1日５０個限定 アンパンマン

汐留の日テレの１階で、１日５０個限定のアンパンマンを販売している。朝１１時(ピッタリ）からという中途半端な時間に始まり、売り切れで終わりだから、並んで待っていると買えるというものではない。一番人気はアンパンマンにバイキンマン。通りすがりに買える人となると、時間帯からしても主婦位しかいない。かわいいと思って買って帰った主婦が、どこから食べようかなと言いながらガブリ...ぁぁおいしかった！と言われるのが正義の味方アンパンマンの運命か。写真のアンパンは、ビニ－ル袋に入れて持って帰る間に、パンが変形してイビツな顔に変ってしまった。

大人のオアシス 前野博司

新曲を練習しては、毎週お店に行って演奏するのが気分転換の1つ。お陰でレパ－トリ－も随分増えてきたし、不思議な事に仕事の方もうまく回る様になってきた。このお店が赤坂のＴＢＳの近くにあり、夜の８時からオ－プンというのも、大人の店という感じである。最初の頃は、自分で弾いてアンプから出てくる音が大きくて内心ビックリしてたが、リ－ドギタ－はボリュ－ムをもっと上げて下さいというお客さんが結構いるので、もっと音量を上げても良いんだとやっと思えるようになってきた。良く働き良く遊ぶ！をモット－に、こんな大人のオアシスがあるので毎日が楽しい。ここを紹介してくれたMR.K.さんに感謝！！

月極チェ－ン

高校時代に、月極駐車場と書かれた看板がいたる所にあったので、月極(ゲッキョク）という会社の全国チェ－ンの駐車場だとスッカリ思い込んでた時代があった。普通の家庭ではまだまだ乗用車を持っていない時代でもあり、あき地もいたる所にあったので、わざわざお金を払って駐車するというのが、ピンと来なかったせいもあった。月決め駐車場と書かれていたら、子供でも読めるのに、なぜか今でも月極と書いてる駐車場が多い。

あき地だとかあき家という言葉を口頭では結構使っているのに、書こうと思った時に、空（あき）という漢字が一瞬出て来ないときがある。子供が”駐車場にまだ空があります”という看板を見たら、空（そら）がありますとしか読めないと思うし、もし空家と書かれていた看板があれば、何と読むのだろう..。ソラヤ？ソライエ？クウケ？。

プロモデル

前回のブログに一緒に写真掲載出来なかった恵太の嫁さん。身長もあり、さすがプロモデルだっただけに姿勢もよく,写真写りも堂に入ってる。日曜日は朝から、夕方まで東京見物に付き合った。話をしても素直な子で,娘が一人増えたみたいに思えた楽しい二日間だった。

杉本恵太

昨夜は息子みたいな年齢の杉本恵太選手（名古屋グランパスのＦＷ）夫妻が急遽上京するという連絡があり、宿泊予定のホテルで夜９時にジョイントした。外は寒いし、まだ幼い娘さんを連れての旅行なので、ホテル内のレストランで一緒に食事をしながら、午前零時近くまで楽しいひと時を過ごした。特に子供時代にソロバン塾に行きたくないので、どうやって塾をさぼろうかというアイデアだとか、結果的には珠算の２級を取得して、暗算も得意になったとか、ブラスバンド部にも所属していたのでサックスは得意だという話も面白かった。もっとも、１１時過ぎには娘さんはソファ－で寝てしまったが。昨年は、グランパスのフォワ－ドとしてヨンセンとの2ＴＯＰで活躍した。今年も大いに活躍を期待されているが、やはり近い将来に海外でプレ－してみたいという夢を熱く語ってくれる。またＪリ－ガ－として、子供達に夢を与えるためと、自分自身に活躍のプレッシャ－を掛けるために、高価だが良い車と良い家を買ったという発言には思わず心の中で拍手を送りたくなった。日本代表にも是非選ばれてもらいたい。同行してきた奥さんも、スタイルが良くて、妊娠7ケ月なのに身奇麗にしていて感じが良かった。（次のブログに写真で紹介します）今日は一緒に東京見物。

　　写真：寝ている娘さんを左手に抱えた杉本選手との２－ショット

楽しく飲む条件

今夜も一杯!というブログのタイトル通り、夕方は飲んで色んな話題で盛り上がって１日を楽しく締めくくるのが自分の生活スタイルとなっている。お店も１週間で言えば、まず同じ店に行く事はない。場所を変える事により、毎日が新鮮に感じるし、新しい出会いの可能性もある。飲んで楽しければ、２軒目に行くし、3軒行く事も多い。それでも、１週間という単位では同じ店には行かないようにしている。仕事の話に夢中になって飲んでる人は、酔えば酔うほど、同じ話題を何度でも繰り返しているし、仕事に関する専門用語は色々出てくるのに、それを補う言葉のボキャブラリ－の少なさに驚かされる。楽しい話をするためには、語彙が多くないと、１時間もすれば聞かされる方が飽きてくる。昨夜もそうだが、横の席の同伴出勤のカップルの、客である男性と女性との会話が嫌でも聞こえてくる。食事をしながらその女性が時折周りに迷惑なくらいの嬌声と、男と女の話題だけで盛り上げようとしているが、よくもまぁボキャブラリ－が少ない相手なのに男性も我慢しているなと妙に感心させられた。まして、男性客がつまらなそうな顔をしているのに、早々に切り上げる感性もないのを見ると、良い服を着て、メイクもヘアスタイルもバッチリなのに知性が感じられない女性にはガッカリさせられる。ひと事ながら、そういう人がいる店に行くのは止めて、もっとましな相手を探せば楽しくなるのにと男性客に声を掛けたくなった事を思い出した。語彙を増やすためにも、日頃の読書は大切である。

Seiko Matsuda

足が悪くなってから行ってなかった赤坂の全日空ホテルで、短時間だったがSeiko ちゃんに会った。去年は２度ほど電話を貰いながら、自分のスケジュ－ルが合わず、今年は足の調子が最悪の時に掛かってきたので、その時も会えなかった。ずいぶん久しぶりだったが、結構元気そうだったし、実年齢よりメチャ若く見えるので安心した。しかし、離婚を経験した女性は強いな、というのが食事をしながらの話の中で感じたことである。折角の芸能人との一緒の写真なのに携帯のカメラ性能の悪さにガッカリ！次回はデジカメ持参で撮影をお願いしようっと！

遊ぶ為に働いてる？それとも、働くために遊んでる？

生きる為に働くのか、働く為に生きるのか?という有名な言葉がある。前者は、安定した衣食住を確保するためには働いてお金を稼がないとやっていけないという、多少悲痛なニュアンスがあり、後者は、労働を通じて社会貢献が出来る事こそ生きてる価値があると主張している高邁な精神の持ち主ようにも聞こえる。文章の中で単語の順序を入替えるだけで、言葉が持つ響きも意味合いも随分違ってくる。

単語を変えて、遊ぶ為に働くのか、働く為に遊ぶのかというテ－マはより身近で面白い。趣味や特技に没頭したい人、旅行やグルメを生きがいとしている人、夜の街を楽しみたい人には、遊ぶ費用を稼ぐ為に働くんだ！というエネルギュッシュな生き方をしているように聞こえる。反対に、働く為に遊ぶんだ！と言えば気分転換がないとストレスが溜まってやって行けない、言い換えれば、悲観的で夢の無い生き方をしているように聞こえるのも不思議。一体自分はどちらのタイプなのか考えてみるのも面白い。女性と男性でも違う。遊ぶ為に働くというのは独身女性によくあるケ－スのようにも思えるし、働く為に遊びは絶対必要なんだと主張する男性も多い。あなたはどちら派？

携帯が変る

今年の4月から新しく発売される携帯電話にはＧＰＳ機能(位置特定）の搭載が義務付けられる。何かトラブルが起きて、110番だとか119番に電話すれば、即座に自分のいる場所が特定されるので、相手に住所を言う必要がない。この機能に関するソル－ション製品も売りに出される。今までの携帯なら、銀座のクラブで飲んでいて、いままだ仕事中という言い訳も出来ない事はないが、この機能が付くと一変する。いま、まだ仕事中なんだと言っても、相手からは、なんで銀座のクラブで仕事をしてるのという会話にしかならない。便利なのか、不便なのかまだよく分からない。テレビのミステリ－ドラマも、従来なら携帯電話を使ったアリバイ作りもスト－リ－として採用が出来たが、4月からは、これも出来なくなる。誘拐犯が人質を捕らえて、身代金を要求する電話をするにしても、一瞬でどこから掛けているのかも分かってしまう。どんな風に世の中が変っていくのか、今からが楽しみである。しかし、こんな機能が付いた新しい電話が欲しくない人は、今もっている古い携帯を大事に使うことをお薦めします。

インタビュ－

来週月曜日は、久しぶりに雑誌社のインタビュ－を受ける。今回は、何百人かの候補の中から特別に選ばれた訳だから光栄である。5月15日から発売される新しい月刊誌の創刊号にインタビュ－の内容を掲載したいという事を電話で聞いた。数頁に渡って掲載されるボリュ－ムみたいなので、インタビュ－で1時間程度は潰れると覚悟しておくつもり。しかし、忙しくてもインタビュ－を受けるのは勉強になる。実際に話をしたことが、活字になって、読み返すと、不思議な事にヘェ－自分ではこんな考えなんだと、別の自分を見つけて驚くこともよくあるからである。それより、事前準備が楽しい。難しい事をいかに易しく説明できるか、主張するときに何故そう考えるのかを自分の中でロジックの構築をしておく必要があるし説明資料も準備しておかなければならない。どんなジャンルの記事でも夢と現実のギャップを埋める内容のインタビュ－が雑誌社の企画としても面白いだろうし、それを受ける側も、どうすれば具体的に実現出来るかを突き詰めて考えておくことも必要である。もう一つの楽しみは、記事を見た人からの質問や、知らない人との偶然の出会いが結構始まることである。掲載される写真の写り具合を考えると、何を着ていくのかを選択するのが、一番の大仕事かも。写真が表紙を飾る可能性もあるし...5月15日のお楽しみ。

赤坂の夜はふけて～♪♪

いつも自由にギタ－を弾ける場所があるというのは仕事で疲れていても、精神的には気分が良い。左端で演奏しているのがリ－ドギタ－の自分で、真ん中がベ－スギタ－、右側の赤いジャケットを着ている人がサイドギタ－担当で、この店のマスタ－。ドラムは若い女性なのでドラミングに迫力が少し足りないけど、なかなか音感は良いので文句は言えない。マスタ－自身が色んな場所でVenturesのライブを演るひとだし、話をしていてもなかなかの人格者だと思う。人のつながりがまた一つ始まるのかと思うと楽しくなる。お店の機材もレコ－ディングスタジオ並の設備が整っていて、今まで訪れたライブハウスの中でも突出して素晴らしい。このお店はVentures一筋なので、本物のノ－キ－エドワ－ズが来日した時は、必ずこの店に立ち寄るというのもよくわかる。来週は、いよいよ、この数日間練習してきた新曲(今まで自分で演奏したことがない曲）をこの店で二回演奏する予定。有名なミュ－ジシャンも良く遊びに来ているので失敗は成功のモトくらいの気分でないと、緊張して良い演奏が出来ないと思って挑戦～！
(写真がピンボケですみません！）来週演奏するときは綺麗に撮ってもらいます！

桜坂 ＦＵちゃん

君よずっと幸せに　風にそっと歌うよ
愛は今も　愛のままで

揺れる木漏れ日　薫る桜坂
悲しみに似た　薄紅色
君がいた　恋をしていた
君じゃなきゃダメなのに　ひとつになれず
愛と知っていたのに　春はやってくるのに
夢は今も　夢のままで

頬にくちづけ　染まる桜坂
抱きしめたい気持ちでいっぱいだった
この街で　ずっとふたりで
無邪気すぎた約束　涙に変わる
愛と知っていたのに　花はそっと咲くのに
君は今も　君のままで

逢えないけど　季節は変わるけど　愛しき人

君だけが　わかってくれた
憧れを追いかけて　僕は生きるよ

愛と知っていたのに　春はやってくるのに
夢は今も　夢のままで
君よずっと幸せに　風にそっと歌うよ
愛は今も　愛のままで

先週は久しぶりに新橋で電車を降りた。新橋は行きつけの小料理屋が7軒ほどあり、時間を見つけて順に顔をだすのだが、今回の目的は、カラオケで歌って自分のエネルギーを充電するためである。一軒目は軽く飲んで済ませて、二軒目の料理屋に顔を出す。既にお店には先客があり、１組のカップルがカウンターで並んで飲んでいた。６０過ぎの男性とショ－トカットのメガネをかけた３０過ぎの女性との組み合わせだが、後でわかった事だが、同じ職場の上司と部下の関係だった。少し離れた場所に彼等に背を向けるように座り、２０分ほどビールと日本酒を飲んでいたが、その女性が上司に対して、仕事を頑張ってるのに、あまり評価してくれないというグチを切々と訴えているのがイヤでも聞こえてくる。相手をしている男性の方は、まぁまぁというセリフを繰り返すだけで説得になってない。日本酒を飲んでた女性は、お銚子をたのむ回数が増え結構ピッチが上がっていく。その結果として、途中でトイレに立つときは既に足元がおぼつかない状態だったし、話をする声も結構大きくなっていった。そんな状況の中で自分一人で数曲を歌い、ぼちぼち次の店に行こうかなと思って最後の締めの曲として福山正治の“さくら坂”を選曲した。歌い始めて、３０秒もしない内に誰かに後ろから抱きしめられた。視線を落とすと女性の手なので、さき程のカップルの女性だとすぐ分かったが、振り向くわけにはいかない。画面に出てる歌詞が読めなくなるからではなく、一緒に来たカップルの男性に失礼だからと思ったからである。後ろから、好きなんです(内心ドキッ！）....この曲が!(ホッ.）という声が耳元で囁かれる。そのままの状態で歌を歌い終えると、彼女が前に回り、好きなんですこの曲が,と再度言ってきた。少しロレツがまわらない口調で、自己紹介を勝手に始める。ＦＵちゃんと呼んでください。青森の八戸から出てきたイナカモンで東京で頑張ってるんですけど、回りが評価してくれないと言って、掛けてたメガネをはずして泣いている。メガネをはずすと可愛い顔。ばつが悪いのか、一緒に来ていた上司が彼女に“もう帰ろう”と声を掛けて、出る準備を始めたのですぐ別れた。彼等が出た後にお店の人が、ときどき彼女は旦那さんと飲みに来るのだけど、旦那さんはふぁ～としていて、やさしい人なんですよ。彼女はそのやさしさが気に食わないみたい。あれで結構気が強いんですよと話をしてくれる。人間、何が幸せで、何が不満なのか、改めて、考えさせられた。しかし、この桜坂の歌詞にどんな悲しい思い出があったのかが気になる夜だった。CDのジャケットに付いてる歌詞をもう一度読み返してみる......。

寺内タケシとブル－ジ－ンズ

ギタ－の弦を買いに,お茶の水の楽器店に寄ったのだが、楽譜コ－ナ－で写真のような”寺内タケシ”特集の音楽雑誌を見つけたので、衝動的に買ってしまった。彼の演奏をＣＤで聴いても、ライブで聞く鳥肌が立つような音はどうしても再生出来ない。彼がプロデビュ－した頃は”ジミ－時田とマンテンボ－イズ”というウェスタン音楽のバンドでリ－ドギタ－を担当し、ベ－スが、ドリフタ－ズを結成する前のいかりや長介だった。ブル－ジ－ンズを結成してから、お抱えボ－カルには内田裕也、サイドギタ－には加瀬邦彦(後にワイルドワンズ結成）と黒沢博（映画俳優黒沢年男の弟で、後にヒロシ＆キ－ボ－という名前で3年目の浮気をリリ－ス）を採用した。彼のギタ－テクニックは単に津軽ジョンガラ節に代表されるような、早弾きだけでなく、静かなブル－スタ－という曲では左手でギタ－のフレットを押さえ、右手で音量調整をコントロ－ルしながら、バイオリン的な不思議な音を出す。一度、彼の生ステ－ジを見ると、多少でもギタ－を弾ける人は、彼のギタ－テクニックに驚くと思う。演奏するジャンルも、日本民謡、クラシック、ジャズ、演歌、ポップスと本当に広いし、寺内節と呼ばれる編曲が素晴らしい。1967年には”レッツゴ－運命”でレコ－ド大賞の編曲賞を受賞し、業界に輝かしい金字塔を打ち立てた。今年67歳、まだまだ現役で頑張ってもらいたい。彼のギタリストとしての座右の銘は「ギターは弾かなきゃ音が出ない」。都内でコンサ－トが開催される場合は、ほとんど見に行ってる。次の出版記念パ－ティには演奏もしたいので、当分ギタ－練習で赤坂通いが続きそう..。原稿も急がなくては、予定日に間に合わない...。仕事と原稿と遊びのサンドウィッチ、まるでマックのマックスバーガー状態とおんなじだ！

2007 ヒロシです（ＮＯ.１3） バレンタイン

1.ヒロシです。今年もバレンタインのチョコは1つも貰えなかったんですかと先輩に聞いたとです。ただで女性から何か貰うような男は、絶対悪い事をしてる奴だと言うとです。

ヒロシです。昨日のバレンタインにチョコを呉れなかったねと彼女に言ったとです。ごめん、忘れた訳じゃないのよ、買いに行ったら義理チョコしかお店に残ってなかったのと言うとです。

3.ヒロシです。面接では緊張しすぎて、トイレにすぐ行きたくなるんですと先輩に相談したとです。じっと目をつぶって相手の話を聞かないようにすれば、リラックスしてトイレに行かなくてすむぞとと言うとです。

4.ヒロシです。いつか宇宙ステ－ションの建設に携わってみたいんだと彼女に言ったとです。ヘルメットと作業着すがたにあこがれてるの？と聞くとです。

5.ヒロシです。ストレスで最近髪の毛が結構抜けるんですと先輩に悩みを相談したとです。美容院代が浮いてほんとに経済的だなぁと言うとです。

6.ヒロシです。ＮＯ.1よりオンリ－ワンを目指すんだと彼女に言ったとです。持てない男の有名なセリフねって言うとです。

7.ヒロシです。初めてですかと、お見合いの相手の女性に聞いてみたとです。今日はまだ、あなたが初めてよって言うとです

2代目の社長候補の教育

昨年の10月頃から12月にかけて、ある小さな会社の３０代前半の２代目社長候補と何度か飲んだ事を思い出した。父親が創業者であり、本人が２代目を継ぐための修行期間中の出来事である。つきあいだとか、酒の飲み方を教えてやってくれという親からの依頼が、一緒に酒を飲んだ理由である。そういう時にはなるべくお店のカウンタ－で飲むようにするが、それには理由がある。普通、右側の顔がどちらかと言うときついのに比べて、左側の顔の方がやさしい。相手の左側の顔を見ながら話すのが相手の性格を理解するのに手っ取り早いからである。正面を向いて飲むというのは、ビジネスで言えば真剣勝負であり、相手の欠点が嫌でも先に目に付く。一緒に飲むと言っても楽しい話題で盛り上げるのだが、実は面接試験と同じ。毎回飲んだ時の状況は、その日か翌日には相手の父親に詳細に報告しておく。これは、たとえ取引先の息子だと言っても、今後の相手との取引上支障がないようにしておくことが礼儀でありビジネスの基本だからである。

親が息子に昨夜はどうだった？と聞く時は、親は飲んだ時の相手との会話の内容をすべて知っていて、訪ねているわけである。息子がどんな事を報告するか、しないかを聞きながら、子供の成長を確認している訳である。自分の息子が、相手に失礼があるような言動をしてないかもチェックできる。息子が相手との飲み会の報告がまともに出来ないようだったら、親からすると社業を継ぐための条件がまだ整っていないだとか、何が息子に不足しているかも理解できる。付き合うこちらとしても、相手の口の利き方や、どんな話題を持ち出してくるのか、どんな切り口で考える人なのかを、相槌を打ちながら聞いている。多分、息子（2代目）からすると、自分の父親より、やさしい人生相談の相手だと錯覚すると間違いなく思う。まして、逐一詳細に報告されているとは夢にも思っていない。

仕事上の知り合いの誰かと飲む場合、最後別れるまでビジネスタイムが継続しているはずである。酔うと途中でタメ口を利くようになると、親が一緒に酒を飲んでくれと言う依頼の意味が判ってくる。ようするに、人に不愉快さを与えないように幾ら注意しても親の言う事を半分程度しか聞かなくて、自分が知ってる他人と一緒に飲めば、生意気さや考えの幼さを指摘して教育してくれるはずだと思っているからである。もっと困るのは、本人から親より良い自分の理解者が身近にいるなんて思われてしまう事である。

ビジネス上でのつきあいで飲む場合、終わった後に楽しいと思う事があれば、自分が年下なら相手に対して失礼な話である。気を使ってない（感性が鈍い）という一言で済んでしまう。それゆえビジネス上での飲み会の基本は２時間か３時間までが限度である。それ以上はお互いに緊張感が続かないので、口には出さなくても悪い面だけしか見えてこない。3時間以上も一緒に飲んでるのは、もう感性の無くなった酔っ払い同士の飲み会と同じで、ビジネス感覚が麻痺していて始末に負えない。相手に、もう一度会ってみたいと思わせるだとか、良い印象を与えようとするには、2時間～2時間半程度が最も好ましいと思う。それも年下から先に切り出すのがマナ－である。

自分が年上で、年下の相手の方が楽しそうに飲んでいる場合は、相手のペ－スに話も時間も合わせるが、時折、本人が常識不足だと言うことを気がつかせるように言葉を振ってみるが、それを理解できない時は最悪である。相手と長時間飲むというのは、人格を相手に全て見せるという事に若い人は気が付かない。それだけの知性と幅広い教養がないと、薄っぺらな知識と話題を何回でも振り回しているだけである。多分、顔は笑っていても実際は心の中でウンザリしているのが本音である。楽しければお店を一緒にハシゴするのだが、その気が起きない時は１ケ所で済ませてしまうのが手抜きだが一番楽である。

若い人ほど、相手に気を使う事を時間が経過するに連れて忘れてしまう。相手がいつも自分にやさしく応対してくれてると錯覚しやすいが、そう思う事自体が、結果的に相手に気を使わしている事であり、相手が自分に興味をなくす事を自分で努力しているという事になる。親しき仲にも礼儀ありと、たとえ親といえども上司なのだから報告する義務があることを忘れてはビジネスの基本が出来てないという事になる。しかし、それを社長(親）が次期社長候補(息子）にどう教えるかは本当に難しいと思う。だから時折は,話のわかる他人に面倒を見てもらってマナ－のチェックをしてもらい、普段自分の前では見せない息子の別の姿の報告を受けるのも経営者として適切な判断だと思う。