環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

緑の福祉国家45 廃棄物に対する「製造者責任制度」の導入⑨  包装に対する製造者責任制度の成果

2007-05-15 23:00:16 | 市民連続講座:緑の福祉国家


私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック

持続可能な緑と福祉の国をつくる会(仮称)のブログは、ここをクリック


この制度が実際にどのくらい普及したのかを、環境保護庁の調査から見てみましょう。
 
たとえば、「包装に対する製造者責任に関する政令」では、1997年1月1日以前に使用されていた包装材8種に、「再使用」あるいは「リサイクル」することが義務づけられました。

目標年月日である1997年1月1日現在の目標達成状況の調査報告によると、「製造者が築いた新しい回収システムは、導入段階としては評価できるが、環境に配慮して、もう少し住宅近くに回収ステーションを設置する必要がある。製造者と自治体の協力はよくなっているが、製品と廃棄物の輸送手段を環境に配慮した方法に切り替える必要がある」と、改善の余地を指摘しています。
 
包装材8種のうち、目標値に達しなかったのは「飲料用アルミ缶以外のアルミ製容器」の19%(目標値は50%)と「ワインおよびアルコール飲料用ガラスびん」の80%(目標値は90%)の2品目だけでした。

なお、製造者責任制度で指定されている包装材のうち、二種「ビールおよびソフトドリンク用の規格びん」と「スウェーデンで充てんされたワイン、アルコール飲料用ガラスびん」には、デポジット制度が適用されています。

また、1994年の製造者責任制度の指定から外されている清涼飲料用アルミ缶ペットボトルには、製造者責任制度の導入以前からデポジット制度が適用されています。デポジット制度による容器の回収率、回収された古紙の利用率およびタイヤの非埋め立て処分率の成績は次のようです。

スウェーデン環境保護庁は、1997年1月1日現在の調査結果に基づいて、新たに包装材について2001年の目標を設定しました。

製造業者が構築した回収システムに対する市民の反応は次の通りです。




それぞれのマークをクリックすると、リアルタイムのランキングが表示されます。お楽しみください。

      
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿