ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

その上流には…濁川堰堤

2021-03-28 06:59:19 | 長野(ダム/堰堤)
前回の牧尾ダムから県道486号を王滝川に沿って遡って行くと赤茶けた鉄橋のところで堰堤のようなものを発見! その上流にも何やら見えます。これは行ってみるしかありません。



どうやらこれは木曽川水系の濁川(にごりがわ)堰堤(長野県木曽郡王滝村)らしい。しかしダム横に来てみると木が邪魔でよく見えないですね。



上流側から見てもこの通り。



濁川堰堤のさらに上流には小規模の堰堤があります。ただ、土砂の量が半端じゃありませんね。





そのすぐ傍にある建物は何でしょうか。建物のプレートに関西電力の子会社である「KANSOテクノス」の文字が読み取れるので、発電のための堰堤なのかもしれません。



その敷地内には「流」の文字が刻まれた石碑。う〜ん、どんな意味があるんだろうか…。



さらに濁川の上流にはこんなものが。ん?作りかけ?



いやいや、そうではなく、こういう堰堤らしい。2002年8月竣工と読めますが、堰堤名が書かれたプレートが遠くて、ズームしても判読できませんでした。「●ヶ△3号えん堤」としか…。



濁川の上流にはまだ堰堤がありそうなんですが、現在行けるのはここまで。来年の6月下旬以降にならないと通れないようです。



それにしても、この濁川にはなぜこんなに堰堤があるんでしょうか。気になったので調べてみるとここには思わぬ悲劇があったことを知りました。

【濁川温泉の悲劇】
濁川温泉はここからさらにさらに濁川を遡ったところにあった。濁川温泉とはいうものの、実際には一軒しかない温泉宿だったが、あまりに奥地のため昭和後期になっても電線は未通で、照明はランプだったそうな。しかし1984年9月14日に発生した長野県西部地震により大量の土石流が濁川に流れ込み、濁川温泉はあっという間に50mの地中深くに埋没。これにより4人の生命が奪われるとともに濁川温泉そのものは消滅した。(参考

濁川という名の川は全国にありますが、この濁川のゴツゴツした石は当時の土石流の名残なのかもしれませんね。これぞまさに自然の恐ろしさです。
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