なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

恩寵と貧困

2017年02月20日 23時59分22秒 | 本・雑誌
本を読むひと」(原題:Grâce et dénuement)アリス・フェルネ/フランス 2016/12 読了 ☆☆☆☆
パリ郊外の荒れ地に生きるジプシーの大家族が、図書館員エステールとの出会いからさまざまな出来事を引き起こし変わってゆく物語。
原題のGrâce et dénuementの直訳は「恩寵と貧困」。一般社会から除け者にされ、身分証明書や社会保障もなく、生活必需品も少なく、着の身着のまま暮らし、物欲も、社会的野心もない。あるのはジプシーとしての自尊心だけと言われる一家とエステールそれぞれが受ける恩恵が静かに心にひびく。

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