となった。

途中、隣の席の台湾人のおじさんは、注文した料理がまだ来ない、とぶつぶつ一人事を言っていた。
おじさん、仕方ないのだよ。じっくり肉を串焼きしてくれているのだから、時間が掛かるんだよ...。

店の上の方には、ウイグル風の帽子を被った沢山の人々の写真が貼り付けられていた。
店の常連客の写真らしい。外国人風なのも沢山いる。

 

一階はカウンターだけだが、2階にもスペースがある様だ。
店内は、場末の酒場の様な感じの、雰囲気のあるお店。好きな人には好きな雰囲気だ。

次に台湾を訪れたら、是非ともまた来たいお店である。

*師大の近く。東門駅から歩いて10-15分くらい。

 


鴻疆石
address:台北市潮州街139號
tel:2322-5169
営業時間 18:00-22:00


幸せの相乗効果 (Hotel73 台北にて)

2014年05月06日 13時45分05秒 | 台湾
先日Hotel73 で宿泊した。

朝、食堂で一人でご飯を食べていていると、しばらくして、他の宿泊客がやってきた。
どうやら日本人の夫婦の様だ。
朝食バイキングの料理をお皿に盛り付けてきた奥さんの方が、料理を一口食べると直ぐに
驚いた声でつぶやいた。「これ、すごく美味しいわ」。続けて幾つか他の料理も口に入れ、
「どれもみんな美味しい!」

次に「このスープ、美味しいから入れてきてあげる」と言って、
豚肉の入った薬膳風味のスープを器によそい、旦那さんの前に差し出した。
やや無口ながらも、柔和な雰囲気の旦那さんも、笑顔で「ああ、美味しい」。

実は僕も、ここの料理が美味しくなったと思っていたのだ。以前からよく利用するホテルで、
前から悪い味ではなかったけど、こんなに美味しかっただろうか?
ホテルの経営者が、何かのきっかけで、気合を入れて取り組んだのかもしれない。

それにしても、この日本人の奥さんのおかげで、自分が食べている料理も、物凄く特別な
ものに感じられてきた。ラッキーな気分だ。
人は、本当に美味しいものに出会ったら、一口食べた瞬間から表情に表れるのだ。
それから、自分が感じたその感動を、周りの人にも伝えたくなるんだ。

誰かと一緒に旅行するにしても、「皿が汚い」とか「このワイン、安物ね」とか、
何かしら文句をつける人と時間を共にするよりも、こんな風に、素直に美味しさを
言葉に表してくれる人といる方が、ずっと楽しい旅行になる様に思う。