巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

「ネコ」ポリス その71

2006-06-01 19:45:02 | ノラネコ
黒と白のノラが2匹。同じような柄模様、同じような大きさ、同じような体型。

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手前のうしろ姿は、当「巣窟日誌」にたびたび顔を出す、ゴキリョウである。奥にいるのはおそらく彼女のきょうだい(性別と生まれた順番が不明のため平仮名表記)であろう。このあたりの黒+白のノラネコは、すべて偉大なるネコのおかあさんから生まれたことになっている。

ゴキリョウの顔の模様も変なのだが、このネコの顔の模様も何となく変だ。ゴキリョウがグリーンがかったつり目気味の目をしているのに対して、写真ではわかりにくいが、このきょうだいはまん丸で黄色の目をしている。ゴキリョウにはかわいそうだが、「客観的に見てどちらの姿がかわいいか?」と聞かれたら、「このきょうだいの見た目のほうが、まだかわいい」と答えざるを得ない。

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このネコは鳴き声が大きくはっきりしており、ネコポリスのネコたちの中では、健康状態の良いネコの部類に入るだろう。これは非常にラッキーなことだ。

以前、ゴキリョウが「ニヒヒヒヒヒヒィ」と弱弱しく鳴いたという記事を書いたが、じつはゴキリョウはきちんと鳴けない。(彼女だけでなく「ネコ」ポリス その70のチビトラ嬢も、きちんと鳴けない。)おまけにゴキリョウは首の後ろに、ハゲが2つある。2年ほど前、マダニにでもやられたのか、血がにじむほど首の後ろをかきむしったことがあり、以来その部分には毛が生えなくなってしまったとのことだ。

また、まだデジカメ撮影に成功していないがここ数日見かける黒と白の子ネコは、かわいそうに片目がつぶれている。この子ネコは、やはりあの偉大なるお母さんの子供で、生まれてから2ヶ月~3ヶ月しかたっていないとのことだ。片目がつぶれていては遠近の感覚がつかめないので、生来のハンターたるネコにとってはかなり致命的だろう。いかにエサをやる人間たちがいようとも、ノラネコを巡る環境は苛酷なのだ。

ところで、わたしは最近、ついにゴキリョウにフロントライン プラスを投与するのに成功した。「わが家をテリトリーにしてもよいが、ノミとダニを持ち込まれては困ります」と彼女に言ったところ、聞き分けのよい彼女は、おとなしく自らの肩甲骨を差し出した

…なんてワケがなく、そこにいたるまでは長い道のりがあった。が、その話はまた別の機会に。