巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

連絡専用のブログを作ってみる

2005-04-04 21:52:35 | インターネット (CMC)
さて、新年度である。

大学においては非常勤であるわたしは、毎年授業を履修する学生たちとのコミュニケーションに頭を悩ませている。「相談したいことがあるのに、先生はいつも学内にいない。」と学生からクレームを受けたことがあるが、こればかりは仕方がない。授業がない日に学内にいたら、わたしが大学からクレームを受けてしまうだろう。

非常勤であるということは、学生とのコミュニケーションに困難を抱えるということである。個々にメールをくれる学生とは連絡しあうのは容易だが、それ以外の学生たちとはなかなか連絡が取れない。もちろん、履修生には最初にメールアドレスを提出してもらっているのだが、メールアドレスを持っていてもなかなかメールをチェックしない学生や、こちらPCからメールを送るが、メールは携帯で受け取る事情でPCからのメールを拒否している学生もいて、全員に連絡をつけることは不可能だ。

もちろん重大な連絡事項は、大学に連絡してキャンパスの掲示板にも出してもらう。しかしそれ以外のこと??例えば、「キャンパスに冷房が入ったが、使用している教室は全館冷房なので調節が効かず、寒くなるので上着を持ってきたほうが良い」とか??の場合は、これまではメール(Yahoo! グループを使ったり使わなかったり)と、BBSの併用で知らせてきた。

昨年度まで連絡用に使ってきたBBSは、過去に実験で英語版を使ったことがあったYaBB (Yet another Bulletin Board) の日本語版YaBBJだ。なかなかいろいろなことが出来るフォーラム型の多機能掲示板だったが、どうしても日本語の文字化けが発生したり、学生たちから「使い方がよくわからない」という声が出ていたりした。

本年度は、世界中でかなり広く使われているphpBBでも使用して、学生たちにphpBBの形式になれてもらうか… と秋ごろから漠然と考えていたところ、年末にSantyワーム (詳細はCNET Japan「グーグル検索を悪用するSantyワーム、オンライン掲示板に感染」 を参照)の記事をみて、これはphpBBの使用は当分様子見にしたほうがよさそうだと感じた。

さて、BBSを連絡事項で使おうとする場合、求めるものはセキュリティの安全性のほかには、
  1. 管理者の操作がそれほど難しくない。

  2. コメント受付の可・不可、投稿されたコメントの削除・編集が管理者側で可能である。

  3. 可視性が高い。

  4. 携帯で閲覧が可能である。

  5. アクセスしやすい。URLが長くない。(URLが長いとそれを入力する気が起きない。)


などである。以前のYaBBJでは、MODをいれて4をかろうじてクリア。(ただしすべての携帯で読めるかどうかは知らない。)しかし自分のドメインに置いた掲示板のURLは、置く場所の悪さもあってかなり長くなり、5では×だった。

ということを色々考えているうちに、ブログを連絡版代わりに使うという選択肢が出てくる。「リンクしあって網目のようにつながりあう」のがブログならではの特徴と考えていた(でも日本ではそれは無理だろうとも感じていた)わたしとしては、ちょっと情けない使い方ではある。しかしこれもブログの使い方の一つだ、と自分に言い聞かせる。

そこで、携帯で閲覧が可能なブログを考えたところ、去年の夏にブログの機能チェックのために登録して、そのままになっていたJUGEMを思い出した。

さっそく、半ば廃屋と化していたJUGEMのブログの掃除をし、その名も「ふくしまゆみの連絡帳」に名称を変更。とりあえずダミーテキスト(講義要綱のドラフト)を置いて、携帯からアクセスすると…

うーん。もちろんメッセージは読めるが、「パッと見」には、自分が履修している科目に関する書き込みかどうかがわからない。何も考えずに連絡事項をドーンと書き込んでしまうと、携帯ユーザーにはアンフレンドリーになってしまう。タイトルのつけ方や、テキストの並べ方を工夫しないといけないだろう。

まぁ、書き込みを工夫しながら、連絡事項はしばらくJUGEMでいってみるか…