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IT産業が崩壊する日(1/5)  IT企業の焦り

2005-11-12 09:22:16 | 経済
最近、IT関係の会社が仕掛けるM&Aの話題が新聞を賑わしている。何故焦って、次々とITと関係のない会社にまで、社運を賭けるような借金をして手を出すのかが不思議に思える人もいるが、実はIT産業の行く手には明るい未来がないという事実を認識する必要がある。今のITブ-ムが長く続くわけがない事を一番知っているのがIT会社のTOP自身であり、古いコンテンツを買収して、早く今の虚業から抜け出したいという焦りが見え隠れするのが最近のヒルズ族の動きである。IT産業のアキレス腱はパソコンである。パソコンがあれば何でも出来るというが、パソコンがなければ何も出来ないという裏返しでもある。パソコンに何を期待しているかと言うと、業務用なら①通信機能、②計算機能、③文章作成機能が主流であり、個人の娯楽用なら①通信機能②ゲ-ム機能の2つになると思う。パソコンが無ければ業務が出来ないかと言えば、結論から言えば、不便なだけで、何とか時間を掛ければ出来る。個人用ではどうだろう。通信なら携帯電話、FAXがあるし、ゲ-ムでもネットゲ-ム以外なら別のゲ-ムマシンで遊ぶことは出来る。結論からすると、あれば便利だが、無くても困らないものがパソコンである。例えば、お年寄りが、一人で生きて行く為に、パソコンがないと楽しみがないかと言えば、代わりに楽しめるものはあるわけである。圧倒的に情報量が多いテレビには、パソコンは勝負にならない。パソコンというのは、かってのラジカセと同じで、あらゆる機能を取り入れようとして複雑な操作方法とメモリ-容量の拡大に歯止めがかからないというジレンマがつきまとう。そのお陰でCPUの高速化が要求され、より使い安いOSの開発が必要となる。結果的にインテルのようなCPUを製造するメ-カ-や、マイクロソフトのようにソフトウェアの製造・販売している会社の利益だけが着実に増加していく。しかし、パソコンの周辺事業であるIT産業は、実は何も物理的な物を製造していないという弱みがある。ようするに中身(事業のコンテンツ)がないので、長続きするという企業体質ではないのである。株価以外に総資産を押し上げているものがほとんど存在しないために、いつ株価急落、即倒産という恐怖が待っているかわからない事業である。業績が悪い時は株価操作をしたくなるのがIT企業のTOPの心境だと思う。現実の経営指標をみても、本業部分は赤字である。パソコンで何が出来るかと言えば、操作者が何かしないと何もしないという、常に命令を出さないと仕事をしないのが最大の欠点である。テレビやラジオなら、SWを入れておけば勝手に膨大な情報を提供してくれる。パソコンのようにフリ-ズしたり、ハ-ドディスクが故障することもない。まして楽しむためにキ-ボ-ドも必要ないというのが、テレビというメディアの強さである。三年後にはITの利便性が引き金となって不況がやってくる。

日本のIT産業が崩壊する日が必ず来る。どういう理由とステップで崩壊していくかを5回に分けて書いてみる。






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