ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

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 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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今週末は、3連休だったのですが、天候が悪く、作業予定が土曜日に集中し、大変でした。

   

最初の作業は、スタータークラッチ交換とクラッチ点検です。いつも通りというか、3本のボルトが緩み、本体もダメになっていました。

エンジン始動は、治りましたが、クラッチのフィーリングについては、完全に切れきれていないようです。クラッチレリーズとクラッチフルードを点検しましたが、エアは入っていなかったことと、漏れも無かったので、クラッチ板に不具合があると思います。距離も結構走っていますが、今の所、滑りの兆候はないので、滑り始めたら、全交換が良いと思います。

 

翌日にバッテリーと充電電圧を点検しましたが、問題なさそうです。

日曜日午前中は、天候が持ちましたので、納車になりました。

   

修理でお預かりですが、別件で、以前から問題のあったウォーターポンプのオイル漏れに加えて、サーモスタット部よりクーラント漏れが発生しています。

   

 

お預かりしてから、試乗してきました。少し、フロントブレーキがおかしく、止まる前にポンピング気味になるので、ブレーキローターを見てみました。少し振っています。また、ステムベアリングがダメになっているので、引っ掛かりが発生し、振れが出ます。動力系統は特に問題がなく、1速中回転からフロントタイヤを上げて加速します。来週連絡致します。

   

他店で中古車を購入された方から、コンディションレベルチェックのパックを依頼されました。とりあえず、外装を外し、各部点検です。タイヤは、前後メッツェラーですが、あまり新しくなく、フロントは、残り溝1mm、リアは、センター減りでたいらになっている上に、リアの空気圧が低かったです。ハンドルは、5mmほど左にずれていました。

   

フルードは、色が変色していますので、交換時期不明です。リアブレーキは、一番色がましでした。

   

スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、カブリ気味で、焼けもバラバラでした。シリンダー横からクーラント漏れ、セパレーター部からオイル滲みがありました。

   

ウォーターポンプから、オイル漏れ、サーモスタット部からクーラント漏れがありましたが、クーラントへのオイル混入はないようです。

   

フロントフォークは、インナーチューブに点錆があるので、今後要注意です。ガソリンタンクは、内部に錆があります。フロントブレーキキャリパーは、パッドの残量はありますが、点検清掃は必要です。

   

ステムベアリングは、緩く、フォークのエア圧は0kg/cm2でした。エアクリーナーは新品でしたが、ダイヤフラムは、4個とも回転し、負圧の穴がバラバラの位置になっていました。

   

パイロットスクリューは、バラバラの戻し回転数で、開きすぎが多く、緩み過ぎの気筒もありました。また、ゴムキャップはなかったです。プラグキャップとコードは変えてあるようですが、緩んでいますので、装着をやり直します。

   

各部のボルトの向きが違う、種類が違う、エンジンガードを外した際、ボルトを戻していないなどがあるので、やり直します。また、レバー類が社外品ですが、ブレーキレバーの寸法がだめで、戻りきらないので、調整します。

   

ETCの配線は、少し手直しします。スピードメーターは後期型に交換、なぜか、多kメーターは国内仕様に交換されています。

   

電動ファンは、アルミ製に交換されていますが、音が酷いので、点検します。治らなければ、純正に戻した方が良いです。シートの表皮は張り替えてありますが、裏側のタッカーの打ち方がよくないです。メーターケーブルも緩んでおり、通し方もブレーキホースと絡んでいますので、修正です。あとは、各部修整し、バッテリー点検と増し締め点検、キャブレターチェックを行ってから、試乗です。

2017.01.09 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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コメント
 
 
 
ダイヤフラム (ヒロ@あたしも)
2017-01-10 14:46:33
教えてください。ダイヤフラムの負圧検出穴は通常下にあるものと思いますが、これがズレている場合に、どんな問題が起こり得ますか?気筒毎の燃焼やレスポンスに影響がありますか?それとも下に在ることが重要なんでしょうか。
 
 
 
ダイヤフラム (ベイカーズ)
2017-01-11 14:07:00
ダイヤフラムの負圧検知用の穴の件ですが、通常は、真下に向いています。これについては、キャブレターの構造上、ニードルの部分で口径を絞り、吸気流速を上げ、ニードル部の負圧を上げていますので、この部分に穴の位置を合わせた方がダイヤフラム内部の負圧が上がりやすいためかと思います。ダイヤフラムはゴム部で2重構造になっており、ダイヤフラム内部は、負圧、ゴム部の反対側は、ファンネル内部につながり結果としてエアクリーナーボックス内の圧力(大気圧より若干低いと思います)になりますが、この圧力差でダイヤフラム本体が押し上げられています。ですので、負圧検知用の穴の位置が重要で、回転している場合、穴の位置で、負圧が変わってくるため、極端にいうと穴が真下にある場合と真上にある場合は、目で見て判るほどアクセルを開けた場合のダイヤフラムの開度に差が出ます。反応速度や、開度に差が出るということは、吸入空気量や吸気流速、インテークマニーホールド内の負圧にも絡んできますので、エンジン回転がスムーズに上昇及び下降しない症状が出ると思います。できれば、圧入が緩み回転している場合は、交換が望ましいですが、とりあえず、回転に気付いた場合は、4気筒とも穴を下向きに揃えた方が良いと思います。下記は、過去記事ですが、参照してみてください。
http://blog.goo.ne.jp/beycars2007/e/752195c1cc620655579fb09bd9a66c83
 
 
 
ダイヤフラム (ヒロ@あたしも)
2017-01-11 16:49:39
なるほど良く分かりました。下にあるのは、吸気の流れを考えた時に、負圧が高くなり易い一番下流の中央ということですね。勉強になりました。ありがとうございます。
 
 
 
Unknown (このバイクのオーナーです)
2017-01-12 00:09:58
間違っていたらすみません。この穴位置を意図的に操作する事により各気筒のレスポンスを変える事が出来るという考えは間違っていますか?
 
 
 
ダイヤフラム (ベイカーズ)
2017-01-12 02:18:15
ダイヤフラムについては、正常であれば、圧入されており、穴位置変えることはできません。また、緩んでいる場合は、任意の位置で固定すること(ダイヤフラムの振動により回転していきます)はできませんので、レスポンスを変える場合は、ダイノジェットキットのようにリターンスプリングを交換することになります。
 
 
 
Unknown (このバイクのオーナー)
2017-01-12 08:19:30
ご教示ありがとうございます。
 
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