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4億2000万年前に出現したとされるオゾン層は、水蒸気などの温室効果ガスとともに、地球上の生命が存在できる本質的な要素です。オゾン層の出現により、太陽からの紫外線が減少し、植物・動物の海からの上陸が開始されたといわれているからです。
国際的には、「モントリオール議定書」(オゾン層を破壊する化学物質を具体的に規制する措置を定め、カナダのモントリオールで1987年に採択された議定書)の規定にしたがって、CFCs(特定フロン)は95年末までに「製造」が禁止となりました。
1.スウェーデンのフロンガスの規制
スウェーデンの段階的廃止計画の概要は次のとおりです。
2.モントリオール議定書への対応
スウェーデンでは、85年の「化学製品法」(この法律は98年6月に成立し、99年1月1日に施行された環境法典に統合された)に基づく88年の「フロンおよびハロン等に関する政令」によって、モントリオール議定書の規定より1年早い94年末までに「特定フロンの製造」だけでなく、それらの使用と再利用までの禁止する措置がとられました。
この措置によって、スウェーデンは「特定フロン」の完全な段階的廃止を決定した「最初の国」となりました。
スウェーデンがとった禁止措置はモントリオール議定書の最終期限(95年末)よりも1年早いものでした。廃棄や大気への放出に対しては罰則規定があります。
3.国際的な規制の動向
フロン類とは、フルオロカーボン(FC)、クロロフルオロカーボン(CFCs)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)といった化学物質の総称です。CFCsは分子内に塩素を含んでいるため、オゾン層破壊効果が高いので「特定フロン」と呼ばれ、最初に規制の対象となりました。
「代替フロン」は従来の特定フロンに代わるフロンとして開発された化学物質で、分子内に塩素は含むものの特定フロンに比べてオゾン層の破壊効果が低いもの(HCFC)、あるいは、塩素を含まないためオゾン層の破壊効果がないとされるもの(HFC)などがあります。
しかし、代替フロンはオゾン層の破壊効果は低かったり、なかったりするのですが、地球温暖化の原因一つとされる「温室効果」が高いので、温室効果ガスとして懸念されています。二酸化炭素(CO2)の温室効果を1とすると、代替フロンの温室効果は百倍から1万倍も高いとされています。
そこで、モントリオール議定書では、代替フロンを先進国では2020年までに全廃、途上国では2040年までに全廃することが規定されています。
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