時差修正の話 1/2の続き
■ PC等
数日間の海外の滞在にノートPCなどを持っていった場合、こまめに滞在先の時間に切り替える人と、タイムゾーンを切り替えずにそのままで使い続ける人がいる。わたしは前者である。
先月ウィーンに行ったとき、プライベート用にはNECのLifeTouch Note(FOMAには対応していないほう)を使った。これはAndroidを搭載したスマートブックだ。
ウィーンでは無料でWi-Fi接続ができるカフェが結構多いと聞いて、カフェに持ち込もみ、そこでGoogle Mapを眺めGPS機能で位置を確認しつつ地図で次の行先を判断したり、キーボードを使ってメールをガシガシ打ったりしようと考えていたのである。
で、ウィーン国際空港に到着するなりさっそくLifeTouch Noteの時刻設定を現地の時間に合わせた。がそこでちょっとしたトラブルが…(詳細は次のスケジューラーの項へ)
■ スケジューラー
他人とスケジュールをシェアする可能性があるスケジューラー(スケジュール管理ソフト)は、時差を考慮しているものが多い。
海外との電話会議のためにスケジューラーの会議出席依頼機能を使用する場合、東京の午前8時開始の会議出席依頼を行うと、相手側のPCには先方のPCタイムゾーンの設定に合わせて時差を補正した依頼が届く。これは通常は便利だ。向こうのタイムゾーンの異なるスケジューラーにも午前8時で依頼が届いてしまったら、会議を行うことはできなくなってしまうのだから。
が、このタイムゾーンの修正を意識しないでスケジューラーを使用していた場合、時にちょっと困ったことが起こることがある。
先月のウィーン行きでは、限られた自由時間にスケジュールをたっぷり詰め込んでしまった。しかも行きたい場所では、事前予約が必要だったり、時間指定のある場所が多かった。
そこで、プライベートで使用するLifeTouch NoteのスケジューラーであるGoogleカレンダーに、10分刻みでガシガシとスケジュールを入れていった。より正確に言えば、スケジュールの入力そのものはDELLのデスクトップで行い、ネット経由でこれをLifeTouch Noteに取り込んだ。部分的には本当にスケジュールが詰まっていたため、ウィーンの市内交通の時刻表も詳細まで調べ、路線名と時刻をスケジューラーに入力した。
さて、ウィーン国際空港に到着し、さっそくLifeTouch Noteを開きタイムゾーンを直して受信メールの確認を行い、その後スケジューラーを開いたところ、
ギャァアアア! わたし真夜中にあちらこちらを歩き回ることになっている!
Googleカレンダーは複数のユーザー間の情報の共有を考慮しているので、当然ながら時間管理のベースはUTC(世界標準時)だ。つまり、UTC+09:00である日本標準時(JST)のPCで入れ込んだスケジュールをUTC+01:00(夏時間実施中はUTC+02:00)である中央ヨーロッパ標準時(CET)のPC等で開くと、時差の修正が行われる。例えば、日本のPCで午前8時として入れたスケジュールは、オーストリアの時間のPCでは午前0時に移動する。こんな具合に、わたしのスケジュールはすべて8時間早くなってしまったわけだ。
Googleカレンダーが当然UTCを基準にしていることに気づくべきだったのだが、誰とも共有しない自分だけのスケジュールを作っていたために、そのことに考えが及ばなかったのだ。
ところで、このようなスケジューラーには、2つの異なるタイムゾーンの表示を並べて表示できる機能がついているものである。普段使用しているOutlookにもあるし、Googleカレンダーにもちゃんとある(下の画像参照)。スケジュール作成時にきちんと頭が働いて時差に気付き、この機能を使用して2つのタイムゾーンを見ながらスケジュールを作成していれば、こんな情けないことにはならなかったのだが。
もちろん、万が一のことを考えて、日本にいるうちに紙にスケジュールをプリントアウトしておいたので実害はなかったけれど、私の考えていた万が一はLifeTouch Noteが「壊れる」「盗まれる」の類であって、こんな情けない「万が一」なんて想定していなかった。
■ PC等
数日間の海外の滞在にノートPCなどを持っていった場合、こまめに滞在先の時間に切り替える人と、タイムゾーンを切り替えずにそのままで使い続ける人がいる。わたしは前者である。
先月ウィーンに行ったとき、プライベート用にはNECのLifeTouch Note(FOMAには対応していないほう)を使った。これはAndroidを搭載したスマートブックだ。
ウィーンでは無料でWi-Fi接続ができるカフェが結構多いと聞いて、カフェに持ち込もみ、そこでGoogle Mapを眺めGPS機能で位置を確認しつつ地図で次の行先を判断したり、キーボードを使ってメールをガシガシ打ったりしようと考えていたのである。
で、ウィーン国際空港に到着するなりさっそくLifeTouch Noteの時刻設定を現地の時間に合わせた。がそこでちょっとしたトラブルが…(詳細は次のスケジューラーの項へ)
■ スケジューラー
他人とスケジュールをシェアする可能性があるスケジューラー(スケジュール管理ソフト)は、時差を考慮しているものが多い。
海外との電話会議のためにスケジューラーの会議出席依頼機能を使用する場合、東京の午前8時開始の会議出席依頼を行うと、相手側のPCには先方のPCタイムゾーンの設定に合わせて時差を補正した依頼が届く。これは通常は便利だ。向こうのタイムゾーンの異なるスケジューラーにも午前8時で依頼が届いてしまったら、会議を行うことはできなくなってしまうのだから。
が、このタイムゾーンの修正を意識しないでスケジューラーを使用していた場合、時にちょっと困ったことが起こることがある。
先月のウィーン行きでは、限られた自由時間にスケジュールをたっぷり詰め込んでしまった。しかも行きたい場所では、事前予約が必要だったり、時間指定のある場所が多かった。
そこで、プライベートで使用するLifeTouch NoteのスケジューラーであるGoogleカレンダーに、10分刻みでガシガシとスケジュールを入れていった。より正確に言えば、スケジュールの入力そのものはDELLのデスクトップで行い、ネット経由でこれをLifeTouch Noteに取り込んだ。部分的には本当にスケジュールが詰まっていたため、ウィーンの市内交通の時刻表も詳細まで調べ、路線名と時刻をスケジューラーに入力した。
さて、ウィーン国際空港に到着し、さっそくLifeTouch Noteを開きタイムゾーンを直して受信メールの確認を行い、その後スケジューラーを開いたところ、
ギャァアアア! わたし真夜中にあちらこちらを歩き回ることになっている!
Googleカレンダーは複数のユーザー間の情報の共有を考慮しているので、当然ながら時間管理のベースはUTC(世界標準時)だ。つまり、UTC+09:00である日本標準時(JST)のPCで入れ込んだスケジュールをUTC+01:00(夏時間実施中はUTC+02:00)である中央ヨーロッパ標準時(CET)のPC等で開くと、時差の修正が行われる。例えば、日本のPCで午前8時として入れたスケジュールは、オーストリアの時間のPCでは午前0時に移動する。こんな具合に、わたしのスケジュールはすべて8時間早くなってしまったわけだ。
Googleカレンダーが当然UTCを基準にしていることに気づくべきだったのだが、誰とも共有しない自分だけのスケジュールを作っていたために、そのことに考えが及ばなかったのだ。
ところで、このようなスケジューラーには、2つの異なるタイムゾーンの表示を並べて表示できる機能がついているものである。普段使用しているOutlookにもあるし、Googleカレンダーにもちゃんとある(下の画像参照)。スケジュール作成時にきちんと頭が働いて時差に気付き、この機能を使用して2つのタイムゾーンを見ながらスケジュールを作成していれば、こんな情けないことにはならなかったのだが。
もちろん、万が一のことを考えて、日本にいるうちに紙にスケジュールをプリントアウトしておいたので実害はなかったけれど、私の考えていた万が一はLifeTouch Noteが「壊れる」「盗まれる」の類であって、こんな情けない「万が一」なんて想定していなかった。