VmaxML全国大会(9月13日~14日)が迫ってきました。
自走なので、個人車で参加ですが、デモ車ですので、少し整備していきます。
今日は、以前から販売している水冷式オイルクーラーの装着です。新型Vmaxにも採用されました。
水冷式のオイルクーラーは以前からヤマハのスーパースポーツで採用されていたオイルクーラーで、最近は、スクーター(Tmax)にも採用され始めています。空冷式と違い、停止していても水が循環しているため水温と同じに温度に保たれます。渋滞中でも熱交換が行われるため110℃以上にはなりません(Vmaxの場合、電動ファンが作動する為水温の上限が110℃に保たれますので、電動ファン作動時は、水温油温同時に温度が下降します)。回転をそれほど上げず街中を走行している程度でしたら、大体ですが、水温より油温の方が20℃ほど低くなります。そのため熱交換により水温の上昇が抑えられます。また、冬場は、水温の方が早く上昇するため、熱交換によりオイルの暖気もすばやく行われます。水冷式の車両に空冷式のオイルクーラーを装着するより効率的です。また、オイル通路の変更がほとんど無いため、空冷式のような油圧の損失も防げます。
装着部品は、以下になります。
装着については、フロントのエキパイを外し、オイルと冷却水を抜きます。
クーラントを全入れ替えする場合は、シリンダーサイドからも排出します。
ここのプラグ(ゴム栓)も新品にします。
ラジエターのオンオフバルブはいったん取り外し、Oリングを交換します。このOリングは、単品設定が無いのですが、同じ部品がありますので、次の番号で注文してください。(93210-14104:Oリング)
次に、オイルフィルターを止めているユニオンボルトを外します。また、ホーンが装着されているクロスバーも外します。
オイルクーラー本体をクランクケースに装着します。取り付けの際は、位置決めの突起を真上に向けます。エンジンと本体の間にアダプターがあり、Oリングが入っているので、締付けトルクは、30Nm(3.0kgm)です。
次に配管を行います。ラジエターキャップの付いているアルミのジョイントからドレンコックアッシーに降りているパイプを外し、途中で切断し、間にメッキのパイプを装着します。組み立てたパイプをアルミジョイントとオイルクーラーの上側のパイプに装着します。新規のパイプでオイルクーラー下側より取り出し、ドレンコックアッシーに接続します。パイプには、ガードを装着します。次にクロスバーを戻し、オイルフィルターを装着します。
写真中のオイルフィルターに装着されているものは、アルミのバンドで、締めこんでワイヤーロックして、緩み止めしています。(個人的に装着しているものなので、オイルクーラーのパーツではありません。)
配管が終わったら、エキパイを戻します。この際、オイルクーラーの配管がエキパイに接触しないように注意します。間隔が狭い場合は、タイラップ等を使用し、他の配管にクランプします。問題が無い場合は、エンジンオイルと冷却水を入れます。
使用するオイルは、スペクトロ製20W-50で、クーラントもスペクトロ製です。油脂類の内容については、マイオークションの出品物の説明を参照してください。
今回は、気になっていたプラグキャップも交換しました。Vmaxの場合、なぜか部品で注文すると代替品になり、先端のゴムキャップが違い防水性が良くなっています。
最後に、エンジンを始動し、各部チェックします。水漏れ、オイル漏れが無いことを確認します。
ちなみに、装着が難しいので、部品販売は、行っておりません。
VMG大原での、取り付け販売のみになります。
よろしくお願いします。
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お会いできるのとデモ車、楽しみにしています。