日々の泡

弁護士杉本 朗(神奈川県弁護士会所属)のブログです。個人の雑感発信用で、業務用ではありません。

ビーガン(Vegan)の人は懇親会に出られないか

2017-10-23 09:04:48 | 身辺雑記

知人にビーガンの弁護士がいます。この話は,彼女から聞いた話です(ですので,事実関係はすべて彼女の認識に基づいています)。

ビーガンは,単に菜食主義者というわけではなく,口にするものすべてから動物由来のものを排除するんだそうです。たとえば,お醤油とかドレッシングにも結構出汁やなんかで動物由来のものが使われているのですが,そういうものはダメなんだそうです。
なぜダメなのか,は主義・思想ということのようで,別にアレルギーとかではないようです。

さて,今年の11月に日弁連の国選シンポが横浜で行われます。
テーマは「もう待てない!逮捕段階からの全件弁護の実現を」です。

彼女は比較的早い段階で,シンポとその後の懇親会を申し込みました。
そのとき,申込書には,ビーガンなので懇親会では動物由来のものは食べられない旨を添え書きしたそうです。

先日,ツーリストから料金を払ってね,という請求書が来たので,彼女はビーガン対応して貰えるんだと安心しましたが,一抹の不安がよぎり,日弁連へ問い合わせたそうです。
すると日弁連からは,これからその点については委員会(?)で協議する,という回答が来たそうです。

なかなか回答が来ないので日弁連へ問い合わせたところ,委員会で特別扱いは出来ないということになりました,という返事だったそうです。
会場に問い合わせてダメだったのか,それとも会場に問い合わせず日弁連限りでダメと判断したのかはよく分かりません。
ただ,会場は全国的にも有名なホテルなので,ビーガン対応出来ないと断る可能性はあまり高くないような気もします。

彼女はビーガン対応して貰えないならと,懇親会の申込みを取り消しました。

そんな食事内容に制限があるんだったら,懇親会出なくてもいいじゃないか,という考え方もあると思います。
でも,国選シンポのあとの懇親会というのは公式行事です。
それは出来るだけいろんな人をウエルカムすべきものではないかと思うのです。
ましてや,少数者の人権を守るべき団体の公式行事です。
しかも,ビーガン対応というのはそんなに大変ではありません。
動物由来ではない調味料を用意するとか,魚や牛豚の出汁を使わないとか(ちょっと面倒?),野菜中心のメニューを用意するとか,その程度です。客商売をしているホテルなら,そんなに大変なことではありません。

なんとなく,めんどくさいこと言ってる奴,わがままな奴,という扱いを受けたのではないか,と思われる節があります。

海外の会議に行くと,ビーガンやハラール食が選択できるようになってますし,配られる観光案内的なものには,LGBT対応の店(どんな店なんだろう?)やビーガン対応の店などの一覧も入っていたりします。

ビーガンの人は公式懇親会に出られないのでしょうか。
少なくとも出られないよ,というなら,どういう事情で対応出来ないのか,きちんとした説明があるべきような気もするのですが。

 



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