なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

本年最後の本

2005年12月31日 23時59分59秒 | 本・雑誌
「無頼の掟」(原題 A WORLD OF THIEVES)ジェイムズ・カルロス・ブレイク(アメリカ)読了☆☆☆☆☆
邦題の「無頼の掟」は、原題の無法者達の世界(のルール)という意味では内容からピッタシだった。まるで頭の中は映画館。「明日に向かって撃て」「俺達に明日はない」みたいにグッド・バッド・ボーイやガールが駆け巡る。「もう二度と人の命令は聞かない、たとえ一分でも誰かのルールで生きるのはやめよう」と強盗暮らしのアウトローである双子の叔父やその恋人たちとともに。
中盤まではゆったりしたペースで進むが悪党から救った女性が加わってから俄然テンション、スピードアップして最後のクライマックスは強烈無比だった。最後の数ペーシは映画のストップモーション風に余韻十分。あとがきで犯罪小説、西部小説、悪漢小説、教養小説、青春小説、恋愛小説、いくつものエンターテイメント要素が渾然一体となっているとほめているがオーバーではないかも。20年代の楽曲がたくさんでてくるが、ほとんど知らなかったが、わかっていたらもっと彩りそえたかも。最近の娯楽小説はストーリー・スピードに懲りすぎているという批判をきく。たしかに感動はなかったがおもしろいからよしとして購入本に甘く5つ星で今年を締めくくろう。

本文でよく使われる言葉 ~先のことはわからない。ルール。
ひと仕事終え「~ホテルに戻ると、おれはふたつのグラスに砕いた氷をたっぷり入れ、バーボンとコーラを注いでライムを軽く擦った。~」
年越しそばは 日清どん衛特盛サクサク天ぷらそば、きばってキリンブラウマイスタービールと。

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