もう10年以上前になるだろうか。今の会社に入社するとき、俺は懇親会の時にその場の空気を凍りつかせた。
自分は推薦されての中途入社だったのだが、それまでバックパッカーみたいな感じで世界をぶらぶらしていたので、20代も半ばというのに、社会人経験などなかった。が、中途入社なので当然新入社員に施されるようなあたたかーい研修などなかった。
が、当時の俺の直属の上司(Yさん)はある程度俺の事情を知っていてくれたので、流石にそれは問題だろう・・・と思い、懇親会をセッティングしてくれて、そこで社会人の方々と俺を引き合わせ、俺を啓発させようとしてくれた。
その場で、社会人の方々は皆口々に言ってくれました。
「これからは忙しくなるよ」
「休みなん取れないよ」
「有給も難しいよ」
「土日も潰れるよ」
「祝日も潰れるよ」
「残業多いよ」
「帰るのは終電だよ」
と。
正直言って
「てめーら何言ってんの?頭沸いてるんじゃねーの」
と思いました。
まあ、流石にそれ口に出すことなどなかったけれど、あんまりしつこく脅されるもので、段々腹が立ってきて、つい
「俺は土日祝日はしっかり休みます。電話線も引っこ抜きます。連絡しても無駄です。有給も毎年全部消化します。職場の雰囲気が悪くなろうと知ったことではありません」
と言ってしまいました。
その時の場の凍り様ったらなかった。皆一様に
「誰だよ、こんな屑入社させたの」
といった顔。
そんな顔を向けられても、一向に反省しない態度の馬鹿(俺)。
Yさんが必死に取り繕ってくれたけど、あれは我ながら酷かったなぁ・・・。
が、そもそもなんでみんなそんな敗北主義なのか?と聞きたい。
休みたいなら休めばいーじゃねーか。有給は労働者の権利だぞ?
公休に働かせる方が頭おかしーんだよ・・・。
とそんなことをのたまっていた俺。
言葉どおり、入社してこの方有給を消化しなかったことは一度もない。
最初は、無理やりにでも、嫌な顔されても有給を消化し続けたので、かなり嫌われた。が、2~3年もすると、みんな
「だったら俺も取ってやる!」
的な態度に変わり始め、結局今では社員の90%以上は有給を完全に取得する会社になった。
まあ、残業はどうしようもなかったけど。年俸制だし。その分仕事が速く終わったら、出社しなくてもいいよ~と言われるので(一ヶ月働いた後、2週間休みとか可能)、公休として年間120日は休めているけど。+有給25日。
というワークライフを送っている自分だが、懇親会のときにそんなことを言ったなどとは、完全に忘れていた。
が、先日Yさんが有給とってロシアに遊びに来たとき、わざわざ懇親会の時のビデオを持って、俺を訪ねてきて、散々からかってくれたのだ。
Yさんは
「お前のおかげで、休みが増えたよ」
と笑ってくれた。
が、俺のおかげもなにも、そもそもYさんが庇ってくれなかったら、俺のクビは飛んでいた可能盛大なわけで。
Yさんにそう言うと
「実は、俺も休みを取らせない風潮にほとほと嫌気が指してたんだ。あの時は、お前が言ってくれて胸がスカッとしたよ」
とまたまた笑いながら言ってくれた。
ああ、この人にはかなわねえなぁ・・・。
と、ボトルキャップに貯まった水程度の心しか持たない俺は、つぐつぐ思わせられるのであった。
にしても、何で日本企業はああも休みを嫌がるかねぇ。
そもそもうちの会社も本社はイギリスで、有給取得率はかなりの高さだった癖に、日本支社に至っては有給取得率3%という狂った支社になっていたし。
日本企業というより、日本人が狂っているのか。
別に、企業戦士になろうとモーレツサラリーマンになろうと知ったこっちゃないが、それを他人に押し付けるな!と、休み嫌いの日本人に言いたい。
勿論、仕事が残っているのに有給だの残業だのは流石に俺も賛成しないが、やることやってたら休もうが何しようが自由であるべきだろう。
大体、給料低いわ昇給の見込みないわ休みないわ、そのくせ幹部は高給取りだわ・・・で、まじめに働く方がおかしいんだよ。そんなのマゾしかはたらかねーよ
。
が、現実にはそれでも働く人も居るわけで。
やっぱ日本人が狂っているのだろうか。
と、こう書くと、必ずといっていいほど
「中小零細は休みたくても休めないんだよ!休んだら会社が潰れるんだよ!」
という反論があったりする。
まあ、勿論それも分かるけれど、かといってそこで諦めたら結局何も変わらない訳で。
本当に休暇が欲しいと思うのならば、何が何でもその機会を作るべきだと思うんだけどなぁ。
俺だって、入社してから半年、誰とも口聞いてもらえなかったけど頑張ったし・・・(すんません、嘘です。そもそもこっちから話そうともしませんでした。こっちがガン無視してました)。
以上、しょうもない雑記でした。
自分は推薦されての中途入社だったのだが、それまでバックパッカーみたいな感じで世界をぶらぶらしていたので、20代も半ばというのに、社会人経験などなかった。が、中途入社なので当然新入社員に施されるようなあたたかーい研修などなかった。
が、当時の俺の直属の上司(Yさん)はある程度俺の事情を知っていてくれたので、流石にそれは問題だろう・・・と思い、懇親会をセッティングしてくれて、そこで社会人の方々と俺を引き合わせ、俺を啓発させようとしてくれた。
その場で、社会人の方々は皆口々に言ってくれました。
「これからは忙しくなるよ」
「休みなん取れないよ」
「有給も難しいよ」
「土日も潰れるよ」
「祝日も潰れるよ」
「残業多いよ」
「帰るのは終電だよ」
と。
正直言って
「てめーら何言ってんの?頭沸いてるんじゃねーの」
と思いました。
まあ、流石にそれ口に出すことなどなかったけれど、あんまりしつこく脅されるもので、段々腹が立ってきて、つい
「俺は土日祝日はしっかり休みます。電話線も引っこ抜きます。連絡しても無駄です。有給も毎年全部消化します。職場の雰囲気が悪くなろうと知ったことではありません」
と言ってしまいました。
その時の場の凍り様ったらなかった。皆一様に
「誰だよ、こんな屑入社させたの」
といった顔。
そんな顔を向けられても、一向に反省しない態度の馬鹿(俺)。
Yさんが必死に取り繕ってくれたけど、あれは我ながら酷かったなぁ・・・。
が、そもそもなんでみんなそんな敗北主義なのか?と聞きたい。
休みたいなら休めばいーじゃねーか。有給は労働者の権利だぞ?
公休に働かせる方が頭おかしーんだよ・・・。
とそんなことをのたまっていた俺。
言葉どおり、入社してこの方有給を消化しなかったことは一度もない。
最初は、無理やりにでも、嫌な顔されても有給を消化し続けたので、かなり嫌われた。が、2~3年もすると、みんな
「だったら俺も取ってやる!」
的な態度に変わり始め、結局今では社員の90%以上は有給を完全に取得する会社になった。
まあ、残業はどうしようもなかったけど。年俸制だし。その分仕事が速く終わったら、出社しなくてもいいよ~と言われるので(一ヶ月働いた後、2週間休みとか可能)、公休として年間120日は休めているけど。+有給25日。
というワークライフを送っている自分だが、懇親会のときにそんなことを言ったなどとは、完全に忘れていた。
が、先日Yさんが有給とってロシアに遊びに来たとき、わざわざ懇親会の時のビデオを持って、俺を訪ねてきて、散々からかってくれたのだ。
Yさんは
「お前のおかげで、休みが増えたよ」
と笑ってくれた。
が、俺のおかげもなにも、そもそもYさんが庇ってくれなかったら、俺のクビは飛んでいた可能盛大なわけで。
Yさんにそう言うと
「実は、俺も休みを取らせない風潮にほとほと嫌気が指してたんだ。あの時は、お前が言ってくれて胸がスカッとしたよ」
とまたまた笑いながら言ってくれた。
ああ、この人にはかなわねえなぁ・・・。
と、ボトルキャップに貯まった水程度の心しか持たない俺は、つぐつぐ思わせられるのであった。
にしても、何で日本企業はああも休みを嫌がるかねぇ。
そもそもうちの会社も本社はイギリスで、有給取得率はかなりの高さだった癖に、日本支社に至っては有給取得率3%という狂った支社になっていたし。
日本企業というより、日本人が狂っているのか。
別に、企業戦士になろうとモーレツサラリーマンになろうと知ったこっちゃないが、それを他人に押し付けるな!と、休み嫌いの日本人に言いたい。
勿論、仕事が残っているのに有給だの残業だのは流石に俺も賛成しないが、やることやってたら休もうが何しようが自由であるべきだろう。
大体、給料低いわ昇給の見込みないわ休みないわ、そのくせ幹部は高給取りだわ・・・で、まじめに働く方がおかしいんだよ。そんなのマゾしかはたらかねーよ
。
が、現実にはそれでも働く人も居るわけで。
やっぱ日本人が狂っているのだろうか。
と、こう書くと、必ずといっていいほど
「中小零細は休みたくても休めないんだよ!休んだら会社が潰れるんだよ!」
という反論があったりする。
まあ、勿論それも分かるけれど、かといってそこで諦めたら結局何も変わらない訳で。
本当に休暇が欲しいと思うのならば、何が何でもその機会を作るべきだと思うんだけどなぁ。
俺だって、入社してから半年、誰とも口聞いてもらえなかったけど頑張ったし・・・(すんません、嘘です。そもそもこっちから話そうともしませんでした。こっちがガン無視してました)。
以上、しょうもない雑記でした。