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貧困と肥満に蝕まれる米国

2010-11-08 21:28:01 | ひとりごと 経済

「Change!」と「Yes, We can!」を掲げ

米国民の圧倒的支持を得て登場したオバマ大統領でしたが、

今月2日に行われた中間選挙では野党共和党に大敗。



敗因は、ズバリ、失望 でしょう。



その社会主義的な政策に対する批判もあるのですが、

最大の要因は、貧困の拡大が止まらないこと




先月下旬に目にした新聞記事によれば

(10月27日付 京都新聞 朝刊)


いまや、米国は 貧困と肥満

蝕まれているといいます。



不況の長期化によって、

オバマ政権が重視する中流階級からの脱落にも

一向に歯止めがかからないのが現状。



その結果は、目にも見える形で現れているといいます。



すなわち、

食べるものにも事欠くほど貧しいのに、

極端に太った米国人が急増中
だというのです。




貧困と肥満が全米最悪なのがミシシッピー州とのことで、

人口約290万人の同州では

食べるものがない状況を定期的に経験する住民は

50万人を超える
とは米国農務省の発表。




150キロを越す巨体を杖で支え、

震える身体で早朝の教会に並んで

チキンナゲットやパンなどの支援物資を受け取る

黒人女性マリー・ジョンソンさん56歳。



「生き延びるのに本当に必死よ。

 食べるだけで精いっぱい!」と、

糖尿病と高血圧を患い失業中の彼女は自分以外に

14歳と13歳の孫2人を養わねばならない。



孫たちの母親である自身の娘は心臓病で亡くなり、

父親は姿を消したという。



彼女の月収は、567ドル(約4万6千円)の社会保障給付金のみ。

325ドルの家賃を払うと1万9千円ほどしか残らないのが現実。




食費も乏しいのに なぜ肥満になるの!?



マリーさんは言います。


「とにかく腹を満たすためには

 値段が安く高カロリーなフライドチキンや

 フライドポテトは欠かせないの。」



当然のことながら、

これらを食べて育てられた2人の孫たちも

立派な肥満体となってしまった。



政府機関が年収などをもとに算定した

全米の貧困人口(4人家族で年収2万2千ドル(約178万)未満)は

過去最多の4356万人となり、

米国の総人口の14.3%を占めるまでに増加とのこと。



2008年のリーマンショック以降、

中流階級から転落した「新貧困層」が急増し、

その増加の勢いはいまだ衰えていない。



一方で、30%を越すBMIを示す人数

総人口の26.7%に増加



貧しいほど肥満率が高いことが指摘されている。



すなわち、

貧困によって安価なファーストフードしか食べられないと

肥満になるしかない
ということです。



ミシシッピーの支援団体「ミシシッピー食料ネット」によれば

同州の貧困世帯の6割は親が子の養育を放棄し、

祖父母によって育てられているとのこと。


「貧困の中で健康的な料理を作る余力がない。

 カリフラワーやブロッコリーなどを

 見たこともない子もいる。」 とも。


ちなみにミシシッピー州は

糖尿病や高血圧の罹患率も全米1、2位を争う
のだとか。




You are what you eat.


健康は食にあり。


「食」こそが健康の基本だと再確認する記事でした。



と同時に、

「健康の沙汰も金次第」と言わざるを得ない

深刻な米国の貧困事情を垣間見た記事でした。






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