巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

トラチビのこどもたちは…

2013-05-03 11:29:23 | ノラネコ
4匹とも、だめだったらしい。

産んでから36時間後には、トラチビがなき続ける声が聞こえてきた。子供たちを探していたのだろう。ほぼ2日にわたって、トラチビはなきながら、あちらこちらを歩き回っていた。

こどもたちが小さすぎて生きていけなかったのか、あるいはカラスかヘビにやられてしまったのか… こどもたちを隠した場所の1のつである我が家の庭のアジサイの下にも、たびたび来ては、呼びかけるように何度もないていた。

妊娠後期には、兄弟や自分の母ともあまり接触を持たなかったトラチビだった。わたしも警戒されていた。だが、あまりにも悲しげになくトラチビの声を無視できず何度か庭に出ていくと、トラチビはそのたびにこちらに走り寄ってきて、目で何かを訴えかけてきた。多分「うちの子たちがどこにいるのか知らない?」と言っていたのだろう。

そうやって探して探して、ついに諦めたのだろう。その後、トラチビは自分の母であるさっちゃんや、同腹の兄弟たちと長い時間をすごすようになった。

Mom_and_daughter
(↑トラチビ(左)と彼女の母であるさっちゃん)