環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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06年のODA実績 GNI比 スウェーデン1位、日本18位

2007-04-04 11:01:57 | 政治/行政/地方分権


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今朝の朝日新聞が経済開発協力機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)が4月3日に発表した「2006年の主要国のODA実績」を伝えています。国別では、DAC加盟の22カ国中、ODA実績(総額)で米国、英国に次いで3位に転落したそうです。日本が3位以下になるのは82年以来24年ぶり。スウェーデンは7位。ODA額の対国民総所得(GNI)比では、スウェーデン1位(1.03%)日本18位(0.25%)です。


「GNI比 0.7%」の援助目標は1980年の国連決議に盛り込まれ、当初の達成期限は85年でした。92年の地球サミットの行動計画「アジェンダ21」も早期達成がうたわれましたが、2001年時点の達成国はデンマーク、ノルウェー、オランダ、ルクセンブルグ、スウェーデンの5カ国だけでした。日本は19位(0.23%)でした。

人口が日本の10分の1のスウェーデンはODA(途上国への政府開発援助)でも活発に貢献しています。次の毎日新聞をご覧ください。

スウェーデンのセーベセーデルベリ外務次官は当時の毎日新聞のインタビューで、「スウェーデンは20年前(1969年)に国会でGNPの1%を開発協力にあてることを決議し、15年前(74年)にその目標を達成した」と答えています。この目標設定はスウェーデンが独自の判断で決め、その目標に向けて実行してきたのです。そして、1980年になりますと、国連が「GNI比 0.7%」の援助目標を掲げます。スウェーデンは80年以降は国連の「GNI比 0.7%」を維持してきました。

ですから、国連が掲げた「GNI比 0.7%」という援助目標を判断基準にすれば、スウェーデンは1974年から2006年まで32年間、国連の目標を達成していたことになります。一方、日本はGNI比が89年当時(当時はGNP比)の状況と06年の状況が数字の上でほとんど変わっていないことからも想像できますように、国連の目標を達成したことがないのです。



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