Nyancoin Bakery / 江都屋

当ブログは引っ越しました。→ http://blog.livedoor.jp/edoyakogane/

自転車の取り締まり強化について思うこと

2006年05月15日 22時31分13秒 | 自転車
 
 自転車の交通ルール違反についての取り締まりが強化されるんだそうで(もう始まったのかな?)、大変けっこうなことだ。俺自身決して模範的な自転車乗りではないが(と、謙遜しておく)、自転車乗りたちのマナーのあまりの酷さに辟易していたところなので、本当に嬉しい。もちろん、不当な取り締まりが為されない限りにおいては、ということだが。

 二人乗りや傘さし片手運転、携帯電話での通話やメールが危ないのはもちろんだが、俺が今日取り沙汰したいのは、車道を逆走する自転車乗りどもについてだ。意外と知られていないことのようなのだが、自転車は道路交通法では「軽車両」という分類がされている歴とした「車両」である。車道を走ることになっているのだ。歩道は「走っても許される」ところ、なのだ。車道の端に白線が引かれていて「原付・自転車専用」と記されている。そこを走ることになっている。日本では車は左だ。だから車道に出たら、当然、自転車も左側を走るのだ。これはマナーのレベルのことではなく、道路交通法上のことだ。実際問題、左を走らないと自動車の流れに乗れないので大変危険なのだ。危険なはずなのだ。そのはずなのに!ああもう、このことについて語り始めると本当にムカムカしてくる、車道の右側を当然のように走る自転車のなんと多いことか!

 彼等は、自覚はないかもしれないが、潜在的な殺人者なのだ。運転免許証を持ち、実際に自動車を運転する人ならばわかるだろうが、左側通行のこの国の公道で、もしも向こうから右側を堂々と走ってくる自動車が来たらどうだろうか。交通ルール違反だとかいう以前に、生命の危機を感じるのではないか。自転車は、規則が曖昧で免許証もいらずに乗れるので、足で歩く時の延長で右側を走ってしまうのだろうか。車道を走る時には、自動車の流れとの兼ね合いもあるので、ある程度の速度を出す必要もあるのだが、そんなときに向こうから逆走自転車がやってくると、俺はもう、ガックリときて、朝からほんとに、仕事をする気力さえ失いそうになるのだ。ほんとに。

 いやそりゃね、何かしらの事情があってやむをえず右側を走ることはあるだろうさ。俺だってある。でもその場合の基本ルールは、本来の通行権のある左側通行をしている車両の進行を妨げないこと、だよ。ところが、あーゆう平気な顔で逆走してくる奴らは(またほんとにムカムカしてきた)、そんなこと考えたこともないんだろう、どいつもこいつも空間認識能力のカケラもないようなアホヅラ下げたやつばかりだ。で、最初の話に戻る。こいつらを取り締まってくれるのなら、ほんとに嬉しいんだ。俺の通勤路は大型のトラックなんかも走る道だから、逆走自転車の存在は命に関わってくるのだ。大袈裟ではなく。歩道をてれてれ走りながらメールしたりするのももちろん危ないしバカ丸出しなんだけど、その場合こけてケガするのはその当人だけで済むわけで(巻き添え食う人もいるかもしれないけど)、まあバカは勝手にしてくれと思うだけだけど、逆走は、自動車絡みの事故になるからほんとに恐いんだ。だからこの件に関しては、警察に協力してもいいとさえ思っている。思うだけだけど。

 ところで俺は今回の取り締まり強化を喜ばしく思ってはいるけれど、それは迷惑な走りをする自転車乗りに罰が与えられるから、ではない。この取り締まりによる副次的な効果を期待しているのだ。つまり、自転車が車道を走るものであるという認識が人々の間に広がれば、自転車レーンを塞ぐような自動車の路上駐停車も必然的に減るだろうし、あるいは、日本人の自転車というものに関する民度が向上するきっかけになるのではないかという甘い期待も抱いているのだ。さて、どうなることやら。


最新の画像もっと見る