オータムリーフの部屋

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反原発派だった東電OLは東電に謀殺されたのか?

2012-06-20 | 原発

39歳で年収が1000万円以上あるエリートがどうして売春を?当時から注目を集め、私も佐野眞一の本を読んだ。しかし、売春の動機は全く謎だったし、ゴビンダ被告はネパール人と言うだけで、犯人にでっち上げられたという印象だった。動機が全くないのだ。もし彼が真犯人なら相当頭の足りない男と言うことになる。一審は無罪だったが、身柄拘束のまま釈放されず、二審の東京高裁では有罪の逆転判決。日本の司法制度は上に行けば行くほど最悪になるが、その例に漏れず、最高裁は高裁の有罪判決を踏襲し、03年に無期懲役が確定した。

再審を要求する弁護側は改めてDNA鑑定を行い(2011年7月)、被害者女性の体内にあった精液や室内にあった体毛から、ゴビンダ受刑者とは別な男性Xの存在が明らかになった。
どうしても疑問が拭えないのが、なぜ検察は、トイレに捨てられたコンドーム内の精液のDNA鑑定をしながら、被害者体内の精液のDNA鑑定を行わなかったのかという初歩的な疑問だ。被害者の体内に残された精液は、犯行推定時刻の2時間前に別れたなじみ客の精液と断定され、DNA鑑定もせずに審理が進められていた。便器に捨てられていたコンドームの中の精液についてはDNA鑑定を実施し、ゴビンダ被告のものであることが特定されている。公判記録でも「まず、本件死体の膣内から、精子とO型の血液型物質が検出されており、精子の残留は微量であったと認められるところ、右微量の残留精子については、前記Aは被害者とコンドームを使用せずに性交しており、Aの血液型がO型であることからして、膣内に残留した精子はAに由来するものと考えられる。」このAが、犯行時刻の約2時間前に被害者と別れたなじみ客である。今になってDNA鑑定が行われ、なじみ客のものとは別だったなどという間抜けた結論になる理由がわからない。体内の精液はなじみ客のものと未知の人物Xの精液が混合していたのか?このなじみ客とは一体誰なのだろう。なじみ客は、被害者と約束の上、ホテルで、買春に3万5000円という対価を払った。裕福な階層の日本人男性であったことは容易に察しがつく。コンドーム内のゴビンダ被告の精液の劣化の程度から犯行日より10日以上以前のものだとする弁護側の主張もある。より直接に犯人に結びつきそうな体内精液をろくに調べず、便器に捨てられたコンドームの中の精液をなぜ重要視したのか?さらに、被害者の所持金の紛失を考慮すると、被害者が所持していた少なくとも現金4万円は、被害者を殺害した犯人が奪い去ったと思われる。客ではなく、単なる強盗とも考えられるし、謀殺となれば、金を奪ったのは捜査を混乱させるためかもしれない。

この事件は、原発事故後から振り返れば、およそ見え方が違ってくる。当時は原子力ムラの謀略説など考える人は皆無だった。今ネットで拡がっている、「原子力ムラ」の謀殺という見方は今ならありうると考えられるし、刺激的だ。検察なのか、政府なのか、東電なのか、さらに大きな組織なのか?大飯原発の敷地内には、活断層があることが明らかになった。その大飯原発について、一国の総理が「安全だ」と断言して、再稼働をごり押しした。裏でどんな力が暗躍しているのか?清水前社長がフリーメイソンメンバーで黒魔術の儀式を行っていると言う噂まである。

彼女は、工務部副部長だった父親の遺志を受け継ぎ、「原発の危険性を指摘」する報告書を作成していた。経済リポートも賞を得るほど高い評価を得ていた。そんな反原発の旗手の彼女が、プルサーマル計画が本格始動した1997年の3月に都合良く殺され、売春婦をやっていたという暴露で、尊厳を奪われ 、実績・功績は闇に葬られた。その当時、上司だった勝俣部長は、翌年「常務取締役」に出世する。父親の渡邊達雄さんは、1949年に東大工学部を卒業した後、東電に勤務し、工務部副部長として将来の役員候補だったが、原発の危険性を指摘したため降格。泰子さんが慶応大学2年のとき、享年52歳、ガンで死亡した。父親も殺された疑いがあるという。不審を抱いた彼女が身を挺して調べる過程でボロボロに傷つき、自暴自棄になって行ったとも考えられる。当時の直接の上司が勝俣恒久会長や藤原万喜夫副社長だったのも因縁めいたものを感じさせ、不気味だ。

原子力ムラ謀殺としてシナリオを考えてみた。泰子さんは情報収集が目的で東電の上司に近づいた。最初は社内恋愛のような単なるアバンチュールと思っていた勝俣部長も、彼女の行動に意図的なものを感じる。泰子さんは、街娼までやって自分は単なる奇矯な女だと演出する。しかし、知りすぎた泰子さんは危険人物であることに変わりない。勝俣氏を陥れる意図が泰子さん側にあったのかもしれない。彼女は身の危険を感じるようになって、ますます自分を貶めて行く。都合よく、泰子さんは巣鴨のやくざの縄張りであった渋谷円山町でトラブルを起こしていた。やくざの作業員を使っている東電がやくざに依頼して女一人を消すことはいとも簡単である。巣鴨の民家の庭先で渡邊泰子さんの定期券が発見されたことから類推すると、泰子さんは、巣鴨の事務所で殺害され、渋谷円山町の事件現場である「喜寿荘」101号室に 運ばれ遺棄された。
渋谷円山町の別の売春婦の常連客でもあったゴビンダが使った精液入りコンドームを予め用意しておき、「喜寿荘」101号室の便所に 置く。渡邊泰子さんが 原発反対者であったことがバレないように当時の企画部の 勝俣恒久会長や藤原万喜夫副社長は、巣鴨のヤクザに 渡邊泰子さんのスキャンダルを宣伝するように依頼した。東電OL殺人事件の深層には、このように東電とヤクザの深い相互扶助関係があったのかもしれない。いずれにしても東電や巣鴨のヤクザには泰子さんを殺害する動機が十分ある。東電と言うところは原発反対者は降格され、冷や飯を食わされる。より危険になれば抹殺があっても不思議はない。現に原発に反対した佐藤栄佐久元福島県知事は冤罪事件をでっち上げられ、政治的に抹殺された。、

権力の犯罪が横行している現状で最新のDNA鑑定は両刃の刃である。4兆7000億人に1人という精度で個人を特定できるという。DNA鑑定の精度自体が高くなったとしても、鑑定一般に内在する採取ミス、試料の取違えなどのヒューマンエラーの可能性がある。現に2010年には神奈川県警の科捜研で鑑定試料の取違えで、別人の男性に逮捕状が出される事態となっている。警察が狙いを定めた人間から髪の毛や皮膚を採取して、それを被害者の体の一部や持ち物に付着させる・・・・・それでもう絶対動かぬ証拠となるのだから、権力による完全冤罪は、いとも簡単にでっち上げることができる。警察や検察が権力と通じている現状ではDNA鑑定は冤罪でっち上げに使われる危険な鑑定だと言える。

なじみ客Aは大平正芳の三男で、渡邊泰子と同じ慶応内部上がりの経済学部卒、東京電力コネ入社で企画部採用。警察の捜査を何度も受けたが、アリバイが成立。事件の直後、東京電力を退社して大正製薬に入社。現在は、関連会社の大正富山医薬品の副社長だという。

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