殺した後に、切り刻んで、内蔵すりつぶして、肉をミンチにして、骨を砕いて・・・人間のやることですか？

職業が職業なので、割と死体を目にすることが多い。写真で見ることなんか日常茶飯事だし、取材先で爆死体にお目にかかったこともある。が、流石に日本は東京、俺の元地元でもある江東区で起こった殺人事件には吐き気を覚えた。その死体処理の方法は、悪魔の所業に似ているのかもしれない。

＜江東女性不明＞下水道管に骨片か…マンション周辺から

東京都江東区潮見２のマンションに住む広告会社社員、東城瑠理香さん（２３）が行方不明になった事件で、警視庁深川署捜査本部は２８日、住居侵入容疑で逮捕した派遣会社社員、星島貴徳容疑者（３３）の供述に基づき、マンション周辺の下水道管内を捜索し、骨片とみられるものを発見した。東城さんの遺体の一部とみて鑑定を進める。

　調べでは、星島容疑者は刃物を使って東城さんを自室で殺害。遺体の一部について「細かく切断してトイレに捨てた」などと供述している。このため２８日午後から下水道管内を調べたところ、発見したという。

　捜査本部は、このほかにも下水道管内に東城さんの遺体の一部が残っている可能性があるとみて、捜索の範囲を拡大し、さらに検証を進める方針。

　また、これまでの調べに、星島容疑者は「通勤途中に別のマンションのゴミ捨て場に捨てた」とも供述。星島容疑者が複数回、マンション外に遺体の一部を捨てたとみて裏付けを急ぐ。



まあ、そもそも

「細かく切断してトイレにポイ」

発言が真実なのかどうかも分からないが、骨が下水管から見つかった＆未だに死体の大部分が見つかっていないことを考えれば、細切れにしてさらにミンチにしてすりつぶして処理したことは想像に難くない。

よく推理小説かなんかで

「死体の処理に一番困る～」

なんて台詞を目にするが、実際その通りなのだろう。
完全に筋肉が弛緩した人間の身体は、とにかく重い。そして無駄にかさばる。ついでに目立つ。邪魔。酔っ払いを介抱したことがある人なら分かるだろう。

そんな人間の死体。
山中に埋めるとか、重石をつけて海に沈めるとか、ばれなさそうないくらでもあるように思われるが、これらも意外に人の目に付くし、何よりいつどこで露見するか分からない。

その点、この鬼畜が行った

「完全消去」

ともいえる死体の隠避は、世界的に見ても類がないくらい徹底している。

が、徹底しているが今までそんな事を行った人間はほとんど居ない。何故か。

第一に、凄まじい手間が掛かるということだ。まず、細切れにする作業からして難しい。人間の肉は意外に筋張っていて切りにくいそうな。表面的に切る位ならメスがあればどうにかなるのかもしれないが、「切断」となると、手足はともかく胴体なんかはかなりの難作業。しかも、脂肪が多いためにすぐ刃がダメになる。骨もある。普通の殺人犯だったら、そんな面倒なことはやらない。

そして第二に、これが今までそんな面倒なことが行われなかった最大の理由だと思うが、「精神がもたない」ということ。
考えても見て欲しい。
上記のように人間を「解体」することが、一体どのようなことなのか。
俺だったら、１０億円貰ってもごめんこうむる。
普通の感覚の持ち主だったら、間違いなく途中で狂死する。

そりゃ、確かに医療行為だったり、検死行為だったら、仕事と割り切ることも出来るし、人の役に立っているという実感もあって、何とか耐えられるかもしれない。玄人がやることだから、手際も良いだろうし、そもそもバラバラにしてミンチにするようなことはしない。

が、自分の利己的な欲望のためだけに、死体をばらしてミンチにする・・・。考えただけで吐き気がする。
そして、そんな行為を平然と行った星島貴徳容疑者。しかも、警察にしょっ引かれた後も平然とし続けている。

これは最早、狂っているとかそういったレベルを超越して、人間辞めちまったとしか思えない。
人間でない生き物に、人間の作った法を適用するのも馬鹿らしい。害獣は、さっさと駆除すべきだろう・・・。そんな考えすら浮かんでしまう事件だ。

警察の方々には一刻も早い事態の解明をお願いしたいもんだ。
殺された上に、死体の回収も出来ないんじゃ、被害者の方が哀れ過ぎる。