父のその後。
家の近くに転院できたので世話をする私は楽ができるようになった・・・・けど。
11時から昼食を食べさせるので、10時40分に家を出て病院へ。
他の患者さんは11時半から6階の展望食堂で食べるのだが、
父は時間がかかるので11時から病室で食べ始める。
一応車椅子に座らせてもらって1時間かけて私が食べさせている。
自分で食べる事は稀で、えらそうに腕組みをしながらあーんと口をあける。
12時頃、相部屋の患者さんが食堂から車椅子で戻ってくるのをめやすに、
父への食事を終わらせる。
たいてい用意された量の半分くらいを食べる。
どのおかずも細かく切ってくれているが、何を食べているのかわからないだろうなあ。
時間をかけたらどこまでも食べ続けそうだ。
今度は、夕食を5時から食べさせるために4時半ごろから出かける。
5時半からの食堂へ行くほかの人に先駆け、父は5時から食べ始める。
今度は車椅子には移してもらえない。
食べ終わるのが遅いので車椅子からベッドへ戻すとき、人手が足りないからだという。
私が一緒にするのに・・・・・・。
相変わらず父は自分では食べない。
なんとか1時間かけ食事をさせた後、薬を飲ませるのが一苦労。
飲む薬もたくさんあって、子供に飲ませるように飲みやすくしてもらえないかなあ。
年を取ると飲みこみ方が下手になる。
お茶も汁物もとろみをつけて飲ませないと気管支に入ってしまうのだ。
それほど嚥下ができなくなっているのに、薬に工夫が無いのが残念だ。
ここからはもっと大変。
歯磨きを自分でするといいながら、同じところばかりを形だけブラシを動かす。
私に磨かせてはもらえない。人がするのは嫌がる。
入れ歯を自分ではずせなくなったのではずしてあげようとしても
機嫌を損ねたら口を開けてくれない。
今日は、上の歯の汚れも残ったままだし、
下の入れ歯もはずさせてくれなくて、そのままにして帰ることにした。
起こしたベッドを元に戻して帰った。
2ヶ月前まで自分のことは自分でできていた人が、
寝返りすらできなくなり、もちろんオムツをしているし、
ここまで何もできなくなるなんて、想定外だった。
そして私、
病院までは歩いて15分。
それを2往復すれば8000歩くらいになるので
自分の健康維持のため歩いて通っている。