ブルージャージの食多さんに追いつく事を目標にして、ペースを少し上げて走った。
第２区間ゴールの姫百合駐車場が目の前になった。
給水所があるが寄らずに、そのまま走った。
・８：４２
第２区間のタイムは、３３’４２”。
予定していたタイムが、３５’００”。
作戦より速いペースで走ったが、抑えて走ったので最後の区間は好きなペースで気持ちよく走れる。
・スタートから１５．１Ｋｍ
・８：４２
第３区間は、心拍数を制限しないので、自分の限界まで精一杯走っていこうと思う。
コースは九十九折が多く、見通しが悪いがカーブの先には食多さんがいる。
早い内に追いつきたい。
・８：４６
ブルージャージの方が路肩に停まっていた。
「エッ、まさか」。
信じたくなかったが、食多さんだった。
話しかけると、チェーン落ちのようだった。
せっかくここまで良いペースで来たのに、本当に残念でならない。
自分がトラブルにあったような気持ちにさえなった。
食多さんには悪いが、次のターゲットのＡ木くんを目指してスタートした。
・８：４７
しばらく走っていると、後ろから「塚Ｇさん、頑張って！」と声を掛けられた。
ポタガール埼玉のわかまつさんだった。
・８：５２
自分より１０分遅いスタートだったにも関わらず、追いつかれてしまった。
まあ、予想はしていたが実際に横に並ばれると、改めて「スゴイ子だなぁ」と感心してしまう。
・８：５２
「自分が抜かれた女子は３人位だから、表彰台が狙えますよ」と、彼女に伝えると「わかりませんよ」と謙虚な言葉が返ってきた。
・８：５２
「がんばりましょう！」と励まされてしまった。
少しして、彼女は消えていった。
彼女なら必ず入賞するだろうと確信した。
・８：５３
スタートから１７．５Ｋｍ地点を通過。
もう、なりふり構わず、持てる力を振り絞るしかない。
・８：５５
先ほどから、女子の速い方にパスされる。
少しだけ付いてみたが、そう長くは後ろには着いていくことが出来ない。
当たり前だが、やっぱり速い。
・８：５６
下山の先頭グループが下ってきた。
先頭の白バイにセンターラインを超えない様に注意された。
・９：００
最後の給水所「一杯清水バス停」まできた。
ここも寄らずに進んだ。
結局、どこの給水所にも寄ることはなかった。
・スタートから１８．７Ｋｍ
・９：０３
ここでも太鼓で応援してくれた。
赤城山ヒルクライム伝統芸能大会も、この太鼓演奏がラストとなってしまった。
・９：０３
突然、キクミミさんが現れた。
富士ヒルクライムの時はＢＧＭが流れていて、遠くから来るのが判ったが今回はＢＧＭは流れていなかった。
・９：０３
キクミミさんは、いつものように次元の違うスピードで疾走していった。
・９：０３
重田サイクルクラブのｈ呂さんが前を走っている。
エールを送って、先を急いだ。
・９：０６
スタートから２０Ｋｍ地点まできた。
あと、８００ｍになった。
未だにＡ木くんの姿が見えない。
彼に会わずにレースを終れない。
・９：０８
数台先に、ハルヒルジャージのＡ木くんを発見。
やっと追いついた。
・９：１０
彼に追いついて「お待たせ」と言うと、Ａ木くんに「遅いよ、アニキ」と、怒られた。
作戦を失敗したかと思ったが、追いつけて良かった。
・９：１０
平行して走行しているうちに、ゴール手前の最後の直線になった。
ここからが新たなスタートラインとなった。
「先にいくぞ」と、最後のスパートをかけた。
・９：１１
あと数十メートルとなった。
ゴールゲートが見えてきた。
足が攣りかけ始めた。
でも、ここで力を緩めることは出来ない。
・９：１１
「ウオォォォ～」という叫び声とともにＡ木くんが横を通り過ぎた。
自分も負けじと必死にペダルに力を込めた。
・９：１１
ゴ～～ル。
届かなかった。
彼の背中を見ながらのゴールとなってしまった。
自分の書いたシナリオでは、自分が最後で彼をパスしてゴールする予定だったが、配役が交代してしまった。
悔しい気持ちはあるが、悔いは無い。
・９：１２
本当に楽しかった。
自転車に乗ってから色々なレースに出場したが、このレースが一番充実して楽しかった。
手持ちのストッポッチのタイムは、１：３４’５８”。
目標タイムが、１：３７’００”。
結果、目標タイムを上回り、ベストタイムでゴール出来た。
・９：１２
次々に選手がゴールしてくる。
ゴールの数だけ、ドラマがあると思ってしまう。
・９：１３
試走の時にいつも寄る赤城総合案内所で、少し休憩をとった。
・９：１３
とっても賑わっている中で、輝いている方がいた。
ポタガール埼玉のわかまつさんが、地元群馬テレビのインタビューを受けていた。・９：１４
ゴール後の疲れきった自分とは違い、彼女は、素敵な笑顔で元気に答えていた。
しばらくインタビューしていたので、ハルヒルＰＲのために彼女の後ろを歩いてみた。
インタビューが終って、この放映日を聞くと本日の夕方６時のニュースだという。
自宅に帰って放送を見ると、わかまつさんが出演していた。残念ながら、後ろを歩いた自分の姿は、放送されなかった。
・９：１４
わかまつさんと別れて、荷物返却場所へ向かった。
・９：１９
道路交差点付近に給水所があった。
先ほど飲みたかったが、この場所にあるとは思わなかった。
・９：２０
下山に向かう方々とすれ違いながら、預けた荷物を受け取りに向かった。
・９：２３
直進した場所が、下山待機場所になる。
左折して、荷物返却所へ向かった。・９：２９
赤城大沼が見えた。その手前の駐車場が荷物返却所となっている。
とっても、賑わっている。
・９：３０
不思議と清々しく気持ちが良いが、早く着替えて下山したいと思う。
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