巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

あのときの「風邪」は、風邪ではなく…

2009-12-13 12:32:47 | 日記・エッセイ・コラム
月曜から某社のオフィスの空調がウォームビズ対応になるという。暖房の設定温度を20℃にするということなのだが、ちょっと待ったぁ。あのオフィスは冬はかなり乾燥していて、常に湿度が30%台前半ではないか。寒くて乾燥しているなんて、インフルエンザのウイルスが一番お悦びになる環境じゃあございませんか。

というわけで、あわてて昨日のお昼直前に、季節性インフルエンザの予防接種を受けた。いつもなら11月に受けに行くのだが、今年は自分自身の病気と入院、そして父の死とその後始末で、受けるタイミングを失っていたのだ。

インフルエンザの予防接種は、わたしにとっては常に副反応覚悟の行為である。例年、接種個所は盛大に腫れあがり、接種数時間後から熱を出し、しばしば熱は2~3日続き、全身の関節と筋肉が痛んで仕事にならない。それでも本格的なインフルエンザに罹ると2週間ほどダウンしてしまうため、それよりはマシだと思って受けに行く。

ところが、今回に限っては何ともない。熱もないし、節々も痛くならない。たしかに腕は腫れたのだが、その直径はわずか3cm。しばしば10cm以上腫れあがるいつもの年と比べたら大きな差である。

なぜか?

わたしの体質が変って急に元気になった…なんてわけはなく、考えられるのは父の死の知らせを警察から受けてから手術のために入院するまでの約2週間の間に罹っていた「風邪」が、実は季節性インフルエンザだったということ。咳や鼻水はそれほどでもなかったのだけれど、微熱が数日間出て全身が痛かった。でも忙しかったので、市販の風邪薬でしのいで、マスクをかけて忙しく動きまわっていたのである。

実は、わたしは今年の2月に、更年期障害の諸症状だと思っていたものが、実は予防接種を受けていたための熱が出ないインフルエンザだったことに、後で気づいたという経験がある。おそらく今回罹った「風邪」も2月に罹ったインフルエンザと似たウイルスであり、その結果予防接種を受けていない状態にもかかわらず、微熱で済んだんじゃないかと。

で、入院日には体調がもとに戻って一安心だったかというと、そうではない。実は今だから言えるけれど、入院直前に生理が来てしまった。手術と生理がぶつかってしまう女性は結構多いそうなのだけれど、「全身麻酔なのに、なんでこんなにタイミングが悪いんだ」と嘆いていたら、手術日の早朝にピタリと止まった。

今年は、最悪になりうる事態が最悪になりうるタイミングで次々に来た。年女ゆえの「(災厄の)当たり年」というやつかもしれない(わたしは毎年が厄年みたいなんで、信じてないけど)。が、いろいろ重なって来るわりには、なぜか本当に最悪の事態とタイミングからは辛うじて免れているという不思議な年でもある。