環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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 「環境基本法」成立から14年⑦  中央公聴会での質疑応答―その1:環境計画、アセスメント、情報公開

2007-12-12 11:04:09 | 政治/行政/地方分権


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○高橋委員長代理 これより公述人に対する質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。細田博之君。 
○細田委員 清水公述人、内田公述人への質問(省略)
○清水公述人 答弁(省略)
○内田公述人 答弁(省略)

○細田委員  最後に、小沢先生からも御反対の立場で、この法律の問題点をいろいろ書いたりまたおっしゃたわけですけれども、私はこう思うのです。一九六〇年代から七〇年代は、いわゆる排出基準であり、企業の責任であり、公害規制の問題ということが最大の問題であった。また八〇年代になりますと、やはり総合的な地域の問題としてアセスメントその他のアプローチを一生懸命やってきた

そして、九〇年代に入ると、グローバルな視点、国際協力の視点というふうに変わってきて、それらがいずれも必要なくなったというのではなくて、いわば発展的に議論が進んでくるということだと思います。

ですから、小沢さん がおっしゃっていることも今後の、例えばエコロジーの視点とかその先のことをおっしゃっているような気もしますから、この法案が一〇〇%完全でないという御指摘はよくわかるわけですけれども、この基本法というもの自体も、法律でございますし、時代の考え方を反映したということでございますから、その点は私どもは、この基本法が完全なものであるとして今後改正しないとか不磨の大典であるということでなくて、とりあえず現段階で見ると最善のものとしてまず国民に提起し、教育も行い、また関係の法制も整備し、国際的に協力する、こういうふうに私自身は思っております。

時間がなくなりましたから御答弁いただかなくて結構でございますけれども、所感を申し述べさせていただきます。どうもありがとうございました。

○高橋委員長代理 時崎雄司君。
○時崎委員 安田公述人への質問(省略)

[高橋委員長代理退席、委員長着席]

○安田公述人 答弁(省略)
○時崎委員 内田公述人への質問(省略)
○内田公述人 答弁(省略)
○時崎委員 清水公述人への質問(省略)
○清水公述人 答弁(省略)
○時崎委員 再度、清水公述人への質問(省略)
○清水公述人 答弁(省略)
○時崎委員 時間になりましたので、終わります。ありがとうございました。

○原田委員長 大野由利子君。
○大野(由)委員 内田公述人、小沢公述人への質問(省略)
○内田公述人 答弁(省略) 

○大野(由)委員 では、小沢先生、お願いします。 

○小沢公述人 環境計画につきましては、私が最初にお話ししましたように、環境の保全という概念がこの資料からは私にはわかりませんので、それがどういうものかわからないというのが本音でございます。

それから、アセスメントにつきましては、私は日本のアセスメントを考えたときに、アセスメントをする項目というのは、既存の法律、例えば、公害関係の大気汚染防止法とかそういう法律が決めている汚染物質、それから条例が決めている汚染物質、つまり日本の法令の中にあるもので押さえているわけです。しかし、これでは極めて不十分だろうと私は思います。

なぜかといいますと、国が決めているアセスメントの項目というのは過去に健康被害等があって、それの治療のために決めたものでありますから、将来を考えなければいけないアセスメントには、ないよりはもちろんいいわけですけれども、十分かと言えば、私は不十分だろうと思います。

それから情報公開について言えば、これは環境のみならず、すべてについて情報公開が必要であろうと私は思います。ちなみに、スウェーデンの場合には、二百年以上前から情報公開があります。それはなぜかといいますと、いいか悪いかは別にして、国民がみずからのことはみずから決定したい、そのためには行政機関が持っている情報を公開すべしということがありまして、すでに二百年前から定着しております。 

差上げましたものの中に、大阪万博のスカンジナビア館の絵が出ております。これも実は、二十年前にこういうパビリオンをつくって、ここに「「プラス」と「マイナス」」と書いてありますが、産業活動、我々の活動が広まれば当然、プラス、いい面もあるけれども、マイナス、悪い面も出るよ、だからそのバランスをとりなさい、こういうことを言っているわけです。

つまり、スウェーデンの視点でいけば、地球環境とか公害という分け方はないわけです。彼らはずっと昔から環境と言うこと一本できました。たまたま日本は公害があり、それが今度は地球環境ということになっただけであって、これは私は、きょう一番最初に申し上げました、日本の法律の教育効果ではないかと思うわけであります。・・・・・明日に続く





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