地方に生まれ育ち、都会に移り住んだ人にとって、田舎に残してきた家をどうするかは、頭の痛い問題だ。
売る、貸す、壊す、Uターン利用する・・・・・・など選択肢は多いものの、実際にやろうとすると、いずれも難題が山とある。
我が家は都会で暮らしているわけではないが、離れた場所にある夫の実家は空き家である。
年末に、その家を借りて10年も住んでくれた人が出て行ったので、空き家になった。
貸すにあたって、娘の知人だったこともあって、家財をかなり残したままにしてあった。
冷蔵庫も洗濯機もどうぞお使いください、タンスも使ってください、
その代わり、モノが処分しきれてなくてゴメンなさい、だったのだ。
なんとかせねばと、20日に大津へ行った。
使えないタンスやら食器やら・・・・大量のふとん・・・・
夫のモノだった本が段ボールで何箱もある。
年代物の水屋があるので、単に処分するのでは勿体ないと買い取りを依頼した。
最近は流行りだけど、横板を張り替えた跡があって、ダメ。
そのままなら良かったんだけど。
これは買い取れますよ、
と言っていたけど、よく見るとペンキを上から塗ってあって、ダメ。
昔の嫁入り道具ですねえ、上等の黒檀だけど
今は流行らんのですわ、ということでダメ。
他には掛け軸の箱があって、
中身があったらこれはいい掛け軸ですけど・・・・・・
つまりは何にも買い取ってもらえるものが無かったのだ。
世の中、そんなに甘くはなかった。
家は解体し、駐車場にする予定で、近くの不動産屋にお願いした。
家の解体費用や不用品の始末など、どのくらい費用が掛かるのやら。