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女性の澤穂希に「バロンドール」は授与されない

2012年01月12日 18時30分00秒 | 世界のサッカー
“そんな細けぇこと”と我ながら思うことだけど、やはり、こういうのは〝正しさ〟が必要だとも思うので書き記します。

『澤穂希がバロンドールを受賞した』というのは、正しくない表現。
「バロンドール」を受賞したのはFCバルセロナのメッシ選手であり、澤が受賞したのは「FIFA国際サッカー連盟 2011 女子年間最優秀選手賞」。

「バロンドール」という名詞は、表彰式の名称であり、男子サッカー選手の年間最優秀選手賞を指す名称。
だから「バロンドール男子」「バロンドール女子」という表記は誤り。
みなさん御存知のように、元々「バロンドール」とは、ヨーロッパで一番優秀な男性サッカー選手を表彰するために生まれた表彰制度。
それが、最優秀女子選手や最優秀監督(コーチ)などを顕彰するFIFA国際サッカー連盟の年間総括表彰式と合同化して、「FIFAバロンドール」という名称の授賞式に発展。
という経緯で設けられたので、あくまで「バロンドール」を授与されるのは男性サッカー選手。

『澤がバロンドール授賞式に出席した』はOKであり、『女子版のバロンドールを、澤が受賞した』という表現は出来ますが、『バロンドールを、澤が受賞した』という表現は、だから不正確。

FIFA国際サッカー連盟の公式ホームページでも、海外メディアのニュース文章でも、「メッシはFIFAバロンドール、澤はFIFA女子年間最優秀選手」と書かれています。
日本サッカー協会公式サイトでも同様ですからね。
日本の一般紙、スポーツ新聞も「澤に年間最優秀選手賞」と書いています。
見出しの訴求力のため、「澤バロンドール」と銘打つ箇所もあるけど、基本的にそう。

INAC神戸レオネッサの同僚である大野忍が「澤・バロンドール・穂希」というメールを送信し、ジェフU千葉レディースの丸山桂里奈が「澤さんが…バロンドール…」とブログに書いたけど、これも正しくない表現。

『澤がバロンドール』で充分意味は伝わるし齟齬は生じないし、大野や丸山にそれは厳密には違いますよと指摘するのは野暮だとは重々承知してます。
っていうか、自分も『澤がバロンドール』だと最初は思い込んでましたから。
映像から聞こえる英語、FIFAの公式サイトを読んでいて気付いたことであって、じゃなかったら『澤がバロンドール』と言いまくり、書きまくりですよ。

まあ、トリビア的なネタだと思って頂ければ。
それに、「バロンドール」という名称でないけど、澤が2011年の女子サッカー界の至高の選手だということに変わりはないわけでさ。


将来、「オム・バロンドール」「ファム・バロンドール」という名称になりますかね?

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